採餌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/16 01:36 UTC 版)
主に肉食性の種であり、昆虫や巻き貝など多様な種類の小さな生き物を食べるツチスドリは、異なる広範な生息域に適応することができ、わずかに必要なものとしては、採餌のための裸地や、巣をつくるための泥土があること、それに営巣するための木があることである。かれらは農耕から大いに恩恵を受けており、肥沃な地域の密林の開拓や乾燥地帯の地下水の供給は、ともにカササギフエガラスやツチスドリのような、露出した土地や短草の地で採食する種にとって恵みであった。 見晴らしの効く場所において観察していると、それぞれ数十羽からなる緩い「群れ」となったツチスドリの集団群が観察される。秋季には共同の塒(ねぐら)をつくり、時に500羽ぐらいの群れとなって採餌する。そのような行動は、とりわけ豊かな農業地域では一般的である。この行動は、単に豊かな採餌領域を示すとも考えられるが、おそらくはつがい形成ないし繁殖に関連する。 ツチスドリは、積極的に縄張りをもって果敢によく防御し、6-8haとなるその縄張りでは、カササギフエガラス、ミナミワタリガラス(英語版)、ワライカワセミのような大きな種や、さらにはオナガイヌワシなど、猛禽類にも対抗する。かれらはまた自分たちの縄張りを守るために人間を攻撃することが知られており、そのような攻撃は普通、営巣場所の60m以内で起こる。人への攻撃はズグロトサカゲリやカササギフエガラスほど激しくはないが、それらはやはり受ける者の衝撃もしくは軽い傷を負うこともある。
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