ファンネルマーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/11 02:44 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動ファンネルマークは、船舶の煙突に描かれる海運会社など当該船舶の所有会社を表示するためのマーク[1]。 なお、「ファンネル」とは煙突の意味[1]。
概要
ファンネルマークは船舶を特徴づける構造物の一つである[1]。現代の技術では煙突をこれほど大きく造る必要はないが、ファンネルマークを描くため船体とのバランスに合わせた化粧煙突を取り付けている[1]。
船舶会社や事業者ごとに様々なデザインが描かれているが、同系列の会社の場合は
- 同じデザイン
- 例: 商船三井と系列の商船三井フェリー、フェリーさんふらわあは同じ橙一色である。
- 同系の色を基調にしたデザイン
- 例: 商船三井が橙色を使用するのに対し、系列の名門大洋フェリーのファンネルマークの地色は赤色である。
- 似た模様
- 例: 日本郵船の子会社の近海郵船物流の場合、日本郵船の白地の煙突に2本の赤線が巻かれたデザインの後方部分を三角に切り欠いている。
などもある。
事故時の措置
国際的な慣習として、座礁・火災などの事故に際して当局の許可の下、ファンネルマークを塗りつぶす事がある。
ファンネルマークの例
企業名をデザイン化したものなど、様々なデザインが使用されている。以下はその一例。
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企業名の略称を表記した例(琉球海運)
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企業名の頭文字をデザイン化した例(東日本フェリー)
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企業名の漢字を使用した例(宇和島運輸)
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船名をデザイン化した例(日本クルーズ客船)
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その他の例(伊豆諸島開発)
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左右反転の例(四国フェリー)
脚注
- ^ a b c d “船の物知りコーナー(No.1「船の表示」について)”. 鉄道建設・運輸施設整備支援機構. 2019年9月30日閲覧。
外部リンク
- ファンネルマーク - 社団法人 日本船主協会
ファンネルマーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 13:11 UTC 版)
ファンネルマークは煙突につけられた所有者を識別するマークで、比羅夫丸・田村丸就航翌年の1909年(明治42年)、かつて官設鉄道が創業時から1885年(明治18年)まで所属していた工部省の「工」の赤文字をファンネルマークとすることを「鉄道院汽船塗装規程第4条」で規定し、以後長らく「工」が使われてきたが、1964年(昭和39年)建造の津軽丸(2代)からは、151系「こだま」形特急電車に取り付けられた日本国有鉄道「JNR」(Japanese National Railways)を図案化したマークを赤色(7.5R4/14)にし、ファンネルマークとして使用した。しかしこのマークのオリジナルの縦横比は1:8とファンネルマークには横長過ぎたため、松前丸(2代)以外の津軽丸型第1~5船では縦横比1.5:8に修正のうえ、煙突にはJNRマークが収まる白鉢巻塗装を施し、本船および、それ以降に建造された渡島丸型 6隻では、さらに2:8に修正し、鉢巻もそれに合わせ太くし、その鉢巻上に貼り付けられた。 1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化により青函連絡船はJR北海道に継承され、船籍港は国鉄本社のあった東京から青函連絡船母港の函館に変更され、ファンネルマークもJR北海道のマーク「JR」 (コーポレートカラーはライトグリーン)に変更されたが、JNRほど横長ではないJRマークを、変形することなくJNRが収まっていた太さの異なる鉢巻に合わせた大きさで作成されたため、大小2種類のJRマークが出現した。なお、ジェノヴァ国際博覧会の展示船への改造時に、ファンネルマークは「JNR」に戻され、船籍港も東京に戻された。
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