『サイコ』と『鳥』とは? わかりやすく解説

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『サイコ』と『鳥』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 17:53 UTC 版)

アルフレッド・ヒッチコック」の記事における「『サイコ』と『鳥』」の解説

1959年4月ヒッチコック『北北西に進路を取れ』次回作にヘンリー・セシル・レオン(英語版)の小説判事保釈なし(英語版)』の映画化企画し主演オードリー・ヘプバーン予定したが、実現には至らなかった。同年盛夏までには、実話に基づくロバート・ブロック小説原作の『サイコ』を代わり次回作に決めジョセフ・ステファノ脚本依頼した後年ヒッチコックは、原作の「シャワー浴びていた女が突然惨殺されるというその唐突さ」だけで映画化踏み切った述べている。しかし、パラマウント重役は「母親の服を着て騒ぎ起こす狂人ばかばかしい話」だとして映画化渋ったため、ヒッチコック自身が製作費を負担し同社配給のみを行うという条件で製作が決定したヒッチコックできるだけ短期間かつ低予算作品完成させるため、『ヒッチコック劇場』で経験したテレビ早撮りの手法とテレビスタッフ活用した撮影1959年11月から1960年1月の間にレヴュー・スタジオ(英語版)で行われたが、ヒッチコック作品の内容漏れないようにするため撮影極秘のうちに進めたヒッチコックはこの作品のために、自らが出演する予告編作成したり、内容口外しないように求め広告出したりして大がかり宣伝キャンペーン展開し初め映画館途中入場禁止する興行方針定めた1960年4月からはこの作品宣伝プレミア出席のため、アルマ世界一周旅行兼ねて日本香港イタリアフランスなどを訪れた6月一般公開されると批評家観客の間でさまざまな反響呼び、その年で最も観客動員し物議を醸した映画となった。製作費が約80ドルに対して興行収入1500ドル記録しヒッチコックキャリアの中で最も収益性が高い映画となった公開当時批評家多く好意的な批評与えなかったが、後にその意見翻った第33回アカデミー賞では5度目監督賞ノミネート受けた後年に『サイコ』は最も有名なヒッチコック作品と言われ、とくにシャワールームでの殺人シーン映画史上の名場面数えられさまざまな研究分析なされたヒッチコックは『サイコ』の次作として、ロベール・トマ戯曲『罠(フランス語版)』の映画化や、原爆投下使命帯びた飛行士主人公の『星の』、ディズニーランド舞台にしたサスペンス盲目の男』を企画したが、いずれも実現はしなかった。1961年8月ヒッチコックはすでに映画化権購入していたダフニ・デュ・モーリエ小説英語版)』の映画化決め原作からは「ある日突然人間を襲う」というアイデアだけをいただきエヴァン・ハンター脚本作成した1962年2月にはMCAの子会社となったユニバーサル・ピクチャーズと5本の映画作る契約を結び、スタジオ内の広々とした専用オフィス移転した。それと同時にヒッチコックMCAとの契約で、自身所有するサイコ』と『ヒッチコック劇場』のすべての権利引き換えに、MCAの約15手に入れ同社3番目の大株主になった『鳥』ユニバーサルとの契約1本目であり、1962年3月から7月の間に撮影が行われた。主演にはヒッチコックテレビCM見かけた元モデル新人ティッピ・ヘドレン起用したが、後年にヘドレンは撮影中にヒッチコックからセクハラ受けていたことを明らかにした。ヘドレンの自伝またはスポトーの伝記によると、ヒッチコックはヘドレンが男性俳優交流した触れたりすることを禁じたり、彼女だけに聞こえるように卑猥なことを言ったり、スタッフに彼女の行動見張らせたりしたという。『鳥』1963年3月公開され興行収入最初の数か月1100ドルをあげたが、批評家観客意見賛否両論となった

※この「『サイコ』と『鳥』」の解説は、「アルフレッド・ヒッチコック」の解説の一部です。
「『サイコ』と『鳥』」を含む「アルフレッド・ヒッチコック」の記事については、「アルフレッド・ヒッチコック」の概要を参照ください。

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