紀淡海峡とは? わかりやすく解説

きたん‐かいきょう〔‐カイケフ〕【紀淡海峡】

読み方:きたんかいきょう

和歌山市加太(かだ)と淡路島由良(ゆら)の間にある海峡紀伊水道大阪湾をつなぎ、中央友ヶ島がある。友ヶ島水道


紀淡海峡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/14 17:27 UTC 版)

日本における紀淡海峡の位置

紀淡海峡(きたんかいきょう)は、本州紀伊半島)と淡路島に挟まれた海峡友ヶ島水道(ともがしますいどう)とも呼ばれる[1]

和歌山県和歌山市加太田倉崎兵庫県洲本市由良町由良生石鼻を結ぶ線より北が大阪湾、南が紀伊水道となる。

田倉崎 - 生石鼻間は約10キロメートルの幅があるが、由良側に形成された砂州成ヶ島によって少し狭くなり、加太寄りに横たわる友ヶ島地ノ島沖ノ島)によってさらに狭くなる上に、以下の3つの瀬戸に三分される。

加太
加太瀬戸 - 幅800メートル
地ノ島
中ノ瀬戸 - 幅500メートル
沖ノ島
由良瀬戸 - 幅4.7キロメートル、(水深20メートル以上の可航幅は2.8キロメートル)
由良(成ヶ島)

主航路は西寄りの最も広い由良瀬戸を通っており、由良瀬戸を指して友ヶ島水道とも呼ぶ[2]。海峡一帯はマダイなどの好漁場になっている[2][3]。また大潮のときの最大流速は由良瀬戸で北向きに約3.6ノットである[4]

由良瀬戸
中ノ瀬戸
加太瀬戸
ランドサット7号 (Landsat 7) が撮影した紀淡海峡。
※表示環境によっては文字がずれることがあります。
生石鼻の公園から見る紀淡海峡(由良瀬戸)。
神戸市諏訪山公園からの大阪湾夕景。遠くは紀淡海峡、友ヶ島が見える。

定期航路

1899年明治32年)から紀淡海峡(洲本市由良港 - 和歌山市加太港間)を旅客船が運航していた[5]。また、海峡のすぐ北の大阪湾側には、1949年(昭和24年)から1999年(平成11年)まで兵庫県洲本市 - 大阪府岬町間に定期航路「洲本 - 深日航路」があった[6]。なお、洲本 - 深日航路では、2017年から航路の復活の社会実験を行う「深日洲本ライナー」が運航されている[6]

紀淡海峡鉄道トンネル構想

紀淡連絡道路および大鳴門橋への紀淡海峡鉄道トンネルの構想がある。これは四国新幹線構想の一環で、大阪から紀淡海峡、淡路島、大鳴門橋を経由して四国へ新幹線を開通させるものである。大鳴門橋は新幹線が敷設できるように設計され開通しているが、紀淡海峡の連絡橋は費用や需要などの面から実現の目処は立っていない。

脚注

  1. ^ 紀淡海峡交流圏”. 紀淡海峡交流会議・和歌山県企画部総合交通政策課 (2010年). 2010年5月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年11月23日閲覧。
  2. ^ a b 友ケ島水道の概略”. 和歌山海上保安部. 2010年11月28日閲覧。
  3. ^ JF加太 加太の真鯛”. 加太漁業協同組合 (2005年). 2009年9月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年11月28日閲覧。
  4. ^ 流況解説 友ケ島水道”. 第五管区海上保安本部 (2002年). 2008年9月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年11月28日閲覧。
  5. ^ 和歌山県ホームページ・加太港
  6. ^ a b 洲本-深日航路、復活へ実験最終年度 26日から土日祝に運行 神戸新聞、2021年6月1日閲覧。

関連項目

外部リンク

座標: 北緯34度16分38秒 東経134度59分20秒 / 北緯34.27722度 東経134.98889度 / 34.27722; 134.98889


紀淡海峡(友ヶ島水道)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/18 04:04 UTC 版)

淡路島」の記事における「紀淡海峡(友ヶ島水道)」の解説

南東端生石鼻と、本州和歌山県和歌山市の間にある海峡峡間は約11km。海峡内に4つの島があり、最も広い淡路島 - 友ヶ島間でも4.7kmである。航路などはない。費用対効果の面から今後往来実現の可能性は低い。

※この「紀淡海峡(友ヶ島水道)」の解説は、「淡路島」の解説の一部です。
「紀淡海峡(友ヶ島水道)」を含む「淡路島」の記事については、「淡路島」の概要を参照ください。

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