「The Horizontal Grays」編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 09:04 UTC 版)
「キリン (漫画)」の記事における「「The Horizontal Grays」編」の解説
マサキ / 不破雅樹 「The Horizontal Grays」編の主人公的な存在。喫茶店「ランブル」に出入りする若者。レーシングチーム「むてきんぐ」に所属し、地元の峠では最速を誇るナンバー「01」。峠の走り屋時代の愛車はRGV250γ。大型免許取得後にマスターからCB750Fを譲ってもらうが、マスター、チョースケと共に夜間に都内を走っていて事故で全損させる。その後、ZZR1100に乗り換えたマスターの以前の愛車GPZ900Rニンジャを譲りうけることになる。1990年代当時、高校を自主中退し、アパートで一人暮らし中。かなりの高給だったバイク便をしていたが、一人暮らしの生活とバイク便でも酷使するニンジャの維持費を捻出するのに苦労していた。バーンストームのメンバーではないが、第13巻で峠を走っているときにバーンストームのナイロンジャケット(実際に限定販売された)を、着ている姿がみられた。 スペシャルエディションでは、兄貴分の浩司の妹と付き合っており、ドラッグレースで死んだ浩司の仇を討つため、形見の水没したモンスターカタナを直して乗り、シボレー・コルベット4WD改と雨中の高速バトルをする。 サイコ / 彩子 マサキの同級生。マサキのバイクにタンデムしたときの爽快感、開放感から普通自動二輪の免許取得を決意する。実際はマサキに気があったためと思われる描写もあり。序盤の愛車はJOG Z、中盤からはZEPHYR400。チョースケと付き合う。 リュウジ / 竜二 「むてきんぐ02」。愛車はNSR250R。マサキと北海道ツーリングに行った際、ずっとバイクに乗り続けると約束するも、結局車に乗り換えてしまった。第7巻表紙は彼。なぜか最初は名前が「竜一」だった。 ケンジ / 本郷研二 「むてきんぐ03」。のり子と見に行った鈴鹿8耐でレース熱が高まり、ミニバイクレース、250ccレースへ参戦する。その後5年落ちの250ccレーサーを購入し、レースの世界へ踏み入っていく。愛車としてゼッケン03の装飾が施されたスズキの50㏄スクーターが描かれていたが、場面によってHI-UP系とSEPIA系が混在し、作画が統一されていない。 のり子 / 土屋紀子 サイコがアルバイトをしていたハンバーガーショップでの同僚。ケンジと付き合う。 コージ / 浩司 GSX1100Sカタナにこだわる男。マスター、チョースケとのバトルで自爆。この事故がきっかけで、後につるむようになる。仕事はタクシードラバーと後に判明。2人から「思い込みだけならキリン並み」と言われる。事故で壊れたカタナを自力で修理しさらに改造を増し、コンプリートモデルとして雑誌に紹介されるほどまでになった。BSTのメンバーではないが、死んだチョースケの弔いにメンバーが首都高へ集まった時にも顔を出している。 スペシャルエディションでは、埠頭のドラッグレースでスティングレイとバトルし、海に落ちて死んだ(本編とは関係ない)。 ギントメ / 銀留 チョースケ死後にランブルに出入りするようになったZZR1100乗り。当て字で書く「超苦売」がモットー。ドラッグレースでGSX-Rに勝つため70万かけてエンジンを改造したが、エンジンブローでパーになってしまった。ランブルのバイトをしていた娘に好意があったが、娘はマサキと結ばれる。なお、第28巻のカバーイラストでは、グリフォンのジャケットを着ている絵が描かれているが、本編ではグリフォン加入の情報は確認されていない。 以後刊行された雑誌RIDE56の「Black Sand Beach」編では、GSX1300Rを駆り走り続けているギントメの現況が描かれている。 ウィンディ 本名不明。本人が名乗っているわけでなく、目撃したバイク乗りの間での通称。ピンクのホイールを装着したGSX750Sカタナ(リトラクタブルライト採用の750カタナのニューモデル)に乗る女性ライダー。峠道や混んでる道路のすり抜けなどで神業のようなライディングを見せた。重量の重いナナハンのカタナで、リアをスライドさせながらコーナーを曲がるライディングを見せ、それを見た当時RGV250γ乗りだったマサキは大型二輪への限定解除を決意した。 太郎丸 マサキに地蔵峠で勝負を挑んだTZR250Rと、その通称。シリーズ冒頭でマサキに負けたゼファー乗りの友人。ヘルメット頭頂部の装飾物は、当時のローリング族の一部に浸透していた奇異なファッションに基づいている。 レックス / チャリンコ部隊のトオル 地蔵峠で新たに頭角を現したチーム・レックス(T.REX)所属の少年。愛車はGSX-R400RSP仕様。作中「中学の時からきていた」「チャリンコ部隊の―」との描写(SCENE.24 単行本第8巻収録)は、スポーツ走行の観覧、もしくはスポーツ走行の模倣をする目的で自転車を用いて峠に通った当時の運転免許の未取得層、いわゆる「チャリダー(引用元:平和出版「バリバリマシン」※休刊)」の活動に由来し、当該エピソードで描かれた新規参入の若年層と古参の社会人層との間で生じる畏敬と不遜の入り混じった世代交代も、1990年代におけるローリング族の実情に基づいた構成となっている(雑誌掲載時期:平成5年/1993年)。マサキに地蔵峠で勝負を挑む。
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