着水
着水
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/14 00:45 UTC 版)

着水(ちゃくすい、英語;Water landing)とは、鳥、航空機、宇宙船が陸上に着陸するのではなく、水上に降りる事である。
飛行機の着水
もともと水上で運用することを想定した水上機には、胴体部が船状となっている飛行艇や、車輪を付け陸上での離着陸を可能にした水陸両用機、水陸両用ヘリコプター等がある。また、陸上で運用している機体でも水上に不時着する事故が発生する(その場合は、不時着水、英語では ditching という)。
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世界初の水上機であるファーブル水上機
宇宙船の着水


主にアメリカの宇宙船が行う。これはロシアや中国のように最後の減速に逆噴射を使用せずに済むメリットがある。ロシアの宇宙船では、不測の事態でソユーズ23号が凍ったテンギス湖に着水した事例のみである。
- 事故の例
- マーキュリー・レッドストーン4号で着水後ハッチがトラブルで吹き飛び、乗員は無事救助されたが沈没した。
- ソユーズ23号 - ソビエト連邦は、周りに広大な水が無いため陸上に着陸する運用を行っていたが、宇宙空間にいられる時間と悪天候により初の着水となった。氷と湿地によってアクセスが難しいテンギス湖に着水した。猛吹雪で気温は-22℃の環境であった。水上でも大丈夫なように設計されていたが、パラシュートが水に沈む形で機体を水中に引き込み、一部電気回路がショート、ハッチが開かない方に傾斜、送信アンテナも水中に回り連絡途絶。陸上からの救出は無理だったため、ヘリコプターが寄こされ陸に牽引、救出に9時間以上かかった。救出部隊は乗組員が死んだものと考えハッチを開けるのを躊躇したため、別の部隊が派遣され、着水から11時間後にハッチが開かれ無事が確認された。
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出典
関連項目
- スペースシャトル - 無動力で滑空し、飛行場でパラシュートを開き軟着陸する。
- スペースクラフト・セメタリー(宇宙機の墓場) - 人などが容易に近寄れない南太平洋の海域。制御可能で高度が低い等の条件を満たした人工衛星の最終目的地
- en:Helicopter 66 - アポロ計画で宇宙飛行士の回収を行ったSH-3 シーキング
- en:Splashdown - 宇宙機の着水について
- Форель (гидрокостюм) - ロシアの宇宙飛行士が着水したとき用のウェットスーツ
着水
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 08:00 UTC 版)
「USエアウェイズ1549便不時着水事故」の記事における「着水」の解説
トラブル発生から約3分後の午後3時31分頃、1549便はニューヨーク市マンハッタン区とニュージャージー州ホーボーケン市の間に流れるハドソン川へ、時速270km程で滑走路着陸時と同様の滑るような着水をした。 不時着水決定後に、高度を下げる経路を必要としたため旋回(進行方向反転)したが、偶然にも着水進入方向と川の流れが一致していた事で、ごく僅かであるが機体の衝撃は抑えられた。 また、機体の姿勢も水面に対し水平に近かったため、片側主翼着水による機体分解も避けられた。スムーズな着水により機体損傷は尻餅による後部壁下部の一部だけで、乗客ら全員が迅速に機内から脱出シューター(着水時には救命いかだになる構造)及び両主翼に避難することが可能であった。
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着水
「着水」の例文・使い方・用例・文例
- 彼らが発射したミサイルは大平洋に着水した
- 波に着水して海に沈んでいくかのように見えた。
- それが波の上に着水して海に沈んでいくかのように……
- 宇宙船は太平洋に無事着水した.
- 飛行機を不時着水させる
- 水上を飛び立ちまたは着水するように設計された飛行機
- 大波の中へ進水または着水させることのできるボート
- ニューヨークのハドソン川に航空機着水
- 155人の乗ったUSエアウェイズ1549便が1月15日,ニューヨーク市にあるハドソン川に緊急着水した。
- そのため,機長はハドソン川に着水することを決意した。
- 同機が着水するとすぐに,フェリーや非常用ボートが飛行機の翼の上で待つ乗客たちを救助した。
- 同機は1時間40分かけて48.42キロを飛行し,着水した。
- 彼は宇宙船「フレンドシップ7号」で軌道を3周し,大西洋に無事着水した。
- ドラゴンはISSから分離して約6時間後に太平洋のメキシコ沖に無事着水した。
- この訓練は火山灰の中を飛行したことによるエンジン故障のために,旅客機が東京湾に緊急着水したという想定だった。
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