ibm_ db2とは? わかりやすく解説

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DB2

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ibm_db2 拡張モジュールをビルドするには、 DB2 アプリケーション開発用のヘッダファイルおよびライブラリが システムにインストールされていなければなりません。 これらのファイルはデフォルトではインストールされないので、 DB2 のインストーラをもう一度起動して このオプションを追加する必要があります。 IBM DB2 Universal Database の » サポートサイト にてフリーで公開されている DB2 Application Development Client に、これらのヘッダファイルが含まれています。
既に DB2 がインストールされている Linux や Unix 上に DB2 アプリケーション開発用のヘッダおよびライブラリを追加した場合は、 DB2 インスタンス内のヘッダファイルやライブラリに対する シンボリックリンクを更新するため、 コマンド db2iupdt -e を実行しなければなりません。
ibm_db2 は » PECL 拡張モジュールなので、 章 7. PECL 拡張モジュールのインストール の手順にしたがって PHP にインストールすることができます。 まず、DB2 ヘッダファイルおよびライブラリの場所を指定するために 次のように configure コマンドを実行します。

bash$ ./configure --with-IBM_DB2=/path/to/DB2

  
configure コマンドのデフォルト値は /opt/IBM/db2/V8.1 となっています。

実行時設定

php.ini の設定により動作が変化します。
表 118. ibm_db2 設定オプション
名前デフォルト変更可能変更履歴
ibm_db2.binmode"1"PHP_INI_ALL 
ibm_db2.i5_allow_commit"0"PHP_INI_SYSTEM 
ibm_db2.i5_dbcs_alloc"0"PHP_INI_SYSTEM 
ibm_db2.instance_nameNULLPHP_INI_SYSTEM 


以下に設定ディレクティブに関する 簡単な説明を示します。
ibm_db2.binmode integer
このオプションは、バイナリデータを PHP アプリケーションで 使用する際のモードを制御します。
  • 1 (DB2_BINARY)
  • 2 (DB2_CONVERT)
  • 3 (DB2_PASSTHRU)

ibm_db2.i5_allow_commit integer
このオプションは、i5 スキーマコレクションで使用するコミットモードを PHP アプリケーションで使用する際のモードを制御します。
  • 0 はコミットしません (オーバーライドについては i5_commit を参照ください)。
  • 1 はコミットを許可します (オーバーライドについては i5_commit を参照ください)。

ibm_db2.i5_dbcs_alloc integer
このオプションは、ラージ DBCS カラムバッファ用の内部 ibm_db2 アロケーションスキームを制御します。
  • 0 は拡張アロケーションを使用しません (オーバーライドについては i5_dbcs_alloc を参照ください)。
  • 1 は拡張アロケーションを使用します (オーバーライドについては i5_dbcs_alloc を参照ください)。

ibm_db2.instance_name string
Linux および UNIX では、カタログデータベースへの接続に使用する インスタンス名をこのオプションで指定します。 このオプションは、環境変数 DB2INSTANCE の設定を上書きします。
Windows では、このオプションは無視されます。

定義済み定数

以下の定数が定義されています。 この関数の拡張モジュールが PHP 組み込みでコンパイルされているか、 実行時に動的にロードされている場合のみ使用可能です。
DB2_BINARY (integer)
バイナリデータをそのままの形式で返します。デフォルトのモードです。
DB2_CONVERT (integer)
バイナリデータを十六進表現にエンコードし、ASCII 文字列として返します。
DB2_PASSTHRU (integer)
バイナリデータを NULL 値に変換します。
DB2_SCROLLABLE (integer)
ステートメントのリソースとして、スクロール可能なカーソルを指定します。 このモードでは結果セット内の行へのランダムアクセスが可能となりますが、 現在は IBM DB2 Universal Database でしかサポートされていません。
DB2_FORWARD_ONLY (integer)
ステートメントのリソースとして、前進のみ可能なカーソルを指定します。 これはデフォルトのカーソル型であり、 すべてのデータベースサーバでサポートされています。
DB2_PARAM_IN (integer)
PHP 変数を、ストアドプロシージャの IN パラメータとしてバインドします。
DB2_PARAM_OUT (integer)
PHP 変数を、ストアドプロシージャの OUT パラメータとしてバインドします。
DB2_PARAM_INOUT (integer)
PHP 変数を、ストアドプロシージャの INOUT パラメータとしてバインドします。
DB2_PARAM_FILE (integer)
カラムを直接ファイルにバインドし、そのデータを読み込みます。
DB2_AUTOCOMMIT_ON (integer)
自動コミットを有効にします。
DB2_AUTOCOMMIT_OFF (integer)
自動コミットを無効にします。
DB2_DOUBLE (integer)
変数を、データ型 DOUBLE、FLOAT あるいは REAL にバインドします。
DB2_LONG (integer)
変数を、データ型 SMALLINT、INTEGER あるいは BIGINT にバインドします。
DB2_CHAR (integer)
変数を、データ型 CHAR あるいは VARCHAR にバインドします。
DB2_CASE_NATURAL (integer)
カラム名の大文字小文字を変換せずに返します。
DB2_CASE_LOWER (integer)
カラム名を小文字に変換して返します。
DB2_CASE_UPPER (integer)
カラム名を大文字に変換して返します。

リソース型

ibm_db2 拡張モジュールは、接続リソース・ステートメントリソース および結果セットリソースを返します。

目次

db2_autocommit — データベース接続の AUTOCOMMIT の状態を取得または設定する
db2_bind_param — PHP 変数を SQL 文のパラメータにバインドする
db2_client_info — DB2 データベースクライアントの情報をプロパティに保持するオブジェクトを返す
db2_close — データベース接続を閉じる
db2_column_privileges — テーブルのカラムおよび関連する権限情報を含む結果セットを返す
db2_columns — テーブルのカラムおよび関連するメタデータを含む結果セットを返す
db2_commit — トランザクションをコミットする
db2_conn_error — 直近の接続から返された SQLSTATE を含む文字列を返す
db2_conn_errormsg — 直近の接続エラーメッセージおよび SQLCODE を返す
db2_connect — データベースへの接続を返す
db2_cursor_type — ステートメントリソースが使用しているカーソルの型を返す
db2_exec — SQL 文を直接実行する
db2_execute — プリペアドステートメントを実行する
db2_fetch_array — 結果セット内の行を表す、カラム位置をインデックスとする配列を返す
db2_fetch_assoc — 結果セット内の行を表す、カラム名をインデックスとする配列を返す
db2_fetch_both — 結果セット内の行を表す、 カラム位置およびカラム名の両方をインデックスとする配列を返す
db2_fetch_object — 結果セット内の行を表す、カラムをプロパティとするオブジェクトを返す
db2_fetch_row — 結果セットポインタを次の行あるいは要求された行に設定する
db2_field_display_size — カラムを表示するために必要な最大のバイト数を返す
db2_field_name — 結果セット内のカラムの名前を返す
db2_field_num — 結果セット内の指定したカラムの位置を返す
db2_field_precision — 結果セット内の指定したカラムの精度を返す
db2_field_scale — 結果セット内の指定したカラムの位取りを返す
db2_field_type — 結果セット内の指定したカラムのデータ型を返す
db2_field_width — 結果セット内の指定したカラムの現在値の幅を返す
db2_foreign_keys — テーブルの外部キーを含む結果セットを返す
db2_free_result — 結果セットに関連付けられたリソースを開放する
db2_free_stmt — 指定されたステートメントリソースに関連付けられたリソースを開放する
db2_next_result — ストアドプロシージャから、次の結果セットを要求する
db2_num_fields — 結果セットに含まれるフィールドの数を返す
db2_num_rows — SQL 文によって変更された行の数を返す
db2_pconnect — データベースへの持続的接続を返す
db2_prepare — 実行する SQL 文を準備する
db2_primary_keys — テーブルの主キーを含む結果セットを返す
db2_procedure_columns — ストアドプロシージャのパラメータを含む結果セットを返す
db2_procedures — データベース内に登録されているストアドプロシージャの一覧を含む結果セットを返す
db2_result — 結果セットの行からひとつのカラムを返す
db2_rollback — トランザクションをロールバックする
db2_server_info — DB2 データベースサーバの情報をプロパティに保持するオブジェクトを返す
db2_set_option — 接続リソースあるいはステートメントリソースのオプションを設定する
db2_special_columns — テーブルのユニーク行 ID カラムを含む結果セットを返す
db2_statistics — インデックスの情報およびテーブルの統計情報を含む結果セットを返す
db2_stmt_error — SQL 文が返す SQLSTATE を含む文字列を返す
db2_stmt_errormsg — 直近の SQL 文のエラーメッセージを含む文字列を返す
db2_table_privileges — データベース内のテーブルおよび関連する権限情報を含む結果セットを返す
db2_tables — データベース内のテーブルおよび関連するメタデータを含む結果セットを返す

IBM Db2

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/31 08:23 UTC 版)

IBM Db2 (あいびーえむ でぃーびーつー)は、1983年よりIBMが開発・販売するデータベース管理システムの1つであり、および当製品を中心としたデータ管理ソフトウェア群のブランド名。





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