チャペルとは? わかりやすく解説

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chapel

別表記:チャペル

「chapel」の意味・「chapel」とは

「chapel」は、日本語で「礼拝堂」や「チャペル」と訳される英語の単語である。教会を指す「church」に比べて規模小さく特定の集団組織所有管理している場合が多い。大学病院軍隊などが所有する礼拝施設や、大きな教会一部として設けられ小さな祈りの場所を指すことが多い。

「chapel」の発音・読み方

「chapel」の発音は、IPA表記では/ˈæpəl/となる。IPAカタカナ読みでは「チャペル」となる。日本人発音するカタカナ英語では「チャペル」と読む。

「chapel」の定義を英語で解説

「chapel」は、"A small building for Christian worship, typically one attached to an institution or private house."と定義される。これは、「キリスト教礼拝のための小さな建物典型的に機関個人の家に付属しているもの」という意味である。

「chapel」の類語

「chapel」の類語としては、「oratory」、「sanctuary」、「shrine」などがある。これらはいずれ祈り礼拝のための場所を指す単語であるが、それぞれに特定のニュアンス用途存在する

「chapel」に関連する用語・表現

「chapel」に関連する用語としては、「chapel service」(チャペルでの礼拝)、「chapel veil」(チャペルでの礼拝時に女性が被るベール)、「chapel train」(ウェディングドレスの裾がチャペルの長さになるように設計されたもの)などがある。

「chapel」の例文

1. The chapel is open for prayer throughout the day.(礼拝堂一日中祈りのために開放されている。)
2. The wedding ceremony was held in a small chapel.(結婚式小さなチャペルで行われた。)
3. The hospital has a chapel for patients and their families.(その病院には、患者とその家族のための礼拝堂がある。)
4. The chapel bell rings at noon every day.(チャペルの鐘は毎日正午に鳴る。)
5. The chapel is a place of quiet reflection.(チャペルは静かに思索する場所である。)
6. The university chapel is a historic building.(大学のチャペルは歴史的な建物である。)
7. The chapel service was attended by all the students.(チャペルでの礼拝には全ての学生参加した。)
8. The chapel was filled with beautiful music.(チャペルは美し音楽満たされていた。)
9. The chapel train of her wedding dress was stunning.(彼女のウェディングドレスのチャペルトレーンは見事だった。)
10. The chapel veil is a traditional part of the wedding outfit.(チャペルベールは結婚式衣装伝統的な一部である。)

チャペル【chapel】

読み方:ちゃぺる

キリスト教礼拝堂。主に私邸学校病院などに付属した教会堂をいう。


チャペル 【chapel】

キリスト教礼拝堂・祭室をいう。語源は、仏トゥール司教マルティヌス三一五~九七)が着用していたカッパ(cappa長衣)の安置所をcappellaといったのから。諸侯長衣礼拝所飾ったので城内礼拝所をこう呼んだとの説もある。のち教会・学校病院修道院などの一部としての礼拝場や独立したものをいうようになった用途により宮廷礼拝堂墓地礼拝堂教皇礼拝堂などがある。

チャペル

名前 Chappell; Capel; Chapel; Chappel; Chappelle

チャペル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/06 01:16 UTC 版)

モスクワの復活門に付随するイヴェロン聖堂(正教会)。英語では"Iveron Chapel"(イヴェロン・チャペル)と表記されることがあるが、ロシア語では「チャペル」と語源(ラテン語: capella)を同じくする"ロシア語: Капелла"(カペラ)は通常カトリック教会の聖堂に用い、イヴェロン聖堂のような正教会聖堂に「チャペル」「カペラ」といった語を用いることはない。ロシア正教会以外の正教会でも、聖堂をチャペルもしくはカペラ等と呼ぶ例はほとんどない。
モショヴツェスロヴァキア)のチャペル
パレルモのカペラ・パラティーナ(Cappella Palatinaカトリック教会)。ビザンティンモザイクで覆われた内壁が特徴。

チャペル (chapel) は、本来クリスチャン礼拝する場所であるが、私邸、ホテル、学校、兵舎、客船、空港、病院などに設けられる、教会の所有ではない礼拝堂を指すこともある。

日本語の慣行としてはもっぱら世俗の用途で用いられる。日本では、キリスト教主義学校(ミッション・スクール)の学校礼拝施設として、あるいはホテル併設の結婚式用会堂として建てられる例が多い。世俗の施設の場合は教会に属さない。

イングランドウェールズでチャペルは国教会に属さないプロテスタント教会を指す語である。またスコットランドアイルランドではローマ・カトリック教会がチャペルと呼ばれる。

なお上記は西方教会および結婚式用会堂に当てはまる語義説明であり、東方教会正教会東方諸教会)においては聖堂ギリシア語: Ναόςロシア語: храм)に対して「チャペル」の呼称はあまり用いられない(日本正教会におけるの片仮名表記としては皆無、海外正教会では若干例があるがそれほど通用性は高くない)。

語源

チャペルという語の由来は、トゥールのマルティヌスの故事にちなんでいる。マルティヌスは兵役についていたときに、自分の外套を半分に切って、貧しい者に与えた。その夜、夢にイエス・キリストが現れ、目覚めると半分に切ったはずの外套は元通りになっていた。

この“小さな外套”をラテン語で“カペラ” (capella) と呼んだことから、この聖なる外套を保存する建物もカペラと呼ぶようになり、後に英語のチャペルとなった。音楽におけるア・カペラもこの建物に由来している。

キリスト教会としてのチャペル

福音派マーティン・ロイドジョンズで有名なロンドンウェストミンスター・チャペルは、ウェストミンスター教会と表記する場合もあるが、そのままチャペルと転写されることも多い。このように日本語のチャペルも、教会に属する教会員を有しない礼拝堂を、必ずしも意味していない。日本でも幾つかのキリスト教会は、チャペルと呼ばれている。一例として八巻正治が牧師として運営していた教会も『ラブリー・チャペル』であった。

非キリスト教会としてのチャペル

多くの場合、チャペルは自教会を離れて滞在する寄留者のための礼拝施設(=ハコモノ)であり、教会(=教会員制組織)ではない。

チャペル専属の教職者チャプレンという。日本のチャペルは(宗教法人としての)教会ではない場合が多いので、プロテスタントのチャプレンは、その資格があっても職務は牧師ではない。米軍基地のチャペルのような、複数の教派の聖職者が常駐するチャペルもある。また従軍聖職者が従軍先において洗礼礼典を執行することもある。

日本の教会でないチャペルについて、教会の機能を満たしていない。具体的には、チャペルは結婚式、葬儀、ミサや礼拝を行い聖餐も執行されることがあるが、普通は洗礼が行われず、属する教会員を持たない。また、ミッションスクールなどの内部にある会堂を用いて、教会員を持つ教会とすることもあるが、その場合、その建物はチャペルという名称では一般になく、教会堂。専属教師はチャプレンではなく牧師である。

結婚式教会

八王子市内にあるウェディングチャペル

キリスト教の信徒ではない者が気軽に「キリスト教式の結婚式の雰囲気」で結婚するための施設として、キリスト教の聖堂に似せた建造物が建設されることがある。これらの建造物を指し示す名詞として「ウェディングチャペル」「結婚式教会」などと称する。

こうした施設の多くは「チャペル」を名乗っているが、中には司教座聖堂をも意味する「大聖堂」を偽称するものも存在する(「セントグレース大聖堂」)。なお、これらの施設は日本国に限らずグアムハワイにも多数建設されているが[要出典]いずれも宗教法人ではなく、信徒も存在しない。[要出典] 聖職者も居ないことが多いが、多くの場合「ブライダル宣教団」などの伝道団体による派遣や、地域の教会の牧師がアルバイトとして招かれる。[要出典]

こうした施設を運営する業者は、自社の施設を「ブライダル・ゲストハウス」などと呼んでいる。

参考文献

  • 五十嵐太郎『「結婚式教会」の誕生』春秋社、2007年

関連項目


チャペル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 00:19 UTC 版)

東海大学 (台湾)」の記事における「チャペル」の解説

東海大學路思義教堂(The Luce Chapel,ル‧ルーシー・チャペル・仮訳)は、を1本も使わず屋根そのもの建築自体支え仕組み作られた。 非常に奇妙な形にしており、世界にも有名な建築である。建築家イオ・ミン・ペイ貝聿銘)の代表作一つ路思義教堂参照

※この「チャペル」の解説は、「東海大学 (台湾)」の解説の一部です。
「チャペル」を含む「東海大学 (台湾)」の記事については、「東海大学 (台湾)」の概要を参照ください。

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