【アメリカ海軍】(あめりかかいぐん)
the U.S.Navy
アメリカ国防総省に属するアメリカの海軍で、合衆国の5つの軍事組織の一つ。
アメリカ独立戦争時に設立された大陸海軍を起源としており、現在は大型の原子力空母12隻と原子力潜水艦を中核とし、イージス艦およそ70隻を含む巡洋艦や駆逐艦、フリゲート艦など主要な水上戦闘艦280隻、作戦機3,700機、兵員約32万人を有する。
海軍のトップは「海軍作戦部長」で、4つ星の将官である大将が任命される。
作戦部長は統合参謀本部のメンバーとなるが、他の統合参謀本部のメンバーと同じく、作戦部隊に対する指揮権は無い。
作戦部長に与えられた権限は、海軍省が策定した行政上の政策を執行することであり、海軍部隊の即応状態を維持し、統合軍に部隊を拠出するまでの責任を負っている。
組織
主要海軍基地
- ノーフォーク海軍基地(バージニア州)
世界最大の海軍基地で、アメリカ東海岸の主要港。 - メイポート海軍基地(フロリダ州)
- サンディエゴ海軍基地(カリフォルニア州)
アメリカ西海岸の主要港 - 真珠湾(ハワイ州)
太平洋艦隊司令部所在。 - グァンタナモ米軍基地
キューバ南海岸の基地 - 横須賀基地(日本国・神奈川県横須賀市)
在日アメリカ海軍所在。
主要装備
艦艇 | |
航空母艦 | ニミッツ級、ジェラルド・R・フォード級(建造中) |
ミサイル巡洋艦 | タイコンデロガ級 |
ミサイル駆逐艦 | アーレイ・バーク級、ズムヴォルト級(建造中) |
フリゲート | オリバー・ハザード・ペリー級 |
沿海域戦闘艦(LCS) | フリーダム級、インディペンデンス級 |
哨戒艇 | サイクロン級 |
強襲揚陸艦 | タラワ級、ワスプ級、アメリカ級(建造中) |
ドック型揚陸艦 | ホイットビー・アイランド級、ハーバーズ・フェリー級 |
ドック型輸送揚陸艦 | クリーブランド級、トレントン級、サン・アントニオ級 |
エアクッション型揚陸艇 | LCAC-1級 |
揚陸指揮艦 | ブルー・リッジ級 |
高速戦闘支援艦 | サプライ級 |
給油艦 | ヘンリー・J・カイザー級 |
給兵艦 | キラウェア級 |
貨物弾薬補給艦 | ルイス・アンド・クラーク級 |
高速輸送艦 | スピアヘッド級(建造中) |
輸送艦 | ゴーファー・ステート級、シュガート級、ボブ・ホープ級、ワトソン級 |
海洋監視艦 | ステルウォート級、ビクトリアス級 |
病院船 | マーシー級 |
掃海艇 | アヴェンジャー級 |
潜水艦 | SSBN/SSGN:オハイオ級 SSN:ヴァージニア級、シーウルフ級、ロサンゼルス級 |
航空機 | |
艦載機 | |
戦闘攻撃機 | F/A-18A~D「ホーネット」 F/A-18E/F「スーパーホーネット」 F-35C「ライトニングII」(開発中) |
電子戦機 | EA-6「プラウラー」(海兵隊・空軍との統合任務部隊で運用) EA-18G「グラウラー」(配備中) |
早期警戒機 | E-2「ホークアイ」 |
輸送機 | C-2「グレイハウンド」 |
練習機 | T-45「ゴスホーク」 |
対潜ヘリコプター | SH-60「シーホーク」、SH-3「シーキング」 |
掃海ヘリコプター | MH-53E「シードラゴン」 |
捜索救難機 | HV-22B「オスプレイ」 |
陸上機 | |
戦闘機 | F-5「タイガーII」(アグレッサーとして使用) |
対潜哨戒機 | P-3「オライオン」、P-8「ポセイドン」(開発中) |
通信中継・空中指揮機 | E-6「マーキュリー」 |
輸送機 | C-40A、C-130「ハーキュリーズ」 |
輸送ヘリコプター | UH-1N「ツインヒューイ」 |
階級
アメリカ海軍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/04 04:22 UTC 版)
アメリカ海軍(アメリカかいぐん、英語: United States Navy、USN)は、アメリカ合衆国の海軍である。アメリカ軍の6つの軍種の1つ。アメリカ合衆国に8個ある武官組織の1つ。
注釈
- ^ 初代部長のハイマン・G・リッコーヴァー大将以来、このポストは代々潜水艦出身者が充てられている。
- ^ 近時では、ジェレミー・ボーダ作戦部長が自殺した際に職務を代行したジェイ・L・ジョンソン次長の例がある。のちにそのまま総長に昇格した。
- ^ 1人のDCNOが近接する分野を担当している複数の部を管轄している場合がある。現在は、人的資源・人事・訓練・教育関連を担当する第1部、即応 (Fleet Readiness) ・兵站関連を担当する第4部、能力(戦力)統合・資源関連を担当する第8部、戦闘システム関連を担当する第9部はそれぞれ単独でDCNOが置かれ、情報関連を担当する第2部、通信・コミュニケーション関連を担当する第6部、作戦・計画・戦略関係を担当する第3部と第5部はそれぞれ1人のDCNOがまとめて管轄しており、DCNO (N2/N6)、DCNO (N3/N5) と表される。
- ^ 1996年より使用せず。但し、沿岸警備隊では引き続き使用。
- ^ SPC-R = Special Operations Craft-Riverine
- ^ RIB = Rigid-hull Inflatable Boat
- ^ RAB = Riverine Assault Boat
- ^ RCB = Riverine Command Boat
- ^ RPB = Riverine Patrol Boat
- ^ LPB = Light Patrol Boat
- ^ 陸軍管轄。
出典
- ^ “ARMED FORCES STRENGTH FIGURES FOR AUGUST 31, 2021”. dwp.dmdc.osd.mil. 2022年5月1日閲覧。
- ^ “World Air Forces 2018”. flightglobal.com. p. 17. 2018年6月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月1日閲覧。(要登録)
- ^ “Customs and Traditions, Navy”. History.Navy.mil. United States Navy. 2022年8月27日閲覧。 “The official Navy colors are blue and gold”
- ^ “America's Navy Color Palette: Digital”. United States Navy Licensing Guide (2021年4月8日). 2022年8月27日閲覧。
- ^ 戦争省や軍務省・軍事省などとも訳される。
- ^ サムエル・モリソン 『アメリカの歴史 2』西川正身 翻訳監修、集英社文庫、1997年、ISBN 4087603172、pp.282-284
- ^ “米海軍の新建艦計画と新戦略を読む”. 笹川平和財団. 2023年11月5日閲覧。
- ^ “アメリカ海洋覇権に陰りか。海軍幹部が将来目標の355隻体制の実現困難認める”. 高橋浩祐. Yahoo!ニュース. 2019年10月30日閲覧。
- ^ 職名の日本語訳は、この外務省ホームページの記事による。
- ^ a b Law.Cornell.edu, 10 USC 5501. Navy: grades above chief warrant officer, W–5
- ^ a b Law.Cornell.edu 37 USC 201. Pay grades: assignment to; general rules
- ^ Embraer, In association with. “2023 World Air Forces directory” (英語). Flight Global. 2023年5月23日閲覧。
アメリカ海軍 (1942年-1961年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/26 09:18 UTC 版)
「LST-325 (戦車揚陸艦)」の記事における「アメリカ海軍 (1942年-1961年)」の解説
LST-325は1942年10月27日、ペンシルベニア州フィラデルフィアで進水した。北アフリカ地域でシチリアジェーラとイタリアサレルノへの侵攻に参加。1944年6月6日にはノルマンディー上陸作戦へ参加、オマハ・ビーチに投入された。初めての航海では車両59両、士官31名、下士官兵408名を乗艦させた。フランスからイギリスへ戻る途中で38名の死傷者を下艦させた。続く9ヶ月間でLST-325はヨーロッパの解放を達成するために必要な数千もの人員や物資を運ぶためイギリス海峡を40回以上往復した。1945年3月にアメリカに戻るまでイギリスとフランスの間を物資運搬のために運行し続けた。1946年7月2日、フロリダ州グリーン・コーブ・スプリングスで退役し、大西洋予備部隊のドックに入る。 1951年、海上輸送司令部所属のUSNS T-LST-325として再度就役し、北大西洋開発援助に参加して、カナダとグリーンランドの東海岸沿いに前哨部隊探査基地建設のためラブラドル海、デービス海峡、バフィン湾に入港した。1961年9月1日、海軍船舶登録簿より除籍され、国防予備船隊に係船するため所属を連邦海事局 (MARAD) に変更。
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