西国三十三所とは? わかりやすく解説

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さいこく‐さんじゅうさんしょ〔‐サンジフサンシヨ〕【西国三十三所】

読み方:さいこくさんじゅうさんしょ

近畿地方33か所の観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)を安置した霊場信者は、ご詠歌歌い巡礼する室町時代から民間人参拝増え江戸時代に盛んとなり、札所順序などが一定してきた。西国三十三観音西国札所お札所。→三十三所

西国三十三所の画像

西国三十三所

読み方:サイゴクサンジュウサンショ(saigokusanjuusansho)

近畿地方33ヵ所の霊場参詣する巡礼コース

別名 西国三十三所観音霊場巡(順)礼、札所


西国三十三所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/26 14:28 UTC 版)

西国三十三所(さいごくさんじゅうさんしょ、さいこくさんじゅうさんしょ)は、観音巡礼の大本である。観音菩薩を祀る近畿地方2府4県と岐阜県の三十三箇所の札所寺院と三箇所の番外寺院からなる観音霊場[注 1]。日本で最も歴史がある巡礼であり、現在も多くの参拝者が訪れている。札所である三十三箇所の寺院が西国三十三所札所会を設立している。


  1. ^ 「西国三十三箇所」(さいごくさんじゅうさんかしょ)とする表記もあるが、近世以前にはもっぱら「三十三所」と称され、西国三十三所札所会や各種の文献でも同じく「三十三所」の表記を採る。また、「西国」は「さいこく」と清音で読む場合もある。
  2. ^ 例えば、行尊伝に見られる寺院が行尊が巡礼を行ったと見られる年代には巡礼を集められるほど確立した寺院ではなく、また、行尊の巡礼記も前後の記事とのつながりが不自然であることから、史実と認めない立場をとる速水侑の所説を吉井[1990; 1996]は紹介している。しかしながら、寺院の成立年代の推定の誤りや、そもそも行尊伝における記事の配列の不自然さが史料全体にわたるものであることを見落としているといった速水の説の弱点を指摘する吉井は、行尊伝を確実な史料とし、その三十三所巡礼を史実と判断している。以上、吉井[1990; 1996]による。
  3. ^ 例えば、奈良県内の三十三所6番壷阪寺・7番岡寺と、新西国9番飛鳥寺・新西国10番橘寺などのように、霊場自身が隣接しているため、同じ観音霊場としてひとまとめに扱われることもある。地球の歩き方編集室『御朱印でめぐる奈良の古寺』(2012)。前述のように江戸期から三十三所以外の観音奉安寺院も参拝するケースはあった。
  4. ^ 京都京阪バスでは西国三十三所の内数箇所と、番外としてツアーにより近隣の寺院数箇所とを組み合わせた巡礼ツアーを定番コースとして開催している。
  5. ^ 善光寺に加え、同じ信州の北向観音をも参拝するケースも有る。安宅夏夫『坂東三十三ヵ所 秩父三十四ヵ所めぐり』JTBキャンブックス
  6. ^ 2008年に落雷により准胝堂が焼失したため、再建までの間、札所は下醍醐の大講堂(観音堂と改称)に移されている。
  7. ^ 正月三が日にも開扉される。2022年以降は秘仏として開扉を取りやめる予定。
  8. ^ 本尊は1968年に盗難に遭い未発見である。
  9. ^ 播州清水寺では、根本中堂本尊の十一面観音像は秘仏であるが、札所本尊である大講堂の千手観音像は拝観可能である。
  10. ^ 観音正寺の旧本尊は1993年に火災で焼失し、2004年新たに造られ常時公開されているが、逆にこれまで前立本尊であった像が秘仏となっている。
  11. ^ ただし、西国三十三所の御詠歌のほとんどは作者・作期不明であり、現在のように整えられたのは室町時代頃と推定されている。参考文献の和田、1998、pp16 - 22参照。


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