メインフレーム【mainframe】
メインフレーム
汎用コンピュータ
別名:汎用機,大型汎用コンピュータ,大型汎用機,大型コンピュータ,メインフレーム
【英】mainframe
汎用コンピュータとは、パソコンなど、科学技術計算、事務処理、制御用など、ソフトウェア次第で様々な用途に利用することができる大型のコンピュータのことである。基幹業務処理において利用されることが多い。メインフレームとも呼ばれる。
パソコンなどの普及で需要が小さくなったが、最近では大量のデータを管理したり、処理するデータセンター用のサーバーとして需要が回復しつつある。
メインフレーム
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「ロケット・ソフトウェア」の記事における「メインフレーム」の解説
Rocket Mainstar:IBMのz Systems向けのパフォーマンス最適化、カタログおよびシステム管理、障害復旧、ストレージ管理、およびセキュリティーのためのデータ管理製品。Mainstar社から買収。
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詳細は「PR/SM」を参照 メインフレームのLPARはIBMのPR/SMにより登場した。個々のLPARではz/OS、z/VM、z/VSE、Linux on System z などが稼働できる。
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1961年、日立はRCAとコンピュータ技術提携契約を結んだ。この契約により1962年、RCA 301を国産化したHITAC 3010を開発した。1号機は神奈川県庁に納入された。なお、3010は無人証券取引システムの構想があったが、関係者の合意を得られず、棚上げとなっている。後継のHITAC 4010(1963年)はオンラインリアルタイム処理や銀行の為替オンラインシステムなどに使われた。 また、RCAからの技術導入とは別に、TACの開発を行った村田健郎と中沢喜三郎が設計した科学技術用大型コンピュータHITAC 5020が1963年に完成している。ビット単位のアドレス指定を可能とするために、ワード長32ビットのアーキテクチャを持ち、当時としては珍しいビット操作命令を持つ、などといった特徴を持つ。しかしそのために、ワード単位でのアドレス空間が16ビットしかなく、狭いという問題などがあった。電総研から日立に入った高橋茂は、字単位のアドレス指定への変更を主張していた。5020は国産初の大型機であり、IBM 7090並みのスペックを持つ。レジスタに電磁遅延線を利用することでトランジスタを増やさずにレジスタの本数を多くした。遅延線の直列動作による遅さは最新のトランジスタによる高速動作(スペック表には「18MHz」とあるが、その値はビット単位の直列動作の周波数であって、現代の我々が持っているコンピュータのクロックの感覚で評価してはいけない。同じスペック表にある「サイクル時間」の「2マイクロ秒」という値から逆算すれば、「サイクル周波数」は 0.5MHz となる。それでももちろん当時としては高性能である)でまかなったが、それでも前述のメモリ空間と共に速度も問題になり、改良型の同Eと同Fでは並列化が図られた。1965年に製品として出荷され、東京大学大型計算機センター(現東京大学情報基盤センター)をはじめ、多くの組織に納入された。 なお、RCAは新製品がなかなか出てこず、やっと出てきたものも日立が期待したアーキテクチャではなかった。そういったこともあり、前述の3030などもRCAからの技術ではない。そうこうしているうちにIBMが、1964年4月、System/360を発表し、どう対抗していくかがRCAと日立の間で話し合われた。その結果IBM互換路線を採ることとなった。 2001年よりCPUはIBMと共同開発、2018年よりハードウェアをIBM z Systemsベースの日立仕様メインフレームを提供予定。 HITAC 3010(1962年) 文字単位のアドレス指定。1文字は7ビット(データ6ビット+パリティ1ビット)。メモリは20,000文字~40,000文字 HITAC 4010(1963年) 3010と互換性あり。 HITAC 5020(1963年) アキュムレータとインデックスレジスタがメモリの0~15番地に対応。ワード長は32ビット/64ビットの固定/浮動小数点式。メモリは磁気コアメモリで16Kワード~64Kワード。 HITAC 3030(1964年) 40ビットワード。磁気コアで4096ワード。1ワードに2命令格納。前述のように国鉄MARS 101用に設計されたものだが、他のオンラインシステムにも使われた。 HITAC 5020E/F(1966年) 4ビット直並列処理と先行制御によって 5020 を 8~12倍に性能強化。東京大学への5020納入は後に開発中の5020Eに置き換えるとの約束があった(5020では競合したIBM 7094に性能で負けていたため)。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/07 13:36 UTC 版)
TOSBACの名が示す通り、東芝はメインフレーム級のシステムをビジネス用途と科学技術計算用途に分けてマーケティングしていた。また1964年、ゼネラル・エレクトリック(GE)社とコンピュータに関する技術提携契約を結んでおり、これを元に TOSBAC-5600 が開発された。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/28 04:37 UTC 版)
1960年代、バロースはアメリカ合衆国の主要メインフレームメーカー8社(IBMを筆頭として、ハネウェル、NCR、CDC、GE、RCA、UNIVAC)の1つとされた。売り上げから見ると、バロースはIBMに大きく水を開けられた2位ということが多かった。他の7社全部をあわせてもIBMには敵わない状態であり、「IBMと7人の小人たち」と呼ばれることが多かった。1972年までにGEとRCAがメインフレームから撤退し、IBM以外の残った5社の頭文字をとって "BUNCH" と呼ばれるようになる。 IBMのように顧客が必要とするあらゆる製品を取り揃えようと、バロースはプリンター、ディスクドライブ、テープドライブ、プリンター用紙、タイプライターのインクリボンまで品揃えしていた。 バロースは、「言語指向システム」という哲学に基づき、3つの非常に革新的なコンピュータ・アーキテクチャを開発した。それらの命令セットはALGOL、COBOL、FORTRANといった高水準言語を念頭に置いて設計されている。いずれもメインフレームクラスのマシンである。 バロース B5000 バロースの大型メインフレームはB5000(1961年)から始まった。数年後にB5500、1960年代後半に B6500/B6700、1970年代中ごろに B7700 があり、1980年代のAシリーズへと続き、現在はユニシスの ClearPath MCP となっている。これらのアーキテクチャは相互に似ており、ALGOL指向のスタックマシン設計である。オペレーティングシステムは MCP (Master Control Program) で、ALGOLを拡張した ESPOL (Executive Systems Programming Oriented Language) で書かれ、後には同じくALGOLを拡張した NEWP で書かれている。UNIXがC言語で書かれる約10年前である。コマンドインタフェースは構造化言語 WFL(Work Flow Language)を使用。スタック指向プロセッサは48ビットワードで、セキュリティが考慮されている。システムはモジュール性が高く、CPU、メモリモジュール、I/Oプロセッサなどを段階的に増設できる。金融業界では高信頼性が必須だが、バロースの大型機は連邦準備銀行などの大手銀行で採用されている。 バロース B2500(英語版) 中型機 B2500(1966年)は主に事務用に設計された。COBOLを効率的に実行できるよう設計されている。BCD演算ユニットを装備し、主記憶のアドレッシングにも二進法ではなく十進法を使い、データ格納形式もBCDだった。後継としては、B49xx、ユニシスの Vシリーズ V340/V560 がある。 バロース B1700(英語版) 小型機 B1700(1970年代中ごろ)はマイクロプログラム方式により、各プロセスをそのプログラミング言語に最適なアーキテクチャの仮想マシン上で動作させることが可能な設計である。書き換え可能なコントロールストアを採用している。
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「アメリカ海軍のコンピュータ」の記事における「メインフレーム」の解説
アメリカ海軍において、デジタルコンピュータを用いたシステムの艦載化という点では海軍戦術情報システム(NTDS)が端緒となり、1961年10月よりCP-642コンピュータを用いたシステムが洋上試験に供されたのち、1963年3月には艦隊配備が承認された。同システムで用いられるメインフレームとしては、まもなく改良型のCP-642Bが登場したのち、1969年にはAN/UYK-7、また1983年にはAN/UYK-43と、順次に新型機が投入されていった。 しかしAN/UYK-43は海軍が制式採用した最後のメインフレーム型コンピュータとなり、1990年代中盤からはAN/UYQ-70ワークステーションの導入による商用オフザシェルフ(COTS)化と分散コンピューティング化が進められていった。イージスシステム(AWS)ベースライン7でUYK-43が全廃されると、UYQ-70と共通化した設計のサーバ用ホストマシンとしてMCE(Mission Critical Enclosures)を導入したほか、ベースライン9ではCPS(Common Processing System)も導入された。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/25 00:32 UTC 版)
日本電気は1962年、ハネウェルとの技術提携契約を結んだ。これにより1963年、ハネウェルの H400、H1400、H800 の3機種を国産化し、NEAC-2400, 3400, 2800として発表した。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 08:53 UTC 版)
1990年にFUJITSU M-1800が発売された。8CPU密結合で主記憶2Gバイト(システム 8Gバイト)、256チャネルという超大型機である。過去のMシリーズとも互換性はある。1995年にはFUJITSU 新M-1000シリーズが発表された。 1995年には、FUJITSU GSシリーズが発表される。 「FUJITSU GS」も参照
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 14:16 UTC 版)
「リブート (アニメ)」の記事における「メインフレーム」の解説
本作の舞台となる円形の都市。とあるコンピューターの中に存在し、六つのセクター(地域)に分けられている。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 10:20 UTC 版)
ハイパーバイザは、メインフレームで最初に実装された。ソフトウェアによる完全仮想化を最初に提供したのはIBMのCP-40で、研究用に1967年の1月から製造が開始された。CP-40は更にCP-67、VM/370、VM/XA、VM/ESAとなり、現在のz/VMに続いており、ゲストOSとしてz/OS、z/VSEなどの他、Linuxを多数稼働させる用途(サーバ統合)でも使われている。また国産メインフレーム各社も同等の仮想化OS(富士通のAVM、日立製作所のVMSなど)を持っている。 →詳細は z/VM#開発経緯 および メインフレーム#種類 を参照
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/18 00:46 UTC 版)
「メトロイドプライム フェデレーションフォース」の記事における「メインフレーム」の解説
惑星タルバニアのスペースパイレーツ基地でトランスファーデバイスの守護を行う防衛装置。柱状に積み重なった回転砲台から、こちらを追尾するビームを放つ。砲台を全て破壊すると内部のコアが露出するが、その際は新たにレーザーの回転砲台に身を守らせる。段階が進む毎に、回転砲台が強力な物に強化されていく。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 16:42 UTC 版)
「オペレーティングシステムの一覧」の記事における「メインフレーム」の解説
IBMのメインフレーム用オペレーティングシステム。 OS/360系OS/360(System/360用)PCP (Primary Control Program) MFT (Multi-Programming Fixed Tasks) MVT (Multi-Programming Variable Tasks) OS/VS(Operating System/Virtual Storage、OS/360のSystem/370 仮想記憶対応版、「OS/370」の名称は間違い)OS/VS1(Operating System/Virtual Storage 1、OS/MFTの仮想記憶版) OS/VS2(Operating System/Virtual Storage 2、OS/MVTの仮想記憶版)OS/VS2 R1(別名Single Virtual Storage、SVS) OS/VS2 R2(別名Multiple Virtual Storage、MVS) MVS/SE MVS/SP (MVS/System Package) MVS/XA(MVS/SP V2、MVSの eXtended Architecture対応版、31ビットアドレッシング) MVS/ESA(MVS/XAの Enterprise System Architecture対応版、64ビットデータ空間) OS/390(MVS/ESAの発展版、Unix系の環境) z/OS(OS/390の z/Architecture対応版、64ビットアドレッシング) DOS/360系BOS/360(Base Operating System、System/360用) TOS/360(Tape Operating System、System/360用) DOS/360(Disk Operating System、DOS、System/360用)DOS/360/RJE(DOS/360のRemote Job Entry対応版) DOS/VS(Disk Operating System/Virtual Storage、DOS のSystem/370仮想記憶対応版) DOS/VSE(Disk Operating System/Virtual Storage Extended、DOS/VSの発展版、最大14区画) VSE/SP(Disk Operating System/System Package、DOS/VSE より改名) VSE/ESA(DOS/SPのExtended System Architecture対応版、31ビットアドレッシング) z/VSE(DOS/ESAのz/Architecture対応版) CP/CMS系(Control Program/Cambridge [Conversational] Monitor System、仮想化OS)CP-40/CMS(System/360モデル40用) CP-67/CMS(System/360モデル67用) VM/370(Virtual Machine/370、VM、CP/CMSのSystem/370 仮想記憶対応版) VM/XA(VM/370の eXtended Architecture対応版) VM/ESA(VM/XAの Extended System Architecture対応版) z/VM(VM/ESAの z/Architecture対応版) TPF系(航空会社用のリアルタイムオペレーティングシステム)ACP (Airline Control Program) TPF (Transaction Processing Facility) z/TPF(TPFのz/Architecture対応版) Unix系(メインフレーム)UTS AIX/370 (Advanced Interactive eXecutive/370) AIX/ESA(Advanced Interactive eXecutive/Extended System Architecture、AIX/370のESA対応版) Linux (Linux on System z, z/Linux) OpenSolaris (OpenSolaris for IBM System z) その他(メインフレーム)IBSYS(IBM 7090およびIBM 7094) CTSS (The Compatible Time-Sharing System、MIT's Computation Center開発) RTOS/360 (リアルタイムオペレーティングシステム、NASAで使用、System/360用) MTS(Michigan Terminal System、System/360用) TSS/360(Time Sharing System/360、、System/360用) MUSIC/SP(McGill University開発、System/370用) IJMON (IBM 1400, IBM 1800)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/04/10 16:56 UTC 版)
「Dynamic Logical Partitioning」の記事における「メインフレーム」の解説
IBM のzSeriesやSystem zなどのメインフレームや、Linux on zSeries を含むオペレーティングシステムでは、DLPARよりも更に洗練された方法をサポートする。これらのメインフレームプラットフォームでは、LPAR に関連した機能として、IRD、Sysplex、Parallel Sysplex、Geographically Dispersed Parallel Sysplex、HiperSocketなどがある。これらのメインフレームプラットフォームのLPAR関連機能は、1台のサーバーで最大60個のLPARをサポートするが、メインフレームでは更にソフトウェアレベルの仮想化であるz/VMを使用することにより、1台のサーバーで数千個のオペレーティングシステムのインスタンスをサポートできる。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/18 13:24 UTC 版)
事務用途のコンピュータの需要の高まりに応えるため、三菱電機はTRW社と1962年に技術提携契約を結んだ。ちなみにこの際に合弁会社「三菱TRW」を設立しており、現在では三菱スペース・ソフトウェア株式会社となっている。この技術提携により TRW 530 というコンピュータをMELCOM 1530として1963年に製品化した。マイクロプログラム方式の初期の実装であり、マイクロコードは主記憶上に配置されている(これをストアド・ロジック方式と称する)。1966年以降のMELCOM 3100シリーズは 1530 のアーキテクチャを継承し、ソフトウェア面ではCOBOLなどの高級言語を充実させ、ハードウェア面では磁気ディスク装置をサポートするなどしていった。 情報処理量の増大に伴ってTRW 530のアーキテクチャではアドレス空間やマルチタスクなどの面で顧客の要望に応えられないことから、SDS(Scientific Data Systems)社から技術導入することになった(ちょうどSDS社がゼロックスに1969年に買収され、XDS(Xerox Data Systems)社と名乗っていたころと思われる)。同社のSigma 7と低価格版のSigma 5を MELCOM 7700およびMELCOM 7500として製品化した(1970年)。7000シリーズは8ビットをバイトとするバイトマシンで、32ビットワードを基本とする。タイムシェアリングシステムを実現するために割り込み機能が強化されている。なお、ゼロックス社はXDS(SDS)を1975年に廃止し、その知的資産はハネウェルに売却された。 通産省(現経産省)の指導により三菱電機は沖電気と提携することになったが、沖電気はメインフレームからは撤退状態であり、そのままMELCOM 7000シリーズの後継機を開発することになった(三大コンピューターグループ参照)。1974年、MELCOM COSMOシリーズが発表された。仮想空間を拡張したため、従来(7000)互換モードと移行用モードを用意して移行を容易にしている(ステータスレジスタの設定で切り替えられる)。 MELCOM 1530 (1963年) マイクロプログラム方式。18ビットワードで、1文字を6ビットで表す。メモリは磁気コアメモリで最大100K文字(=6ビット)。 MELCOM 3100シリーズ(1966年) 1530と互換性を維持。 MELCOM 7000シリーズ(1970年) 32ビットワード。汎用レジスタ16本。この16本のレジスタをレジスタブロックとし、これを最大32組CPU内に持つことができ、コンテキストスイッチではレジスタブロックを切り替えることで高速化を図っている。ページング方式の仮想記憶で仮想アドレス空間は512Kバイト。仮想空間が小さいため、ページテーブルは単層で済み、MMU内にそのまま格納される。 MELCOM COSMO シリーズ(1974年) 7000シリーズとの互換性を維持。多重仮想記憶方式で仮想空間は16Mバイト。TLB装備。RAS機能強化。マルチプロセッサ。 MELCOM EX800 シリーズ(1985年) ECL。多重化構成可能。メモリはCMOSで最大64Mバイト。 MELCOM EX800II シリーズ(1988年) メモリは最大256Mバイト
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/18 14:17 UTC 版)
5090が好調だったため、1963年に後継機種OKITAC 5090Mが発表された。チャネル・コントローラ方式を採用して割り込み機能を強化し、主記憶容量を倍増したものである。OKITAC 5090M はFONTACのサブシステムに使用された。さらに1962年から開発を開始した大型コンピュータOKITAC 5090HもM型とほぼ同時期に完成している。H型ではCOBOLも動作した。H型は九州大学など各地の大学などで採用された。しかし、大規模であったがために部品点数も膨大となり、信頼性に問題があった。 また、5090シリーズと同時期に小型メインフレームとしてOKITAC 5000とOKITAC 7000も登場している。OKITAC 5000は事務処理向けで、伝票作成用言語MICSや複数端末のリアルタイム制御モニタMOSなどを備えていた。OKITAC 7000は科学技術計算向けである。こちらは1966年にIC化して性能向上を図っている。 1968年、OKITAC 5000 の後継となるOKITAC 6000を発表した。完全IC化された十進計算機である。また、同じころOKITAC 7700などのデータ通信機能を強化したシステムを発表している。 1968年ごろから開発を開始した超大型機OKITAC 8000はSystem/360上位機(65)への対抗を意識したものである。特に入出力インターフェイスをIBM互換にし、周辺機器が流用できるようにした。信頼性向上のための様々な機能も盛り込んでいる。しかし、これは後述する沖ユニバック社との製品戦略の整合性問題で製品としては出荷されずに終わった。同時に通産省指導による三菱電機とのグループ化の影響もあったとも思われるが定かではない。いずれにしても三大コンピューターグループの中で沖電気は唯一周辺機器開発に徹することとなった。 OKITAC 5090M (1963年) BCD12桁+符号ビットによるワード構成。1ワード2命令。メモリは磁気コアメモリで8000ワード。 OKITAC 5090H (1963年) 42ビットワード。アキュムレータ17本、インデックスレジスタ15本。豊富なアドレッシングモード。 OKITAC 7000 (1963年) 25ビットワード。メモリは磁気コアで最大64Kワード。浮動小数点演算機構。 OKITAC 5000 (1963年) バイトマシン。磁気コアメモリと磁気ドラムメモリを備える。 OKITAC 6000 (1968年) 完全IC化。BCD。 OKITAC 7700 (1968年) 主記憶は512Kワード。CPUと通信制御プロセッサ、コンソールプロセッサで構成される。 OKITAC 8000 (1971年完成) 32ビットワード。主記憶は最大256Kワードの高速メモリと最大768Kワードの一般メモリ。2プロセッサ。メモリインターリーブ。
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