spouse
「spouse」とは、配偶者のことを意味する表現である。
「spouse」とは・「spouse」の意味
「spouse」とは、配偶者のことをいい、法律的な意味で婚姻関係にある相手のことをさす。夫婦の一方を他方から見ていう言葉であり、夫から見た場合は妻、妻からみた場合は夫のことをいう。婚姻によってその身分を取得するので、婚姻を解消すればその身分は失われる。「生涯の伴侶」などと訳されることもある。配偶者に関する法律的な用語として用いられるケースが多い英単語で、たとえば「spouse allowance(配偶者手当)」「spouse deduction(配偶者控除)」「spouse visa(配偶者用ビザ)」などはその例である。「spouse」はまた、その信頼関係の強さを象徴する言葉として比喩的に用いられることもある言葉で、「職場配偶者(work spouse)」というような言い方をする。これは、ある集団の中でお互いが夫婦のような信頼関係にあるものの、プラトニックな付き合いで結びついている異性の同僚をさしているものである。配偶者をさす英単語としては、「spouse」のほかにも「one's better half」「helpmate」「one's other half」などさまざまな単語やフレーズがあるが、中でも「spouse」と並んで頻繁に用いられる言葉に「partner」がある。「partner」には「婚姻関係にある人」をさす意味もあるが、このほかに、婚姻関係になくても一緒に住んでいる人や、何らかの形で密接に関係を持っている個人や集団、スポーツの種目やゲームでペアを組んでいる相手などをさすときにも使う単語である。結婚の形態に限って言えば、「spouse」は法的に婚姻関係を結んでいる配偶者をさし、「partner」は必ずしも法的な婚姻関係にはない配偶者のことも含めて示しているという違いがある。
「spouse」の複数形
「spouse」の複数形は「spouses」である。「spouse」の発音・読み方
「spouse」の発音記号は「spáus」となり、日本語読み風にカタカナ表記すると「スパウス」である。発音の目安としては、「s」で舌先を上の歯裏に近づけてその隙間から「ス」と息を出し、「páu」は唇を閉じて息を止め「プ」と破裂させ「アウ」と続け、「s」で舌先を再度上の歯裏に近づけて、その隙間から「ス」と息を出して発音する。これらを続けて「スパァゥス」と発声するイメージとなる。「spouse」の語源・由来
「spouse」の語源は、ラテン語で「誓う」を表す「spondeo」で、時代が下るにつれて「spondeo」が「sponsus」に語形変化し、「誓う」から「花婿」に意味を変えて、古期フランス語で「結婚相手」を意味する「spous」に変化したものが最終的に英語の「spouse」に結び付いた格好である。「spouse」の覚え方
「spouse(スパウス)」の覚え方としては、語呂合わせで「スパ、薄着」と記憶すると忘れにくい。「スパ」とは温泉のことで、「スパ、薄着で調子に乗って風邪ひく配偶者」などが覚え方の例文として考えられる。「spouse」と「wife」の違い
「spouse」と「wife」の違いは、「spouse」が男女にかかわらず、配偶者全般をさすのに対して、「wife」は配偶者のうちの「女性」に限定した意味となるという違いである。「spouse」を含む英熟語・英語表現
「ex-spouse」とは
「ex-spouse」の「ex-」は、「前」「元」の意味を添える接頭語である。そのため「ex-spouse」とは、「以前婚姻関係にあった配偶者」という意味となり、「元の夫」や「元の妻」をさしていう言葉となる。
「their spouse」とは
「their spouse」とは、「彼ら(彼女ら)の配偶者」という意味になる。しかし語形の上では単数となっているが、本来は「their spouses」と複数にするのが適切である。なぜなら 「spouse」のような可算名詞は、主語が複数で、各自が一つずつ何かを持っているというような場合には、複数形とするのがセオリーだからである。つまり「彼ら(彼女ら)の配偶者」とはすなわち「彼ら(彼女ら)一人ひとりの配偶者たち」という意味になるため、一般的には複数形とするのが適切である。
「spouse」の使い方・例文
「spouse」の使い方・例文としては、「I’m still single, so I don’t have a spouse.(私はまだ独身なので配偶者はいない)」、「His spouse will come to see him on Sunday.(彼の配偶者は日曜日に彼に会いに来る)」などを挙げることができる。配偶者
配偶者
(spouse から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/16 18:57 UTC 版)
配偶者(はいぐうしゃ)は、婚姻届を出した婚姻によって生じる地位であり、法律上は親族となるが、親等はない。婚姻の届出がなされていない内縁関係の場合は、法律婚とは異なり、法律的に「配偶者」と呼ばない。配偶者の地位は、婚姻の解消(離婚)で失われる[1]。
- ^ 第2版,世界大百科事典内言及, 日本大百科全書(ニッポニカ),精選版 日本国語大辞典,デジタル大辞泉,世界大百科事典. “配偶者とは”. コトバンク. 2022年5月20日閲覧。
- ^ a b 高橋 裕次郎 監修『すぐに役立つ遺言の書き方と手続き―ケース別実践文例』三修社、2003年、108頁
- ^ a b 高橋 裕次郎 監修『すぐに役立つ交通事故と示談交渉しくみと手続き』三修社、2007年、120頁
- ^ a b c 北原保雄編『問題な日本語 その3』大修修館書店、2007年12月、ISBN9784469221930
- ^ “ご令室とは?|意味や使い方・類義語を解説”. 運営会社 © イキカタ.. 2020年11月11日閲覧。
- ^ “細君/妻君(さいくん) とは? 意味・読み方・使い方”. goo辞書. 2024年1月6日閲覧。
- ^ “英辞郎 on the WEB”. eow.alc.co.jp. 2022年5月20日閲覧。
- ^ 一杉武史 著『キクタン英語でコレ言える?【身のまわり編】』アルク、2016年
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