ふじ丸 概要

ふじ丸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/11 09:14 UTC 版)

概要

日本のクルーズ客船の嚆矢として1988年昭和63年)に三菱重工業神戸造船所で進水、翌1989年平成元年)の4月に就航した。就航時、日本籍で最大の客船であった[4]

日本の船らしく、展望大浴場が設置され、これはその後の日本籍クルーズ客船の標準となっている。当初は主にレジャークルーズに使われていたが、2002年(平成14年)に運航が日本チャータークルーズに引き継がれて以後は自治体・企業・団体向けのチャータークルーズが中心である。内閣府主催の「世界青年の船」「東南アジア青年の船」事業でも本船が使用された。

2012年10月、2013年6月の引退が発表され[5]、6月30日 - 7月1日のクルーズ(東京港 - 初島)を最後に引退した[6]。引退後、三井造船由良工場や常石造船で係留されており、12月10日にパナマのミラ・クルーズに売却され、ミラI(Mira I)に改名された。ミラ・クルーズは日本法人ミラ・クルーズ・ジャパンを設立して、高齢者向けの療養客船としての営業を予定していたが[7]、後にセウォル号沈没事故以降船舶の安全基準が高くなったことなどから事業化が困難になったとして、事業化を断念[8]

その後は常石造船常石工場で係船が続き、2018年7月には平成30年7月西日本豪雨の被災者向けの臨時避難所としての活用が検討されたが[9][10]、実現には至らなかった。

2019年1月、5年間係留された広島県福山市の常石造船を離れ、中国へ回航され、2021年にスクラップとなった[11]


  1. ^ a b c d e f g h i j k l 新造船写真集 クルーズ客船 ふじ丸 FUJI MARU 大阪商船三井船舶株式会社・商船三井客船株式会社 - 船の科学1990年12月号
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m 小林幹弘「日本型近代クルーズ客船「ふじ丸」の特徴」『日本舶用機関学会誌』第25巻第4号、日本船舶海洋工学会、1990年4月、 249-258頁、 doi:10.5988/jime1966.25.2492018年5月16日閲覧。
  3. ^ Asseay Thail@nd Official website 2011”. Asseay Thail@nd. 2011年6月23日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2011年6月25日閲覧。
  4. ^ のみならず、日本船籍の客船としては、日本郵船の鎌倉丸(1930年竣工、17,526総トン、1943年喪失)が保持していた総トン数記録を59年ぶりに更新するものであった。
  5. ^ クルーズ船の先駆け「ふじ丸」 来夏運航休止へ”. 神戸新聞NEWS. 神戸: 神戸新聞社 (2012年10月12日). 2012年10月26日閲覧。
  6. ^ 平成25年度 第8回都民クルーズの参加者募集 - 東京都港湾局
  7. ^ 「内外商船ニュース NCCの「ふじ丸」売船」『世界の艦船』第793集(2014年3月号) 海人社
  8. ^ 「内外商船ニュース 「ミラI」は療養客船を断念」『世界の艦船』第805集(2014年10月特大号) 海人社
  9. ^ 800人収容可能「MIRA1」2018年7月22日
  10. ^ 大型客船を臨時避難所に、岡山 豪雨被災地で政府検討2018年7月21日東京新聞
  11. ^ 旧「ふじ丸」スクラップ売船 海外サイトに船名掲載 - みなと総合研究財団
  12. ^ a b 三菱重工業株式会社神戸造船所造船設計部「近代クルーズ客船"ふじ丸"の概要」 - 船の科学1989年7月号
  13. ^ a b c クルーズとシネマVol.7 番外編「ふじ丸特集」 - ゆたか倶楽部
  14. ^ 藤原竜也、「松山ケンイチより僕はヘタレ」と発言!?自虐トークに会場大盛り上がり! - シネマトゥデイ 2009年10月5日






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