アウセンザイター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/30 05:33 UTC 版)
「ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン」の記事における「アウセンザイター」の解説
ビアン博士がアースクレイドル防衛用に製作したDGG2号機。エルザム・V・ブランシュタイン(レーツェル・ファインシュメッカー)専用機として開発されており、1号機をサポートする砲撃戦特化型の機体。 ダイゼンガーと異なり飛行能力はないが、馬形態(プフェールト・モード) (Pferd Mode) への変形機構があり、その背にダイゼンガーを乗せる機能が与えられている(竜巻斬艦刀・逸騎刀閃)。馬形態への変形はエルザムの「戦場を馬で駆けたい」という望みをビアンが汲み取ったものであるが、実際に馬の機体として乗りたかったかは不明。機動性と意外性に富んだ機能であるが、必要性は非常に低いとされた。しかしビアンは「プロジェクトUR」のコンセプトである「知能を持った敵に与える心理的効果」を重視し、2機の外見と連携攻撃パターンが設計された。 エルザムは「一撃離脱」の戦法を得意としており、開発コンセプトにも最初から盛り込まれている。大出力のバーニア・スラスターと踵のフェルゼ・ラートと呼ばれるローラーダッシュ機構を駆使した高い機動性を誇り、長銃身ビームキャノンを用いた射撃戦により竜巻の如く戦場を駆ける。フェルゼ・ラートのみで走行しているわけではなく、爪先部分に搭載された機能限定型のテスラ・ドライブが発生させる、T・ドットアレイを斥力、および慣性質量制御場として構成することにより、高速で走行する際の姿勢制御や方向転換の補助としている。 まさに「トロンベ」であるレーツェルの愛馬で、ダイゼンガーとの関係から、レーツェル自身がプフェールト・モードの状態をダイトロンベと冗談めかして呼んだこともある。「アウセンザイター」はドイツ語で「穴馬」の意味で、レーツェル自身の命名。なお、本機も類に漏れず「トロンベ」と呼ばれており、正式名称で呼ばれることは少ない。「トロンベ」以外には、テスラ研のスタッフがダイゼンガーと合わせて「ダブルG」「DGG」と呼ばれた。 人型形態ではダイゼンガーと同等のサイズだが、そのままでは馬形態のサイズが小さ過ぎてしまうため、戦闘アニメ中では大きめに描画されている。 武装 シュルター・プラッテ (Schulterplatte) 肩の円形シールドを投げつける。シールドは5基のビームブレード発生装置を備え、エネルギー刃で目標を斬撃する。名前はドイツ語で「肩の盾」。中央部にはブランシュタイン家の紋章があしらわれている。 ランツェ・カノーネ (Lanzerkanone) 2門の大型ビームランチャー。プフェールト・モードでは前脚と後脚になる。関節部にはTGCジョイントが用いられ、蹄にあたる部分には機能限定型のテスラ・ドライブが搭載されており、プフェールト・モード時の2機分の重量と走行の負担を軽減している。テスラ・ドライブはシュツルム・アングリフにも応用されている。 ビームランチャーの設定だが、『第3次α』のみビーム属性ではない。ランツェはドイツ語で「槍」、カノーネは「大砲」(英語の「カノン砲」に相当)。 ランツェ・カノーネW (Lanzerkanone W) ランツェ・カノーネを2本同時に用いた攻撃。『OGs』では高速で走行しつつ射撃を続け、とどめに飛び上がって複数回の射撃を叩き込むALLW。 なお、ダブルをWと略す記述方法は日本語独自のものであるが、北米版『OG2』でも「Lanzerkanone D」ではなくWのままとなっている。なおGBA版『OG2』では、改造を進めるとシュツルム・アングリフよりも威力が高くなってしまう。 クライス・カノーネ 『第2次OG』で追加されたMAP兵器。飛び上がり、自機周辺をランツェ・カノーネで乱れ撃ちする。『OGIN』第15話でもレストジェミラ相手に同じような攻撃を行ったが、こちらは地上で行っている。 必殺技 シュツルム・アングリフ (Sturmangriff) ローラーダッシュで一気に間合いを詰め、ランツェ・カノーネによる連続攻撃を仕掛ける。攻撃方法は作品ごとに異なり、『第3次α』では崖から飛び降りる演出が入る(宇宙空間でも)。『OGs』ではランツェ・カノーネを一基投げ捨てた後に標的にマントを投げつけ、視界を奪いつつ銃剣部分で突き刺し撃つ技になり、『第2次OG』ではマントを投げ捨てた後、相手の周りを回りながらランツェ・カノーネを撃ちまくっている際に右肩のシュルター・プラッテを敵機の背後に置き、最後は撃ったランツェ・カノーネのビームがシュルター・プラッテに反射して相手の背後から撃ち貫く(敵機が自分を狙う思わせるように仕向けたフェイント)技に変わっている。 シュツルムはドイツ語で「嵐」、アングリフは「攻撃」を意味する。 デザイン 黒を基調とし、西洋の甲冑をイメージしたデザインでダイゼンガーと双璧をなしている。頭部にたなびく房飾り状のもの(変形時は尾部分)は、実は湯気である。特にプフェールト・モード時はジェネレーター出力が上昇し首と臀部から排熱する必要があり、これが鬣や尻尾のように見えている。 デザインを発注する際、一見してそうとは見えないように注文したが、馬型に変形すると予想していた人は結構いたとのこと。 劇中での活躍 OG2/OGs 部品の状態でテスラ研に送られている。インスペクターの襲撃を受け出撃する。その名前は翻訳機が『穴馬』と訳し、ヴィガジを再び混乱させた。 第3次α ゴラー・ゴレム隊の襲撃を受けテスラ研より出撃。その際にダイゼンガーとの合体攻撃を披露している。 無限のフロンティア シュラーフェン・セレスト艦内、転移装置が置かれた区画に本機の頭部らしき残骸が転がっているのが確認できる。 OGIN 初めて操縦席が明確に描かれており、通常のPTやAMとは異なりバイクのような座席(ブランシュタイン家の紋章入り)になっていることや、モニターに蹄鉄のような意匠が取り入れられている。 初登場話の第15話ではダイゼンガー同様アウセンザイター作画監督がクレジットされており、山根理宏が担当した。なお、ヴィガジが翻訳機に振り回され混乱する一幕は無くなり、フィリオが『穴馬』と語った上で「言い得て妙」と評した(この評価自体はゲームでも存在する)。 26話にて初めてプフェールト・モードへの変形シーンが描かれた。
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