つうさん‐しょう〔‐シヤウ〕【通産省】
読み方:つうさんしょう
「通商産業省」の略。
経済産業省
通産省(官僚)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 22:01 UTC 版)
風越 信吾 【佐橋滋】 通産省大臣官房秘書課長→重工業局次長→重工業局長→企業局長→特許庁長官→事務次官 「国家の経済政策は政財界の思惑や利害に左右されてはならない」を信念に持ち、“ミスター・通産省”の異名を取る。日本の発展のためにがむしゃらに突き進む、多少強引な性格。若手官僚に対し、自分たちは「国家に雇われているのであって大臣に雇われているわけではない」と吹聴している。人事カードをいじるのが好きで周囲から「人事の風越」と評される。能力がある者が昇進すべきで、現在のトコロテン人事を改革したいと考えている。基本的に雑な性格で、細かいことは面倒くさがるため、真意が曲解されることもしばしばあり、その度に鮎川などがたしなめ、釈明に追われる。 次官に最も近い企業局長になった当時は産業振興法の成立に尽力したが、審議未了のまま廃案となり、誰もが確信していた次期次官の座も、時の通産相・古畑と池内の思惑により叶わず、特許庁長官に収まり、出世レースには敗れた形となった。だが風越らしいやり方で、特許庁職員の人心掌握に成功し、名長官と評判となる。玉木の退官後に次官となり、ようやく自分が思い描く理想の人事を実現させたが、元々の性格が災いし、敵ばかりが増えていった。 あだ名は、駄目な人材は早く淘汰すべきという考えを持っていることから「風越淘汰」、厚かましく恐いもの知らずで、心臓を付け忘れて生まれたのではという陰口から「無心臓」など様々。 庭野 【三宅幸夫】 風越と同じ二高出身。風越の7年後輩で、風越に早くから見込まれていた。昭和17年入省。あだ名は「木炭車」、議論の姿勢が火の付きは遅いが、スイッチを切った後もまだエンジンが動いているようであるため。 石油課事務官時代、タンクローリー車の所管を巡る運輸省との権限争いで粘り勝ちした。池内の3度目の通産相就任に伴い、大臣秘書官に任命される。産業振興法には、企業局産業資金課長として金融面からの制度改善に取り組む。 牧 順三 【両角良彦】 一高から東大へ進んだ秀才。昭和15年入省。攻撃的な理論家で「西洋カミソリ」と呼ばれる。官房総務課の首席事務官を務めたが、胸を病み、特許庁の商標課長という閑職に就いていた。 パリへの転出希望を出し、後にパリ大使館付の通商担当書記官に任命される。フランスで協調経済について学び、風越にそのレポートを送る。人事異動の時期になっても呼び戻されないため、存在さえ忘れられた、と落ち込んでいたが、風越の夢の実現に必要な人材と判断され、5年後にパリから呼び戻され、企業局企業第一課長に就く。 鮎川 【川原英之】 繊維雑貨局雑貨第一課長→官房秘書課長→鉱山保安局長→官房長 風越が最も目をかけている人材の一人。東大法学部卒のキャリア。風越の4年後輩。深川の材木問屋の次男。「役所の仕事は潤滑油」が口癖で、あだ名も「潤滑油」。鉱山保安局長時には夕張及び長崎の炭坑事故現場に自ら赴き、陣頭に立って救援活動を指揮した。 片山 泰介 【山下英明】 通商局→貿易振興局資本協力課長補佐→繊維雑貨局長付→大臣秘書官→貿易振興局貿易振興課長→化学工業局長 2年スキップして東大法学部に入った秀才中の秀才。昭和17年入省、庭野と同期。余裕を持って働くことを信条とし、執務時間中にテニスをするなど、仕事への真剣さは伺えなかった。カナダの通商担当書記官に任命される。風越の嫌みを笑って受け流す、人を食ったような態度を取っていた。ゴルフ、テニス、ヨット、麻雀など多くの趣味を持ち、須藤の大臣就任時に秘書官として指名される。 役人としての将来に期待を持てなくなり、一度は退職願を出すが、玉木に慰留され、自分が強く求められていることを実感し、退職願を撤回した。 玉木 【今井善衛】 通産省繊維局長→通商局長→特許庁長官→事務次官 風越と同期。原綿輸入自由化推進派。自由化を巡り、風越と対立する。 辻 旧制専門学校卒。風呂場でも本を読む勉強家。 風越が大臣・次官を説得して設けさせたノン・キャリ組を対象とした登用試験で能力を見込まれ、繊維雑貨局雑貨第二課長に抜擢されるが、キャリアの議論法に慣れることができず、また周囲の期待が重荷となり、ノイローゼ気味になり、課長補佐に戻して欲しいと懇願する。 御影 通産省入省希望の京大法学部生。学生運動で停学処分を受けたことがある。浅黒い顔の長身の男性。入省後、小糸とともに産業振興法成立に尽力する。 小糸 【小長啓一】 東大法学部の首席学生。大蔵省へ行くはずだったが、風越に熱心に口説かれ、通産省入省を承諾した。ふっくらした丸顔の男性。入省後、貿易振興局輸出保険課に配属される。 観音寺 重工業局課長。鮎川と同期、牧より一期上。観音のようにいつもにこにこしている。 白井 重工業局長。東大法学部・経済学部卒。じっくり型で、庭野以上にエンジンのかかりは遅いが、一度動き出すとなかなか引き下がらない。産業振興法に異論を出す。 鷹部 【渡辺弥栄司】 風越同様の血気盛んな男。古畑大臣在任時の官房長。 丸尾 【松尾金蔵】 玉木の前任の次官。小太りで丸顔、考え方も穏健で、あだ名は「仏の丸さん」。 氏名不明 【坂本春生】 通産省初の女性キャリアとして採用される。東大経済学部出身。あだ名は「お人形(にんぎょ)さん」。 氏名不明 【川口順子】 事実上2人目の通産省の女性キャリアとして採用される。あだ名は「ベティさん」。
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通産省
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風越信吾 (42-) - 佐藤浩市 重工業局自動車課・課長(国内産業保護派)→大臣官房秘書課長→重工業局長→企業局長→特許庁長官→事務次官→退官 天下りせず経済評論家に転身。 庭野貴久 (36-) - 堺雅人 鉱山局石油課・課長補佐(国内産業保護派)→電気通信課長→通産大臣秘書官→企業局産業資金課長→鉱山保安局管理課長→重工業局長→繊維局長 鮎川光太郎 (39-) - 高橋克実 中小企業庁・中小企業振興課・課長(国内産業保護派)→電気機械課長→繊維局繊維輸出課長→大臣官房秘書課長→鉱山保安局長→企業局長 在任中に死去。 牧順三 (39-) - 杉本哲太 特許庁総務課長(国内産業保護派)→フランス大使館通商担当書記官→企業局第一企業課長→企業局長(国際通商派に寝返る)→通商局長→事務次官 繊維輸出全面規制実施後に退官 玉木博文 (42-) - 船越英一郎 通商政策課・課長(国際通商派)→アメリカ大使館参事官→繊維局長→通商局長→特許庁長官→事務次官→退官 中東開発石油役員へ 片山泰介 (34-) - 高橋克典 通商局為替課・課長補佐(国際通商派)→カナダ大使館通商担当書記官→繊維局綿業課長→通産大臣秘書官→重工業局重工業課長→重工業局長→繊維局長→企業局長→事務次官 丸尾要 (45-) - 西村雅彦 重工業局長→企業局長→事務次官→退官 大日製鉄副社長へ 山本真 (22-) - 吹石一恵 通産省初の女性新人キャリア官僚→電気通信課→繊維輸出課長補佐→産業資金課長補佐→特許庁総務部課長補佐→企業局産業資金課長 御影大樹 (26-) - 田中圭 大臣官房秘書課→電気通信課長補佐→綿業課長補佐→電子工業課長補佐→第一企業課長補佐→重工業課長補佐→重工業局電子工業課長→重工業局製鉄課長
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「華麗なる一族 (2007年のテレビドラマ)」の記事における「通産省」の解説
大川 一郎〈60〉 演 - 西田敏行 鉄平の妻である早苗の父。 元通産大臣の衆議院議員で、永田大蔵大臣と並び次期総理総裁候補と目されている。 娘婿である鉄平の器の大きさを認め、本当の息子のようにかわいがっている。鉄平にとっても掛け替えのない義父で、高炉建設実現に向けて通産省や銀行などの根回しをするなどの後押しをしている。しかし、病で倒れ寿命が長くないことを知った万俵大介により、三栄銀行から大川への闇献金疑惑が新聞社にリークされた。そして犯人を見つけられないまま、鉄平と早苗に見守られながら亡くなり、最期まで鉄平を心配し続けた。 なお病室で、自分が今まで信じてきた血液型と違う型だと医者に言われた、という旨の発言をしているが、これはドラマの最終盤に関わる伏線でもある。 石橋局長 演 - 大和田伸也 通商産業省重工業局長及び高炉建設許認可の担当局長。 阪神特殊製鋼の高い技術力に危機感を抱く帝国製鉄と深いつながりを持っており、何かと帝国製鉄を通じた阪神特殊製鋼に対しての圧力に手を貸す。しかし、大川一郎に逆らうことはできず、高炉建設を認可し、圧力も収めることとなる。 水谷通産大臣 演 - 板東英二 現通産大臣。大川にたじたじ。
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「通産省」の例文・使い方・用例・文例
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