アメイジング・グレイス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/24 21:41 UTC 版)
曲のデータ
- 原詞詞名(初行): Amazing grace! how sweet the sound
- 曲名(チューンネーム): NEW BRITAIN または AMAZING GRACE
- ミーター:86 86 (CM)
初出
- "Faith's Review and Expectation"(信仰の反省と期待)という原題で、「オウルニィの讃美歌集」(1779年)の第1巻の41番目の曲として収録
所収
- 『讃美歌第二編』第167番「われをもすくいし」
- 『聖歌』第229番「おどろくばかりの」
- 『聖歌 (総合版)』第196番「おどろくばかりの」
- 『日本聖公会聖歌集」第540番「やさしき息吹の」
- 『教会福音讃美歌」第304番「恵みのひびきの」
- 『讃美歌21』第451番「くすしきみ恵み」
- 『新生讃美歌』第301番「いかなる恵みぞ」
サンプル
著名アーティストによるカバー
近年の日本においては、2003年のテレビドラマ『白い巨塔』の主題歌となったヘイリーの曲が、「アメイジング・グレイス」の曲の中で最も著名な曲となっている。その他の楽曲について、下記に記載する。
CD・レコード音源
海外
- フェイセズ 1973年録音。ロッドスチュアート&フェイセズ=ライブに収録。ボースタルボーイとメドレーで収録
- マヘリア・ジャクソン - 1947年に録音。
- ジュディ・コリンズ - 1970年にセント・ポール教会にてアカペラで歌い、アルバム『Whales & Nightingales』に収録。1971年1月9日付ビルボード・ホット100で最高15位を記録した。イギリスでは67週チャートインを達成した。
- エルヴィス・プレスリー - 1971年に録音。1972年のアルバム『至上の愛』に収録されている。
- アレサ・フランクリン - 1972年、のライブアルバム『Amazing Grace』で歌っている。
- ナナ・ムスクーリ - 1972年のアルバム『BRITISH CONCERT』の中でア・カペラで歌い日本でも発売された。その後伴奏付の COUREUR GOSPELなどでの収録分がテレビCMなどに使われた。
- ロイヤル・スコッツ・ドラゴン・ガーズ - 1972年にカバーし、同年5月27日付ビルボード・ホット100で最高11位、全世界でレコード売上700万枚を記録した[1]。邦題は「スコットランドの夕やけ(至上の愛)」。
- クリス・スクワイア - 1985年のイエスによるライブ・アルバム『9012ライヴ』にベース・ソロによる演奏を収録。また、1991年のベスト・アルバム『イエスイヤーズ』にもスタジオ録音版を収録している。
- ダニエル・ラノワ - 1989年のアルバム『アカディ』に、アーロン・ネヴィルをゲスト・ボーカリストとして迎えた録音を収録[2]。
- ジェフ・ベック - 1997年に発表されたクリスマス・アルバム『メリー・アックスマス』にてカヴァー。
日本
1980年代
- さだまさし - 1987年に発表したシングル「風に立つライオン」の間奏部およびラストに引用。
- 白鳥英美子 - 1987年に発表したアルバム『AMAZING GRACE』の最終曲に収録。1999年発売のアルバム『私選集』の第1曲目にも収録された。
1990年代
- 綾戸智絵 - 1999年のアルバム『Life』に収録。綾戸の代表的なレパートリーの一つ。
- 岩崎宏美 - 1999年、公共広告機構のTV-CMで流れる。2004年、『30TH ANNIVERSARY BOX』に収録される。
2000年代
- 中島美嘉 - 2001年のドラマデビュー作『傷だらけのラブソング』の中でア・カペラで歌って話題を集め、翌年発売の2ndシングル『CRESCENT MOON』と1stアルバムは『TRUE』に収録。2005年に発売のベスト・アルバムでは綾戸智絵のプロデュースで再録音した。
- ヘイリー - 2003年に放送されたドラマ『白い巨塔』のエンディング・テーマとなり、シングル発売されたほか、サントラアルバムにも収録。2008年5月21日に発売のシングル「アメイジング・グレイス2008」では本田美奈子が残した音源との仮想的なデュエットを果たしている[映像 1]。
- 本田美奈子. - クラシックアルバム第1作として2003年5月発売のアルバム『AVE MARIA』に収録。白血病で闘病中の2005年10月に発売されたベスト・アルバム『アメイジング・グレイス』にも収録された。後者は11月の逝去後売り上げが急増し、オリコンチャートでベスト10入りを果たした。2010年には同じボーカル音源に新たな楽曲アレンジがなされたものが「アメイジング・グレイス for Balot」のタイトルで、アニメ映画『マルドゥック・スクランブル 圧縮』の主題歌として使用されている。また、入院中に病室で歌ったア・カペラの「アメイジング・グレイス」は2006年7月から一年間、公共広告機構(現:ACジャパン)の骨髄バンク支援キャンペーンのテレビコマーシャルに使用された。
- 島みやえい子 - 2005年に行われたライブ『EIKO SHIMAMIYA LIVE 2005 "ULYSSES"』のライブパンフレット付属CDに収録。
- mink - 2005年コンセプトアルバム『e+motion』に収録。ライブではしばしば披露されており、2007年にはフジテレビ系『僕らの音楽』でテレビ初披露した。
- NUM42 - 2006年のアルバム『PUNK MASH UP!』に収録。NUMBER.42に改名後の2010年のアルバム『PUNK ROCK NEVER DIE』にも収録された。
- 宮良牧子 - 2008年に発表したアルバム『マブイウタ』にて沖縄語ヴァージョン(作詞・島幸子)で収録。
- ケルティック・ウーマン - 2008年発売のアルバム『ソングス・フロム・ザ・ハート』に収録。
- 幸田浩子(ソプラノ) - 2009年2月18日発売のアルバム『カリヨン』に収録。
2010年代
- 高垣彩陽 - 2011年に発売したアルバム『melodia』に収録。
- 神田沙也加 - 2011年に発売したアルバム『LIBERTY』に収録。
- 三宅由佳莉 - 2011年に作曲家の河邊彦(元海上衛隊東京音楽隊隊長)が、日本武道館で開催された平成23年度自衛隊音楽まつりのオープニング曲として、企画構成を担当する博報堂の依頼により編曲[3]した作品(日本語詞は岩谷時子が用いられる)[映像 2]。CD音源としては2013年に発売された「海上自衛隊東京音楽隊/三宅由佳莉」のアルバム『祈り〜未来への歌声』に収録。
- 上間綾乃 - 2012年に発売されたアルバム『唄者』に沖縄語バージョンを収録。
- 華原朋美 - 2013年に発売したアルバム『DREAM -Self Cover Best- Premium Edition』に収録。本田美奈子.が歌唱した岩谷時子による日本語詞を追加したバージョンで収録。
- 飛蘭 - 2014年に発売したカバーアルバム『FAYvorite』に収録。
- May J. - 2014年に発売されたアルバム『Heartful Song Covers 同− Deluxe Edition − 』に収録[4]。
- 宇徳敬子 - 2014年に配信シングル『Amazing Grace』、2016年に発売されたミニアルバム『新月~Rainbow~』付属DVDにてライブでの歌唱の模様を収録。
- 森麻季 (ソプラノ) ‐ 2018年に発売の アルバム『至福の時~歌の翼に』(洋題: L'HEURE EXQUISE)に収録。
ライブ等でのみ披露
- ジョーン・バエズ - 1985年7月13日に開催されたライヴエイドのフィラデルフィア会場でのオープニングで歌唱。
- 藤本美貴 - 2006年のディナーショーにて披露。この模様はテレビ番組『娘DOKYU!』にて、歌唱練習シーンも含めて放送された。
- 古謝美佐子・夏川りみ - コンサートにて沖縄語ヴァージョンをデュエットで歌った。
- バラク・オバマ ‐ 2015年6月26日サウスカロライナ州チャールストンの教会で起きた銃乱射事件で死亡したクレメンタ・ピンクニー牧師の葬儀の席上で演壇に立ち歌唱。葬儀の様子は生放送されていた[5]。
- 神園さやか - 2017年11月2日、東京渋谷 JZ Brat SOUND OF TOKYOでのライブで歌唱。
注釈
- ^ ジョン・ニュートンの作詞は3番までで、4番はハリエット・ビーチャー・ストウ『アンクル・トムの小屋』(1852年)に掲載されている。当時の黒人奴隷がこのような歌詞で歌っていたと言われている。『「アメージング・グイレス」物語』31-33頁
出典
- ^ 『Billboardただ1曲のスーパーヒット・2(1968~1984)』ウェイン・ジャンシック(著)、加藤秀樹(訳)、音楽之友社、1991年、102-103頁。ISBN 4-276-23612-6。
- ^ Acadie - Daniel Lanois | AllMusic
- ^ “Translation & Arrangement (編曲作品)”. Music makes Liberty. 2021年2月19日閲覧。
- ^ May J.エイベックスによる公式サイトより
- ^ オバマ氏が「アメージング・グレース」 黒人牧師の葬儀でCNN 2015.06.28
映像
- ^ Official (日本語) ヘイリー duet with 本田美奈子. / アメイジング・グレイス 2021年5月26日閲覧。
- ^ Official (日本語) アメイジング・グレイス 2021年5月26日閲覧。
固有名詞の分類
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