高速輸送艦とは? わかりやすく解説

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高速輸送艦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/06 03:07 UTC 版)

高速輸送艦(こうそくゆそうかん、: High Speed Transports)とはアメリカ海軍第二次世界大戦期から上陸作戦の支援任務に使用し始めた、駆逐艦または護衛駆逐艦を改装した輸送艦をいう。艦種記号は「APD」で、「AP」は輸送を、「D」は駆逐艦を意味する。




「高速輸送艦」の続きの解説一覧

高速輸送艦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/12 02:57 UTC 版)

バリー (DD-248)」の記事における「高速輸送艦」の解説

対潜掃討部隊での任務終えたバリーは、高速輸送艦に改装されることとなった1943年12月31日から1944年2月17日までチャールストン海軍工廠改装工事が行われ、その間1944年1月15日ハルナンバー英語版)が APD-29 に変更された。改装後バリー4月13日東海岸発してメルス・エル・ケビール向かい4月30日到着8月14日まで水陸両用戦訓練行い南フランスからの反攻作戦備えた8月15日から20日までの間、ドラグーン作戦参加したバリーフランス領のポール・クロ(英語版)とレヴァント島(英語版)に陸上部隊上陸させた。作戦終了後8月下旬から12月まで西地中海方面船団護衛任務従事したあとアメリカ向かい1944年12月23日ノーフォーク帰投した。 バリー簡単な修理ののち太平洋に向かうこととなり、1945年3月24日出港したハワイ諸島海域訓練行ったのち沖縄諸島向かい5月16日到着到着後は諸島周辺海域哨戒あたった5月25日バリー沖縄から北西57キロ離れた海域哨戒行っていた。この5月25日前日24日日本軍菊水七号作戦発動しており、バリーにも2機の特攻機突入してきた。そのうちの1機は撃墜したが、もう1機は弾幕突破してバリー艦橋下に命中バリー乗組員のうち28名は破片負傷し爆発生じた火災神風から流出したガソリンバリー燃料庫および弾薬燃え移り、艦の前部脅威もたらした命中してから40分後の13時40分艦長バリー放棄決定し乗組員救命ボート脱出した15時過ぎ、浸水バリー火災抑え込むのを見た高速輸送艦シムス英語版) (USS Sims, APD-50) とローパー英語版) (USS Roper, APD-20) からの消火班はバリー乗り込み活動結果5月26日6時30分ごろにはおおむね鎮火したバリー5月28日慶良間諸島泊地曳航されたが被害規模大きく復旧割に合わない判断された。バリー部品取りとなり、再利用可能な部品は他の艦艇転用されることとなった1か月後の6月21日バリー除籍された。この日もまた、日本軍菊水十号作戦発動して特攻機送り込んできたが、投入される機材人材沖縄戦末期にあたるころからはほとんど払底した感じとなり、菊水七号作戦からは練習機白菊」も投入されるようになっていた。アメリカ軍除籍したバリー特攻機引き付けるデコイとして使用することとした。バリーリパン艦隊曳航船)(英語版)と中型揚陸艦 LSM-59に挟まれるようにして曳航されて慶良間泊地から引き出され海上向かった間もなく6機の「白菊」が出現し、うち2機がバリーではなく曳航しているリパンとLSM-59を目指し突入してきた。しかしリパン狙った白菊リパン飛び越しバリー命中した。もう1機はLSM-59に命中、これを撃沈し10名のアメリカ兵死傷した白菊1機が命中したバリー翌日6月22日沈没したバリー沈んだ6月22日沖縄日本軍最高司令官牛島満陸軍中将参謀長長勇陸軍中将摩文仁丘の洞窟でともに切腹し果て沖縄戦終結菊水作戦もこの6月22日をもって終了したバリー第二次世界大戦功績で、第21.14任務群での戦功殊勲部隊章英語版)を受章し、ほかに4個の従軍星章英語版)を受章した

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高速輸送艦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/18 08:39 UTC 版)

ワード (駆逐艦)」の記事における「高速輸送艦」の解説

ファラガット級駆逐艦竣工以降アメリカ海軍大量に保有していたウィックス級をはじめとする従来型駆逐艦順次除籍したり、他の艦種に移すなどの作業行っていた。艦種変更作業大戦参戦後も続きワードピュージェット・サウンド海軍造船所回航されて高速輸送艦への改装工事受けた従来装備の4インチ砲と50口径機銃時代遅れ撤去され代わりに3インチ砲と40ミリ機関砲20ミリ機銃装備された。また魚雷発射管もすべて撤去上陸揚陸艇LCR)4隻がその跡に搭載された。ワード1943年2月6日に APD-16 として再就役し、南太平洋戦線赴いた南太平洋到着したワードエスピリトゥサント島拠点に、ガダルカナル島向けの護衛輸送任じる1943年4月7日ワードツラギ島停泊中にい号作戦」による日本機の空襲を受け、ただちに湾外に出て日本機2機を撃墜する。空襲により駆逐艦アーロン・ワード (USS Aaron Ward, DD-483) と給油艦カナワ英語版) (USS Kanawha, AO-1) が沈没したが、それ以上深刻な被害はなかった。6月には16日ガダルカナル島沖で空襲遭ったものの撃退する。しかし、その一週間後の6月23日船団護衛中に日本潜水艦呂号第一〇三潜水艦呂103)の攻撃を受け、2隻の貨物輸送艦、アルドラ英語版) (USS Aludra, AK-72) とダイモス (USS Deimos, AK-78) が沈没する被害受けた12月入りワードダグラス・マッカーサー陸軍大将率い南西太平洋軍入り、第76任務部隊の一艦として12月17日ミルン湾到着ニューブリテン島およびニューギニアへの攻撃参加し12月26日からのグロスター岬の戦い1944年1月下旬グリーン諸島の戦いおよび3月下旬エミラウ島の無血占領ラバウル包囲関わる作戦参加した戦線ニューギニア北部要地移ったあとも4月からのホーランジアの戦い5月下旬からのビアク島の戦い7月からのアイタペの戦いおよびサンサポールの戦いおよび9月モロタイ島の戦いと、マッカーサー大将フィリピンへの帰還を果たすための戦い一貫して支援し続ける。10月入りフィリピン奪還作戦本格化ワード10月17日フィリピン東部ディナガット島攻略戦参加するレイテ沖海戦後レイテ湾後方基地コッソル水道ホーランジアとの間で増援部隊護衛任じた

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高速輸送艦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 05:18 UTC 版)

球磨型軽巡洋艦」の記事における「高速輸送艦」の解説

1942年昭和17年8月以降ガダルカナル島の戦いにおける日本軍は、アメリカ軍制空権下での輸送作戦強いられ低速輸送船団アメリカ軍機によって次々撃沈された(第二次ソロモン海戦第三次ソロモン海戦等)。このため高速駆逐艦による輸送作戦鼠輸送)が実施されたが、輸送船比較する駆逐艦揚陸できる物資量は極めて少なかった1943年昭和18年3月3日ビスマルク海海戦駆逐艦4隻(白雪朝潮荒潮時津風)および輸送船8隻を撃沈された第八艦隊は、海軍艦政本部幾つかの提言を行う。その中で『四.高速小型輸送船(差當リ駆逐艦巡洋艦改装ニ依リ)ニ依リ輸送力強化ヲ要ス』と訴えている。このような要望応える形で、最前線での輸送・揚陸任務をおこなう高速小型輸送艦第一号型輸送艦二等輸送艦)が登場した同様に既成艦の改造検討され北上大井場合は以下のような計画だった。 魚雷発射管は2基のみ残置(8基撤去)、14主砲全部撤去して12.7連装高角砲2門を装備従来艦橋撤去して前方新造艦設置輸送物件積み下ろし用のクレーン装備第一罐室と前部機関室輸送物件格納庫回収大発動艇数隻と輸送物件300トン可能という予定である。だが工程数万工事期間最少5ヶ月試算されたため、2隻を本格的に高速輸送艦へ改造する計画断念された。それでも魚雷発射管撤去して大発動艇搭載するなどの小改造随時実施された。

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