りおでじゃねろ丸 りおでじゃねろ丸の概要

りおでじゃねろ丸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/29 03:11 UTC 版)

大阪商船所属の初代「りおで゛やねろ丸」はぶゑのすあいれす丸級貨客船の二番船として西回り南米航路に就航して移民輸送に活躍し、太平洋戦争中に日本海軍特設潜水母艦、特設運送船として運航され、1944年(昭和19年)2月17日のトラック島空襲によって沈没した。大阪商船三井船舶所属の二代目「りおでじゃねいろ丸」は一般貨物船であった。

正式な船名の「𛁈゛(゛)」の文字は「」の変体仮名(詳しくはし (志の変体仮名)を参照)であり、新聞記事などの活字では「りおでじゃねろ丸」とも表記される[1]。変体仮名がUnicodeに含まれるようになったのは2017年であり、表示可能なフォントもまだほとんどないことから、「𛁈()」の字母である「志」に置換して「りおで志゛やねろ丸」と表記されることもある。アルファベットの綴りは初代も二代も同じく「Rio de Janeiro Maru」である。


注釈

  1. ^ 資材はこのあと、陸路でシンゴラからペナンに輸送する(#木俣潜 p.129)。
  2. ^ 「宝洋丸」は秋島(フェファン島)北側の水深30mの海底に裏返しになって沈んでおり、船体は中央部で二つに分断されている。
  3. ^ その他の二代目船の船種と竣工年は以下のとおり(#商船八十年史 pp.185-186)。貨客船:「さんとす丸」(1952年)、「ぶらじる丸」(1954年)、「あるぜんちな丸」(1958年)、三島型貨物船:「らぷらた丸」(1955年)、「ぶえのすあいれす丸」(1956年)、「もんてびでお丸」(1956年)

出典

  1. ^ a b #東朝390605
  2. ^ a b c #創業百年の長崎造船所 pp.544-545
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o #日本汽船名簿
  4. ^ 『船の科学』1980年2月号 第33巻第2号 p.29
  5. ^ a b #日本の客船1 p.77
  6. ^ Buenos_Aires_Maru_class
  7. ^ a b c d e #野間 (2004) p.200
  8. ^ #商船八十年史 p.348
  9. ^ #神戸330531
  10. ^ #香港遭難
  11. ^ #小林 p.37
  12. ^ #北米・パナマ経由南米へ
  13. ^ #神戸390923
  14. ^ #商船八十年史 p.350
  15. ^ #大毎400223
  16. ^ a b c d #特設原簿 p.124
  17. ^ a b c d e f g h #野間 (2004) p.201
  18. ^ #五潜戦 p.36
  19. ^ #木俣潜 p.128
  20. ^ #五潜戦 p.16
  21. ^ #五潜戦 p.22
  22. ^ #五潜戦 pp.24-25
  23. ^ #五潜戦 pp.37-38
  24. ^ #五潜戦 p.39
  25. ^ #SS-190, USS SPEARFISH pp.109-110, p.130
  26. ^ #野間 (2004) p.202
  27. ^ 太平洋戦争で沈んだ船がはらむ危険性」『ナショナルジオグラフィック日本語版公式サイト』2008年12月10日。2023年11月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月29日閲覧
  28. ^ 海軍辞令公報(部内限)第559号 昭和15年11月25日」 アジア歴史資料センター Ref.C13072079700 
  29. ^ a b 海軍辞令公報(部内限)第605号 昭和16年3月25日」 アジア歴史資料センター Ref.C13072080500 
  30. ^ a b 『日本海軍史』第9巻、750頁。
  31. ^ 『日本海軍史』第9巻、798頁。
  32. ^ a b c d e f g h i j k l りおでじゃねいろ丸”. なつかしい日本の汽船. 長澤文雄. 2020年3月17日閲覧。
  33. ^ a b c d e f g h i j k 『船の科学』1965年6月号 第18巻第6号 p.13


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