ドック型揚陸艦
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/27 05:55 UTC 版)
ドック型揚陸艦(ドックがたようりくかん、英語: Dock landing ship)は、上陸用舟艇のためのウェルドックを有する揚陸艦の艦種。アメリカ海軍ではLSD(Landing ship, dock)の分類記号を付与している[1]。後には、LSDを元に輸送能力と航空運用能力を強化したドック型輸送揚陸艦(Landing Platform Dock: LPD)も登場しており、現在ではこちらの系列が主流になりつつある[2]。特にLPDは、LSDをもとに輸送揚陸艦(LPA)や貨物揚陸艦(LKA)の機能を統合したものであり、ある程度の汎用性を備えることから、強襲揚陸艦の一種あるいはその先取りとして捉えられることもある[1][3]。
注釈
- ^ 従来どおり、通常の装載艇と同様のダビットへの搭載や、デリックやクレーンといった揚貨装置による揚降も併用されることが多い[10]。
- ^ ジェーン海軍年鑑ではLPDとして扱われている[15]。なお派生型としてアルジェリア海軍向けに「カラート・ベニ・アベス」が建造されたが、こちらはLHDとして扱われている[16]。
- ^ 公式の呼称は輸送艦、艦種記号はLST(戦車揚陸艦)だが、ジェーン海軍年鑑では公式の艦種記号とともに"LPD"という分類も併記している[17]。
- ^ 公式の艦種記号はLPH(ヘリコプター揚陸艦)だが、ジェーン海軍年鑑ではLPDとして扱っている[18]。
- ^ 公式の艦種記号はLSDH[19]。
- ^ a b フランス海軍の公式の艦種呼称はTCD(Transport de Chalands de Débarquement)だが、ジェーン海軍年鑑ではLSDとして扱われている[20]。
出典
- ^ a b 吉原 1994.
- ^ a b c 海人社 2014.
- ^ a b c 大塚 2023.
- ^ a b Friedman 2002, pp. 103–111.
- ^ Friedman 2002, p. 115.
- ^ a b Friedman 2002, pp. 127–131.
- ^ a b Friedman 2002, pp. 347–350.
- ^ Friedman 2002, pp. 364–372.
- ^ a b c d e 阿部 2007, pp. 137–143.
- ^ a b c 井上 2023.
- ^ a b c d 海人社 1994.
- ^ a b 大内 2012, pp. 169–172.
- ^ a b c d 井上 2020.
- ^ Saunders 2015, p. 961.
- ^ a b Saunders 2015, p. 417.
- ^ Saunders 2015, p. 7.
- ^ Saunders 2015, p. 447.
- ^ Saunders 2015, p. 487.
- ^ Saunders 2015, p. 122.
- ^ Sharpe 1989, p. 188.
- 1 ドック型揚陸艦とは
- 2 ドック型揚陸艦の概要
- 3 運用者と艦級一覧
- 4 脚注
- ドック型輸送揚陸艦のページへのリンク