対潜ヘリコプター

航空軍事用語辞典++

【対潜ヘリコプター】(たいせんへりこぷたー)

対潜機の任務を担うヘリコプター。
磁気捜索装置やソノブイなどによって潜水艦を発見し、爆雷や対潜魚雷などで攻撃する。

陸上基地から運用されることもあるが、水上艦に搭載されて運用されることが多い。
ヘリコプターは航続距離こそ短いが、駆逐艦やフリゲートなどの小さな艦に搭載することもできるため、水上艦の対潜能力を大幅に向上させる存在である。

領土を海に囲まれた日本の防衛にとって重要な装備のひとつであるが、近年では不審船対策や災害派遣など任務の多様化にともない、海上自衛隊では「哨戒ヘリコプター」と改称している。
（近年海上自衛隊向けに開発されたSH-60Kは、対水上艦任務のためにAGM-114Mを運用したり、輸送任務のために対潜機材を降ろしたりすることができるなど、汎用性が重視されている）

代表的な機種

• アメリカ
  • SH-34（HSS-1）
  • SH-2「シースプライト」
  • SH-3（HSS-2）「シーキング」
  • SH-60「シーホーク」
  • QH-50「DASH」
    
• ソ連/ロシア
  • Mi-14PL
  • Ka-25
  • Ka-27
    
• 日本
  • HSS-2A/B
  • SH-60J
  • SH-60K
    
• 中華民国（台湾）
  • 500MD/ASWディフェンダー
  • S-70
    
• 中華人民共和国
  • 直昇9C（Z-9C）
    
• イギリス
  • ウェストランド ワスプ
    
  • アグスタウェストランド リンクス
  • アグスタウェストランド EH101
    
• イタリア
  • AB204 AS
  • AB-212 ASW
    
• フランス
  • SA-316 アルーエト
  • SA-321 シュペル・フルロン
    
  • AS-332 シュペルピューマ
  • AS-565SA/SB パンサー
    
• スウェーデン
  • Hkp.4 (KV-107)
  • Hkp.10
    
• 欧州共同
  • NFH90
    
    Merlin HM.1 (AW101英海軍型)