『ウルトラマンタロウ』に登場するテンペラー星人
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『ウルトラマンタロウ』第33話「ウルトラの国大爆発5秒前!」、第34話「ウルトラ6兄弟最後の日!」に登場。 全宇宙の制覇を狙っている悪質な宇宙人。ウルトラの国やウルトラ兄弟を以前から狙っており、抹殺しようと企む。劇中ではウルトラ6兄弟を誘き寄せるための配下とボス格の2体が登場(外見上の違いは特になし)。目的はウルトラ5兄弟であってウルトラマンタロウは眼中になく、タロウを「末っ子の甘えん坊」呼ばわりするなど軽視。知略を駆使した作戦よりも、真っ向から攻撃しての破壊活動を得意とする。ボス格は配下がタロウに倒された際に「貴重な犠牲者」と戦死を尊ぶ、地球に現れた際に東光太郎の作戦で目を回して疲れた様子を見せる、光太郎を捕らえた際には急に踊りだすなどコミカルな面、白鳥さおりに憑依する際にも「可哀想だが」と詫びるなど、極悪らしからぬ一面を見せる。 人間の姿を借りたウルトラ兄弟の正体を見破る特殊スペクトル光線や、テンペラー星の科学を集結して編み出したウルトラ戦士のみに対して絶大なダメージを与えるウルトラ兄弟必殺光線といった光線技の他にも、電気エネルギーを鞭のように飛ばすムチ状光線、手からの火炎放射、ロケット弾、ガス攻撃、人間への憑依など、多彩な能力を持つ。さらに、クモ状の形態に変身できる。背中のマントは、あらゆる攻撃を防ぐ黄金マントとされる。 配下がウルトラの星を破壊しようとするが、ウルトラ5兄弟がタロウの招待で地球に遊びに行ったことを、正体不明のシンバルを叩くサルの玩具(わんぱくスージー(英語版))の形をした通信機から聞かされ、5兄弟を追って地球に向かう。到着後はすぐに街を破壊し始め、ウルトラ兄弟を誘い出そうとする。その戦闘力は単独でも強大で、傍にいる兄たちに甘えていたタロウをたやすく倒すが、ウルトラマンボールを用いた奇襲作戦によってタロウに体内に入り込まれ、タロウが巨大化したことで破裂して倒される。 6兄弟が全員姿を見せたことで、ボス格が行動を開始する。さおりに憑依して光太郎に近づき、油断したところで彼を誘拐してウルトラ兄弟をおびき寄せる。ウルトラ兄弟がZAT隊員と大谷博士、バレーボール部部員の身体を借りても、6人いることですぐに正体を見破る。6兄弟との全面対決では多彩な技で圧倒するが、タロウのタロウカッターで両腕を切断されたうえ、5兄弟リフターで空中へ放り投げられたところをネオ・ストリウム光線を浴びて爆発四散する。逃げようとした宇宙船も、5兄弟の必殺光線一斉発射(グランドスパーク)を浴びて破壊される。 声:丸山詠二(ノンクレジット) デザインは鈴木儀雄が担当した。目や頭部の大きさなどのバランスは造形とは異なる。劇中でボス格が変身したクモ状の生物に似たテンペラー星人の検討案と思われるラフが存在する。 造形物はスーツの他、大小2種類の飛び人形、腕を切り落とされた状態のミニチュア、爆発用カポックなどが用意された。 当初[いつ?]はカブトムシとゴキブリを合わせたようなイメージで、名前はブルトン星人とされていた。 放送当時の裏設定では、タロウと戦う怪獣や宇宙人たちの背後に暗躍する「怪獣軍団」を陰で操る黒幕だったともされている。『全怪獣怪人』や『週刊 ウルトラマン OFFCIAL DATA FILE』No.106-12では「怪獣軍団のゴッドファーザー」、『決定版ウルトラ怪獣大百科』[要ページ番号]では巨大ヤプール(改造)にベムスター(改造)などの怪獣軍団を貸し与えたと言われている。 内山まもるによる漫画版『タロウ』はテレビ版第34話の後日談となっており、地球で6兄弟と戦っている間に別働隊が光の国を襲撃・占拠した。
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