『A's』におけるはやて
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「八神はやて」の記事における「『A's』におけるはやて」の解説
彼女の9歳の誕生日である6月4日の午前0時(『The MOVIE 2nd A's』では、その前日に車にはねられそうになった時)、突如自宅に飾られていた書物(闇の書)が光を発して、闇の書の守護騎士プログラムが起動。守護騎士「ヴォルケンリッター」のシグナム、シャマル、ヴィータ、ザフィーラの4人が姿を現す。彼らが出現した時は驚きのあまり気絶してしまったものの、守護騎士達から話を聞き、詳しい事情を知ったはやては、魔法の存在や闇の書と守護騎士の主に選ばれた事実を受け入れ、闇の書の主として守護騎士達の衣食住の面倒をみる責任があると解釈する。はやての、この微妙にズレた認識は、守護騎士達を戸惑わせるが、闇の書の長い歴史の中で初めて自分達を大事にしてくれる主に次第に愛情を抱くようになる。また、はやても孤独だった自分に突然できた「家族」の存在を喜んだ。はやては騎士達に「家族」として仲良く暮らすことを望み、闇の書がもたらすとされる強大な力を理解した上でその完成を望まず、守護騎士リーダーのシグナムと「闇の書の頁蒐集は行わない」との約束を交わす。 しかし、はやての主治医である海鳴大学病院の石田医師からシグナムとシャマルにはやての麻痺は徐々に内臓方面に進行しており、命の危険があることを告げられる。守護騎士達はすぐに、その原因が、はやてが生まれた時から既にあった闇の書が、主であるはやてと深く結びついており、成長途上にある彼女のリンカーコアの魔力を侵食していたことにあったことを悟る。以降、彼女を助けたいと願う騎士達によって、はやての知らないままに約束は破られ、「闇の書の頁蒐集(魔導師襲撃事件)」が行われていく。 中盤、症状の悪化で病院に入院。すずかと共にお見舞いにやって来た、なのは、フェイト、アリサらと知り合い、彼女らと友達になる。 終盤、闇の書の永久封印を狙うグレアムやリーゼ姉妹の策略により(『The MOVIE 2nd A's』では、防衛プログラムナハトヴァールの暴走により)、完成し、暴走した「闇の書」に飲み込まれてしまう。しかし、闇の書の完成によって、闇の書に保存されていた莫大な知識を得た彼女は、闇の書の見せる「幸せな夢」よりも「現実に立ち向かう」ことを選び、「闇の書の意思」を説得。闇の書の意思に、新たなる名「リインフォース」を授けることでその真の主となり魔導騎士として覚醒する。そして、闇の書の暗部たる防衛プログラム(闇の書の闇)から自らと闇の書の本体(リインフォース)を切り離し、さらに、闇の書に全魔力を吸収されて倒された守護騎士達を自らの魔力によって復活させた。最終決戦では、闇の書の闇本体への攻撃を担当する。 事件解決後、夜が明けないうちに、リインフォースは呪われた防御プログラムの復活を阻止するため、自ら消えることを決意する。これに気付いたはやては、積もる雪の中を車椅子で駆けつけ、涙ながらにやめるように訴える。しかし、これからもっと幸せにしてあげないといけないというはやてに対して、リインフォースは、自分は「世界で一番幸福な魔導書」であると言って笑顔で消えていき、はやてに剣十字を象った自分の欠片を残したのだった。 騎士たちの蒐集を自分が気づかずに止めなかったことに責任を感じ、償いのため管理局に従事することとなったヴォルケンリッターと共にその重荷を負うべく、はやてはSクラス魔導騎士としての保護観察を受け、嘱託魔導師となる。なのは達の後輩となったはやては、翌年の小学四年生時に時空管理局特別捜査官候補生として入局し、事件の6年後の中学3年生時には特別捜査官になっている。足の障害も回復に向かい、事件の翌年には小学校に登校できるようになり、3年後には完治している(SSM4。漫画版最終話である事件の半年後の時点では、まだ車椅子で生活していた。『The MOVIE 2nd A's』では、事件の2年後には普通に歩いている。)。11歳のときに負傷したなのはと共にリハビリをしていた時期もあり、歩けなくなったところを、はやてとなのはでザフィーラの背中に二人乗りさせてもらったこともあるという(SSM4)。 なお、『-THE BATTLE OF ACES-』ではリインフォースが事件後生き残ったため、リインフォースも交えた生活シーンがある。最後の夜天の主であることを自負して、周囲の指導を受けながら魔法の訓練も始めている。リインフォースの余命が短いことは伝えられていないが、感づいている様子。普段、おっとりした性格であるが、リインフォースに対する侮辱には、普段見せることのない怒りの感情を見せた(TVシリーズでは激怒する場面がまったくないため、リインフォースもこれには驚いていたが、ドラマCDでも過去のヴォルケンリッターの扱いに悲しみ感情が昂る場面はあった)。 闇の欠片は各人の心の負の部分を反映するものであったが、はやての場合、なのは同様、全般的に本物のはやてそのままの穏やかな性格であり、心の純粋さを窺わせた(なのは、シグナム、クロノシナリオ)。唯一フェイトシナリオで守護騎士達への仕打ちに対する悲しみを見せたが、程なく和解した。 なのヴィネでは、翠屋を主な舞台とし、お店のお手伝いや、なのはの部屋の掃除、魔法の練習等、熱心に取り組む様子が見られた。一方フェイトを驚かせる一面もあった。
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