『ウルトラマンタロウ』に登場するバードン
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「バードン (ウルトラ怪獣)」の記事における「『ウルトラマンタロウ』に登場するバードン」の解説
『ウルトラマンタロウ』第17話「2大怪獣タロウに迫る!」から第19話「ウルトラの母 愛の奇跡!」までに登場。 獰猛な鳥型の怪獣。あらゆる肉を好み、古代に一旦は死滅させたケムジラのほか現代の人間や家畜も捕食しようと、飛行機や食肉倉庫を襲って日本中を恐怖に陥れる。口から吐く4万度の火炎と、ウルトラ戦士にさえ致命傷を与えうる鋭利なくちばしを、主な武器とする。 大熊山の火口で長い眠りに就いていたところ、火山活動の影響で復活して同じく復活したケムジラを貪っていく。その残存個体が巨大化してウルトラマンタロウと対峙した際には割って入り、まずタロウを圧倒してカラータイマーを破壊して活動エネルギーを奪ってエネルギー切れによる絶命に追い込む。戦場からの逃走を図ったケムジラとの格闘の際にはイエローガスを吹きかけられるも、捕食して飛び去る。さらに病院への襲撃を阻止しようとするZATのトリモチ作戦をしのぎ、ゾフィーの不意打ちにも耐えて返り討ちにする。その後、さらなる被害拡大を懸念したZATによって全国から食肉や家畜を隠されたため、マンモス団地を襲撃して住民たちを次々と捕食していくが、ウルトラの母によって復活したタロウに阻まれたうえ、退散した先の大熊山では火口にあった同族の卵をZATに破壊され、タロウと3度目の激戦を繰り広げる。最後は、空中でタロウを追跡中にキングブレスレットの分身能力で撹乱されて大熊山の火口へ墜落し、その噴火によって爆死する。 デザインは鈴木儀雄が担当した。鈴木は、デザイン時に何度も書き直して苦労したと述べている。 造形物はスーツのほか、無可動のものと羽ばたくギミックがあるものの2種類の飛び人形と実物大のくちばしが用意された。 第17話から第19話までの脚本を担当した田口成光は、3話連続の話となったのは視聴率の下がる夏枯れ対策として予算を節約する意図があったことを述べている。 オープニングでの表記は、第17話で火山怪鳥バートン、第18話・第19話で火山怪獣バートンとなっている。 当時の学年誌[要文献特定詳細情報]の裏設定では、メフィラス星人たちが属していた怪獣軍団の総大将とされており、飛行技術はテロチルスから、火炎放射の方法はアーストロンから受け継ぎ、ウルトラマンのカラータイマーをくちばしで突き刺す特訓は1万回も繰り返したとされている。 本放送当時に『小学二年生』で内山まもるが執筆していた漫画版『ウルトラマンタロウ』の「涙のストリウム光線」(てんとう虫コミックス『ザ・ウルトラマン』第2巻に収録)では、タロウにウルトラの国での治療が必要な重傷を負わせた後、彼に代わって相手となったゾフィーにもカラータイマーの破壊という重傷を負わせるが、治療を終えて戻ってきたタロウの目の前でゾフィーに羽交い絞めにされ、彼の「私ごと撃て!!」との決死の叫びを受けたタロウが涙ながらに放ったストリウム光線で倒される。なお、ゾフィーの遺体はまもなく飛来したウルトラの母にねぎらいの言葉をかけられ、彼女と銀十字軍団によってウルトラの星へ運ばれている。 『ウルトラ怪獣攻げき技大図鑑』では、くちばしによる攻撃はシャークノーズと名付けられ、攻撃パワーは最高の999モンスと紹介された。この名称は『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS NEO』でも使用されている。 『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS NEO』では、口からの火炎はボルヤニックファイアと表記されている。 『ウルトラマンメビウス』で造型を担当したヴィ・ショップの品田冬樹は、バードンのデザインを「鳥の嫌なところを結集させたもの」と分析している。
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