《着床》の正しい読み方
「着床」の正しい読み方
「着床」の正確な読み方は、「ちゃくしょう」である。「着」と「床」の漢字を両方とも音読みした形で、一般的にも広く知られている読みだ。そして、原則として「ちゃくしょう」以外の読み方は存在しない。訓読みを用いた「つきどこ」や「つくどこ」といった読み方は誤りである。「着床」の意味解説
「着床」は一般的に、生物の子宮内膜に、受精卵が成長した胚が定着することを意味する言葉である。また、出産に欠かせない胎盤が作られ始めたことや、妊娠が完了したことを指す場合もある。「床」という漢字には、「人が眠るところ」や「苗床(なえどこ)」のように「育むところ」といった意味がある。したがって、着床は胎児が眠る場所である子宮内に胎児の元となる胚が定着した、あるいは胎児を育むところに胚が定着したという意味であると考えられる。また、珊瑚を始めとする海洋生物や、人工的な構造物が海底にある土台に定着することも着床と呼ぶ。さらに、特殊な例としては、床に座るという意味もあるが一般的ではない。なぜ「ちゃくしょう」と読むのか・理由
「着床」の読みである「ちゃくしょう」は、漢字をそれぞれ音読みしてある形である。2文字以上の漢字を使用した熟語は、音読みで統一したものが多い。特に医療用語は、一般的には訓読みされるものであっても音読みになるものがあるほど、音読みの使用頻度が高い。そのため、「着床」も音読みの「ちゃくしょう」となる。「着床」の類語・用例・例文
「着床」は、「長い不妊治療の末、ようやく着床が確認されて一安心している」「着床ができる状態かどうかを、検査で確認する必要がある」という風に使用する。胚あるいは受精卵が子宮内膜に定着することそのものだけでなく、妊娠したことを示す意味でも使用される。また、「着床しやすいタイミングを見計らって、この牛に受精させる」という風に、人間以外を対象として使用することも可能だ。医療用語以外であれば、「珊瑚を構造物に着床させる技術には、特許が取ってある」「この風力発電は、風力タービンが海底に着床する仕組みとなっている」という風に使用する。「着床」の類語としては、「受精」が挙げられる。着床と同様に妊娠には欠かせない工程であり、動物の卵の中に精子が入り込むことを指す。流れとしては、受精によって受精卵あるいは胚となった後で、着床へと進む形だ。また、粘膜が付くことを表す「癒着(ゆちゃく)」や、固く付くことを示した「固着(こちゃく)」なども類語となる。
「着床」の英語用例・例文
医療用語の「着床」を英語で表現する場合、「implantation」という単語を使用する。海底に着床するという表現では、「settle」を使用することが望ましい。それらの表現を用いて例文を作ると、「Patient showed signs of implantation.(患者には着床の兆候が見られた)」「Coral settled on the seabed.(珊瑚が海底に着床した)」という形になる。《着床》の正しい読み方
「着床」の正しい読み方
「着床」の読み方は「ちゃくしょう」である。「着床」の意味解説
着床とは妊娠の過程の一部であり、卵子に精子が結合した受精卵が子宮内膜にくっつくことである。卵子は受精卵になると細胞分裂を繰り返しながら子宮へと移動を始める。受精卵は受精後3~4日で子宮内腔に辿り着き、6~7日で着床するとされる。子宮内に辿り着くまでの間に受精卵は細胞分裂で2細胞期胚、4細胞期胚、8細胞期胚、桑実胚を経て続胚盤胞(はいばんほう)と呼ばれる状態になり、子宮内に定着しやすくなる準備を始める。胚盤胞になると、胎盤と胎児になる部分が確認できる状態にまで成長している。妊娠の反応は着床からおおよそ10日程度で現れ、この時期の女性の体にはさまざまな変化が起こる。個人差はあるが、着床の時期にみられる主な体の変化として、「月経がこなくなる」「腰痛」「おりもの」「着床出血」「基礎体温の変化」などが挙げられる。- 《着床》の正しい読み方のページへのリンク