DOS/360とは? わかりやすく解説

DOS/360

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/25 06:07 UTC 版)

Disk Operating System / 360 (DOS/360、または単にDOS)はIBMメインフレーム用の歴史上のオペレーティングシステム(OS)。1964年の大晦日にIBMが発表し、1966年6月に最初に提供された[1]。60年代当時DOS/360は世界で最も広く利用されたOSだった[2]




  1. ^ DOS/360とTOS/360はコードは共通で、ディスクのライブラリを使うのかテープのライブラリを使うのかという違いがあった。
  2. ^ S/370で動作するDOS/360では、3210か3215のほうが1052-7よりも使われた。
  1. ^ E.W. Pugh, L.R. Johnson, and John H. Palmer, IBM's 360 and early 370 systems, MIT Press, Cambridge MA and London, ISBN 0-262-16123-0

    – extensive (819 pp.) treatment of IBM's offerings during this period
  2. ^ Pugh, op. cit., p. 331 – most widely used OS
  3. ^ . (2005年4月25日). (ウェブリンク) 
  4. ^ IBM System/360 Disk and Tape Operating Systems Concepts and Facilities” (1970年10月). 2020年6月20日閲覧。
  5. ^ DOS and TOS Utility Programs” (1973年8月). 2020年6月20日閲覧。
  6. ^ Enterprise, I. D. G. (1977-09-05) (英語). Computerworld. IDG Enterprise. https://books.google.com/books?id=nAq5oP06EfEC&pg=PA39 
  7. ^ Re: IBM 1401”. www.mail-archive.com. 2020年6月21日閲覧。
  8. ^ IBM Corporation. “IBM Geschichte im Jahr 1970” (German). 2012年5月31日閲覧。
  9. ^ IBM Corporation (1973). Introduction to DOS/VS Release 29 GC33-5370-2
  10. ^ “The VSE Operating System State of the Union”. z/Journal. (November 1, 2008). http://enterprisesystemsmedia.com/article/the-vse-operating-system-state-of-the-union&ts=1436818731 2019年9月18日閲覧。. 
  11. ^ IBM (January 1979). IBM 4300 Processors Principles of Operation for ECPS:VSE Mode. First edition. SA22-7070-0. http://www.bitsavers.org/pdf/ibm/4300/GA22-7070-0_4300_ECPS_VSE_Mode_Principles_Of_Operation_Jan79.pdf 
  12. ^ “IBM adds SSX/VSE aid; offers DS/VSE frontend”. Computerworld 18 (40): 46. (1 Oct 1984). https://books.google.com.au/books?id=qpTn_XtzdAMC&pg=PA46. 
  13. ^ Paul, Louis (23 Nov 1981). “IBM brings out simplified operating system”. Computerworld 15 (47): 7. https://books.google.com.au/books?id=94T9BTjdzT0C&pg=PA7. 
  14. ^ Blumenthal, Marcia (15 Mar 1982). “IBM yields to Adapso heat, unbundles SSX programs”. Computerworld 16 (11): 1–2. https://books.google.com.au/books?id=Wz-oh7ZQo8MC&pg=PA2. 
  15. ^ IBM Corporation. “IBM VSE/SYSTEM PACKAGE (VSE/SP), VERSION 3 RELEASE 1.1 ENHANCED AND AVAILABLE”. 2011年6月1日閲覧。
  16. ^ IBM Corporation. “IBM VSE/ENTERPRISE SYSTEMS ARCHITECTURE VERSION 1 RELEASE 1”. 2012年5月31日閲覧。
  17. ^ “IBM DOS, DOS/VS, DOS/VSE, VSE/SP, VSE/ESA, z/VSE Customers”. (2011年11月2日). https://groups.google.com/d/msg/bit.listserv.vse-l/g3fv5ROPc_4/Oc9Y7rGg7zkJ 2017年4月25日閲覧。 
  18. ^ a b c IBM Corporation (1969). IBM System/360 Disk Operating System: System Generation and Maintenance. http://www.bitsavers.org/pdf/ibm/360/dos/C24-5033-7_Disk_Operating_System_System_Generation_and_Maintenance_Apr69.pdf 
  19. ^ IBM Corporation (1967). System/360 Disk Operating System User's Guide: Control Statement Techniques. http://www.bitsavers.org/pdf/ibm/360/dos/GC20-1685-0_Disk_Operating_System_Users_Guide_Control_Statement_Techniques_Dec69.pdf 


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IBMメインフレーム用オペレーティングシステムの歴史」の記事における「DOS/360」の解説

詳細は「DOS/360」を参照 System/360シリーズ中でもハイエンド向けのOSとしてOS/360推奨され一方で、DOS/360はローエンド向けの非力マシン適した平凡なOSだった。これには一連のユーティリティプログラムマクロアセンブラFORTRANCOBOLコンパイラなどが含まれていた。RPGサポートされたのは後年で、最終的にPL/Iサブセット追加された。また様々なファイル構造サポートし、そのアクセス制御するインターフェイス提供された。 レコード全体一度読み込むのに最適なシーケンシャルデータセット。 各レコード特定のセクションキー検索できるインデックス付きファイルISAMアクセスしたいデータディスク上の物理位置アプリケーション自分指定しなければならないダイレクトアクセスファイルのBDAM。 BDAMのプログラミング難しくユーザー多くはその使用望まないが、ディスク上のデータへのアクセスが最も早く多くソフトウェア企業は主にADABAS、IDMS、IBM製のDL/Iなどのデータベースマネージメントシステム用いたシーケンシャルファイルISAMファイル固定長又は可変長レコード格納でき、いずれの組み合わせにおいても複数のディスクボリュームにまたがってデータ格納できる。 DOS/360はまたデータ通信機能としてBTAMも提供しており、今日基準見れば大変に使い辛いものだった。しかしBTAMはあらゆる種類端末通信でき、通信プロトコルが全く標準化されていなかった当時としては非常に画期的だった。 しかしDOS/360は、System/360機のより大型モデル使われOS/360比べて制約大きかった最初バージョン同時に1つプログラムし実行できなかった。後のバージョンでは最大3つのプログラム同時に実行できたが、各プログラムメモリ空間サイズはDOS/360をインストールする際に各ユーザーがあらかじめ区切った3本パーティションサイズ固定された。 ジョブ制御使用するスクリプト言語JCLローエンド機での処理が軽くなるように設計されており、プログラマ読み書きするのは難しかったパンチカードプリンタの処理を効率化するためのスプーラサブシステムがなかった。1960年代後半独立系ソフトウェア会社GRASP呼ばれるスプーラ販売した。 DOS/360にはリロケータブルバイナリローダがなく、ユーザー使用するパーティションごとに各プログラムアドレス絶対アドレス指定するリンク情報手動編集しなけばならなかった。 実行プログラム格納するコアイメージライブラリは、プログラム削除した更新したりした場合に、古いプログラム格納されていたスペース解放されなかった。コアイメージライブラリがいっぱいになるとユーティリティプログラム圧縮しなければならず、これにより開発作業半日潰れることがあった。 アプリケーションプログラミングのインターフェースOS/360異なっていた。COBOLなどの高水準言語記述されたDOS/360用のプログラムは、OS/360使用するには若干修正が必要で、アセンブラ記述かれたプログラム大幅な変更強いられた。 DOS/360のユーザーはすぐにOS/360アップグレードするだろうとIBM考えていたが、制約があったにもかかわらず、DOS/360は世界で最も広く使われるOSになった。それには次のような理由があった。 System/360機は非常によく売れた販売され360システム90%以上がローエンドModel 203040だった。 これらの安価なモデル装備していたコアメモリはほとんどの場合においてOS/360実行必要な容量には到底足りなかった。 DOS/360は中規模企業購入できるSystem/360機で不都合な動作しており、またこのクラスユーザーたちが過去持っていたマシン備えていたどのOSよりもまだマシだった。この結果その子孫であるz/VSE2005年になって依然として広く使われている。

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