エラブウミヘビ
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エラブウミヘビ | ||||||||||||||||||||||||
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![]() エラブウミヘビ Laticauda semifasciata
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保全状況評価[1] | ||||||||||||||||||||||||
NEAR THREATENED (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) ![]() | ||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Laticauda semifasciata (Reinwardt, 1837)[2][3][4] | ||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
エラブウミヘビ[2][3] | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
Chinese sea snake[1][4] Semi-annulated sea-krait[2] |
分布
東シナ海から南シナ海東部、スラウェシ島・モルッカ諸島近海にかけて[2]。日本では南西諸島に分布する[3]。池間島・石垣島・西表島・久高島・仲之神島・宮古島などで繁殖例があり、繁殖地の北限は硫黄島(鹿児島県三島村)[3]。黒潮に乗って、九州以北まで漂流することもある[2][3]。
インド洋、東南アジア、オーストラリア北部から、フィリピン、台湾を経て日本の南西諸島沿岸域[5][要検証 ]。最も寒い時期の海水表面温度が約19℃以上の海域が分布域とされる。
本種は本来、南西諸島を分布の北限としていたが、近年では、九州や四国、本州の南岸でも生息が確認されている。これは地球の温暖化が影響していると見られている。まれに、海流に乗り本来の生息海域よりも高緯度の海域で捕獲されることもあり、1920年代に日本海で捕獲された記録も残っている。
形態
全長オス74 - 133センチメートル、メス83 - 141センチメートル[2][3]。頭胴長オス69 - 120センチメートル、メス80 - 126センチメートル[3]。全長70-150cm[5]。体型はエラブウミヘビ属内でも、太くて短い[2][3]。胴体前部の断面は円形だが、後方に向かうにつれ側偏し、尾はオール状になる[2][3]。胴体の断面は円形だが、尾は側偏し鰭状になり、先端が丸い[5]。胴体腹面を覆う大型の鱗(腹板)の数は、225 - 250。尾下面を覆う大型の鱗(尾下板)の数は、30 - 48対[2]。吻端を覆う鱗(吻端板)は、上下に分かれる[2]。額を覆う鱗(額板)の前にある鱗(前額板)は、3枚[2]。背面の体色は青色で、腹面は青みがかった黄色やクリーム色[2]。背面の体色は個体変異が大きく濃青色の個体もいれば、青みのない個体もいる[3]。胴体には35 - 45本、尾には5 - 7本の暗褐色の横帯が入る[2]。横帯は腹面では細く、成蛇では不明瞭[2]。
体色は青く、幼少の頃は鮮やかな色をしているが、成長に伴い褐色味を帯びる[6]。背面には黒い横帯が入り、腹面では横帯は不鮮明になる。横帯は成長に伴い不鮮明になる。大型の個体では横帯が殆ど消えてしまい確認できなくなることもある[6]。腹板の幅が広い為、陸上でも活動できる[5]。
身体は雌の方が大きく、尾は雄の方が長くなる傾向にある[5]。
また、本種は、東南アジアに生息するベニヘビ属が海生に適応した種であると言われている[要出典]。
- ^ a b c d e f Lane, A. & Gatus, J. 2010. Laticauda semifasciata. The IUCN Red List of Threatened Species 2010: e.T176721A7290432. doi:10.2305/IUCN.UK.2010-4.RLTS.T176721A7290432.en. Downloaded on 19 September 2019.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 太田英利 「エラブウミヘビ」『レッドデータブック2014 -日本の絶滅のおそれのある野生動物-3 爬虫類・両生類』環境省自然環境局野生生物課希少種保全推進室編、株式会社ぎょうせい、2014年、68-69頁。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 戸田守 「エラブウミヘビ」『改訂・沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物(レッドデータおきなわ)第3版-動物編-』、沖縄県文化環境部自然保護課編 、2017年、212頁。
- ^ a b c Laticauda semifasciata. Uetz, P. & Jirí Hošek (eds.)(2019) The Reptile Database, http://www.reptile-database.org, accessed 22 Apr 2019.
- ^ a b c d e f g h i j k l m 原色爬虫類・両生類検索図鑑(北隆館) ISBN 978-4-8326-0756-9
- ^ a b c d e 決定版 日本の両生爬虫類(平凡社) ISBN 4-582-54232-8 [出典無効]
- ^ 『猛毒動物 最恐50 改訂版』SBクリエイティブ株式会社、2020年8月25日、132頁。
- ^ 児島襄 (1981). 天皇 1 若き親王. 文藝春秋. p. 144. ISBN 9784167141080
- 1 エラブウミヘビとは
- 2 エラブウミヘビの概要
- 3 毒性
- 4 出典
固有名詞の分類
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