観音とは? わかりやすく解説

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観音

読み方:かんのん

「観音」とは、仏教における菩薩の一尊である「観世音菩薩」の略称として用いられる表現である。衆生苦悩から救済する慈悲深い菩薩とされ、宗派超えて篤く信仰されている。

観世音菩薩」には「観音菩薩」や「聖観音菩薩」あるいは「観自在菩薩」「救世観世音菩薩」「救世観音」「慈母観音」「救世慈母観音」等々さまざまな異称がある。観音様女性的な優美な姿かたち造形されることが多い。とはいえ観音菩薩性別女性とも男性とも特定されているわけではない救い求め相手によって姿を変えるとも伝えられている。いずれにせよ観音菩薩性別超越した仏尊といえる

「観音」の語源・由来

「観音」という言葉は、サンスクリット語の「Avalokitesvara(アヴァローキテーシュヴァラ)」の漢訳語である。これを「声や音を観ずる」という意味に解釈した訳語が「観世音」または「観音」である。

玄奘三蔵は「Avalokitesvara」を「観ぜられた自在者」という意味であると解釈し、「観自在」と訳した

「観音」は日本語では「かんのん」と読む。「かんおん」でないのは「連声」が生じているためである。ただし「観音寺と書いて「かんおんじ」と読む寺や地名もある。

「観音様」と「お釈迦様」の違い

「観音」は「菩薩」であり、「釈迦」は「如来」である。菩薩如来は、いわゆる仏尊の位に応じた尊称である。最上位如来であり、次点菩薩である。その下に明王天部権現と続く。

菩薩如来になるため修行をしている身とされる仏像仏教絵画では、本尊如来を置き、脇侍菩薩を置ことも多い。

「観音寺市」とは

観音寺市かんおんじし)」は、香川県西南部に位置する市である。県の西端にあり、西は瀬戸内海面している。南は讃岐山脈を境に徳島県愛媛県接している。高知県にも近い。地理的に経済的に西讃地域中心にある都市として役割担っている

かんのん〔クワンオン〕【観音】

読み方:かんのん

《「かんおん」の連声(れんじょう)》「観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)」の略。


観音

作者色川武大

収載図書遠景復活
出版社福武書店
刊行年月1986.2

収載図書虫喰仙次
出版社福武書店
刊行年月1989.5
シリーズ名福武文庫

収載図書色川武大 阿佐田哲也全集 2
出版社福武書店
刊行年月1992.4

収載図書遠景・雀・復活色川武大短篇集
出版社講談社
刊行年月2008.11
シリーズ名講談社文芸文庫


観音

読み方:かんのん

  1. ⑴女の陰部のこと。⑵のこと。⑶〔犯〕土蔵の扉のこと、観音開きから出た語。

分類 犯罪者


観音

読み方:かんのん

  1. 観音。女陰隠語。「観音様」といふ。
  2. 女の局部のこと。観世音菩薩女性表象された仏である故にそれから転訛したものである。〔情事語〕
  3. 女の陰部のことをいふ。
  4. 女根。観音は其性忍辱柔和の相を備へ、柔かなる徳を行ひよく慈悲を施すと言ふより、由来女性の性表象となり、転じて女根の俗称となる。
  5. 隠語。女の局部のこと。観世音菩薩女性表象された仏である故に、それから転訛したものである。

分類 情事語、花柳界


観音

読み方:かんのん

  1. をいふ。千手観音に比せしなり。
隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

観音

読み方:カンノン(kannon)

作者 川崎展宏

初出 昭和57年

ジャンル 句集


観音

読み方:カンノウ(kannou)

所在 千葉県香取市


観音

読み方:カンノン(kannon)

所在 神奈川県川崎市川崎区


観音

読み方:カンノン(kannon)

所在 広島県山県郡安芸太田町


観音

読み方:カンノン(kannon)

所在 徳島県阿波市

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

観音

読み方:カンノン(kannon)

所在 千葉県(銚子電気鉄道線)

駅名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

観音

読み方
観音かんおん

観音菩薩

(観音 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/18 07:49 UTC 版)

観音菩薩(かんのん ぼさつ、: Avalokiteśvara)は、仏教菩薩の一尊。観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)、観自在菩薩(かんじざいぼさつ)、救世菩薩(くせぼさつ・ぐせぼさつ)など多数の別名がある。一般的に「観音さま」とも呼ばれる。


注釈

  1. ^ 無人島に捨てられた理由は、継母による育児放棄であるとか、誘拐犯によるものだとか、諸本により一定しない。平康頼の『宝物集』では、子供二人は生母と死別し、継母が二人の子供を殺害しようとして、海藻取りだと騙して連れ出し、無人島に置き去りにしたとしている。なお、松原泰道『般若心経入門』では、出典を南伝華厳経とする。
  2. ^ 宝物集』では、子供二人の生母は阿弥陀如来の前世であり、阿弥陀三尊像の脇侍が観音・勢至なのはその因縁に依るという。
  3. ^ 曼荼羅の研究家として知られる田中公明によると、「千手観音」の千手を描く姿は中国で描かれたのが最初で、インドにはその作例は見られないとしている。
  4. ^ この他、変化観音関係でよく読誦される教典として、千手観音の陀羅尼である大悲心陀羅尼や、准胝観音経などがある[要出典]
  5. ^ 書き下しは平田真純『大聖歓喜天礼拝作法』待乳山本龍院、2002[要文献特定詳細情報]に依った。句読はやや改めた。
  6. ^ 三十三身は法華経の鳩摩羅什訳で初めて出現しており、サンスクリット原文では数が少ない。なお、三十三身を仏像として造像する例もあり、鎌倉長谷寺に十一面観音像の脇侍として作られた三十三身像が現存しており、神奈川県の重要文化財に指定されている他、東京の護国寺、塩船観音寺に作例が残る。
  7. ^ 三十三身の分け方は鎌田茂雄『観音経講話』[要ページ番号]及び大栗道栄『図説観音経入門』[要ページ番号]に従った。三十三観音との対応は土佐秀信『仏像図彙』[要ページ番号]より。
  8. ^ 三十三身の分け方は鎌田茂雄『観音経講話』[要ページ番号]及び大栗道栄『図説観音経入門』[要ページ番号]に従った。三十三観音との対応は土佐秀信『仏像図彙』[要ページ番号]より
  9. ^ この尊格は定説がない。大栗は帝釈天の命を受けて世間をパトロールし、賞罰を定める尊格だとするが、異説もある[要ページ番号]
  10. ^ 人格者の資産家で判断が正しく世間の役に立っている人のこと[18]
  11. ^ 不動明王と同じ尊格とする[18]
  12. ^ 道元が感得した尊格とされる[要出典]
  13. ^ 読みは「ばろうふ」とも。魚籃観音と同一説もある[要出典]
  14. ^ 文献自体が書かれたのは9世紀から12世紀[19]
  15. ^ 観音菩薩の心真言「アロリキャ」の「ロ」は伝統的な悉曇文字で書かれた悉曇真言本ではruまたはroであり、『文殊儀軌経』のサンスクリット本でも観音菩薩の心真言はārolikである[21]。「アロリキャ」がālolikなのかārolikなのかや、その語源・意味は学術的にも未解決の問題となっている[21]
  16. ^ 本尊の聖観音像は絶対秘仏。この他千手観音像を含め複数の観音像があり、本尊と同じ形の「裏観音像」は開堂中は拝観可能。露座の聖観音坐像が台東区指定文化財。

出典

  1. ^ 新版 禅学大辞典 p113
  2. ^ 国立国会図書館デジタルコレクション 鳩摩羅什訳『妙法蓮華経 : 冠註』「『妙法蓮華経』観世音菩薩普門品第二十五」
  3. ^ 坂本幸男・岩本裕訳注『法華経』岩波文庫下巻 (1969年) pp.408-409.
  4. ^ 関根俊一 編『仏尊の事典 - 壮大なる仏教宇宙の仏たち』学習研究社〈New sight mook. Books esoterica. エソテリカ事典シリーズ 1〉1997年4月、ISBN 978-4-05-601347-4、62頁。
  5. ^ 『大唐西域記』巻三「中有阿縛盧枳低湿伐羅菩薩像(唐言「観自在」。合字連声、梵語如上。分文散音、即「阿縛盧枳多」訳曰「観」、「伊湿伐羅」訳曰「自在」。)」
  6. ^ a b 松原・三木1999 [要ページ番号]
  7. ^ 山中2010 p.120
  8. ^ Lokesh Chandra (1984). “The Origin of Avalokitesvara”. Indologica Taurinenaia (International Association of Sanskrit Studies) XIII (1985-1986): 189–190. オリジナルの2014-06-06時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140606205922/http://www.indologica.com/volumes/vol13/vol13_art13_CHANDRA.pdf 2016年7月31日閲覧。. 
  9. ^ 中国の皇帝たち - 日本人と中国人を知るための教養講座”. 2023年3月9日閲覧。
  10. ^ 大宮司朗『仏尊の図鑑』[要文献特定詳細情報]
  11. ^ 植木雅俊『仏教、本当の教え』(中公新書、2011年)p.174
  12. ^ 植木雅俊『仏教、本当の教え』(中公新書、2011年)pp.174-181
  13. ^ 松原・三木1999 [要ページ番号]。松原哲明によれば一般的には女性だと誤解されており、大正期の岡本かの子等は、各宗教の神々でミスコンを行った場合、観世音菩薩はミス仏教だろうと主張しているが、れっきとした男性だと念押ししている。ただし、岡本も観音が男性であることは確かだが、女性として見たいと主張している[要ページ番号]
  14. ^ 平木康平『媽祖と観音--中国母神の研究-2-』, 大阪府立大学紀要 人文・社会科学 (32), p54-55, 1984
  15. ^ 岩本・坂本『法華経』1976、岩波書店[要文献特定詳細情報]。長行と偈文に分かれている。なお、松原1972のように、普門品偈文のみを取り出して「観音経」という場合もある。
  16. ^ 東京国立博物館資料調査室長の石田尚豊の研究による[要ページ番号]。石田によれば、既に白鳳時代にかなりの密教経典が読まれていた記録があり、十一面観音や千手観音の登場する教典が招来されているという。
  17. ^ 観音信者の国王や大名[要出典]。鎌田茂雄はアショーカ王楠木正成のような人物だとしている[要ページ番号]
  18. ^ a b 大栗2001 [要ページ番号]
  19. ^ a b c Sarath Chandrajeewa. “BODHISATTVA AVALOKITESVARA FROM VEHERAGALA” (英語). Art Sri Lanka. 2012年2月21日閲覧。
  20. ^ 「唵 阿去引 嚧 力 迦半音 婆嚩二合引」(不空譯『觀自在菩薩心眞言一印念誦法』)
  21. ^ a b 堀内 1953, pp. 6–7.
  22. ^ チベットについて>チベットと文化>くらしの中の信仰(オム・マニ・ペメ・フム)”. ダライ・ラマ法王日本代表部事務所. 2015年9月16日閲覧。
  23. ^ 『岩波仏教辞典』第二版、pp.121-122「唵麼抳鉢訥銘吽」、p.184「観音信仰」。
  24. ^ 『岩波仏教辞典』第二版、pp.121-122「唵麼抳鉢訥銘吽」。


「観音菩薩」の続きの解説一覧

観音(かんおん)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 08:17 UTC 版)

住吉 (神戸市)」の記事における「観音(かんおん)」の解説

どこにも属さなかった自然堤防上に富豪らが住み始めたため追加された区。字観音単独1区をなし、人口少ないため自治会もない。地名天文年間創建観音堂の跡があったことに因む

※この「観音(かんおん)」の解説は、「住吉 (神戸市)」の解説の一部です。
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観音

出典:『Wiktionary』 (2021/08/22 01:23 UTC 版)

固有名詞

かんのん

  1. 観世音菩薩観自在菩薩、または観音菩薩称される菩薩のこと。

関連語


「観音」の例文・使い方・用例・文例

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