IAD
iAd
iAdとは、Appleが提供するモバイル向けのアドネットワークの名称である。
iAdは、iPhoneのプラットホームである「iOS 4」に組み込まれている。多種多様な表示手段が用意されており、高品質あるいはインタラクティブな広告を、使用中のアプリケーションから離れることなく視聴することができるという。
iAdの提供開始日は2010年に7月1日と発表されている。対応端末はiPhone 4の他に、iOS 4へOSをアップデート可能なiPhone 3GやiPhone 3GSも含まれる。提供開始当初はAT&Tをはじめとする数十社の広告が配信されることが発表されている。
iAd
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/03 23:52 UTC 版)
種類 | モバイル広告 |
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所持会社 | Apple |
使用開始国 | アメリカ合衆国 |
主要使用国 | 全世界 |
使用開始 | 2010年 |
ウェブサイト | https://developer.apple.com/iad/ |
iAd(アイアド[1])とはAppleが開発したiPhone、iPod touch、iPad系列の携帯機器に対応したモバイル広告プラットフォームである。2016年6月30日をもってサービスを終了した[2]。
概要
iAdは、AppleがiOSに組み込んで提供しているモバイル向けのアドネットワーク[1]であり、サードパーティーの開発者が自身のアプリケーションに広告を直接組み込むことができた[3][4]。
Apple自身による運営・販売で[5]、iAdプラットフォームはグーグルのモバイル広告サービスAdMobとの競走が期待されていた[6]。AdMobと同様、iAdもApp Storeで販売されているアプリケーションに広告を統合することを容易にしており[7]、もしユーザーがiAdのバナーをタップした場合、アプリケーション内に全画面の広告が表示される形式でSafariを立ち上げる他の広告と異なる。広告は他の広告サービスよりもよりインタラクティブになることを約束し、ユーザーは広告をいつでも閉じてアプリケーションに戻ることができる。AppleCEOのスティーブ・ジョブズは当初、広告収入からのAppleの取り分は「業界標準」のラインとされる40%であり、残る60%が開発者のものになるとしていたが[8]、後に開発者の取り分を70%に引き上げている。iAdは無料アプリケーションと共に利益を上げることが期待されていた[9]。
評価
他社の競合サービスに対してiAdは苦戦しており[10]、アメリカの2011年モバイル向け広告市場シェアは、1位のグーグル(24%)と2位のミレニアルメディア(17%)に継ぐ3位(15%)に留まったと報じられた[11]。2013年末の時点でもマーケター[12]の反応も芳しくないとされる[13]。
歴史
- 2010年
- 2011年
- 2012年
- 1月18日 - 日本で「iAd for Developers」を開始。
- 2月 - Googleとの争いにより広告契約最低額を10万ドルに値下げ。Apple向けモバイル広告の開発者の広告収入取り分が70%に[11]。
- 2016年
- 1月15日 - 2016年6月30日をもってiAd事業から撤退することを発表[2]。
脚注
- ^ a b iAdとは - IT用語辞典バイナリ(ウェブリオ)
- ^ a b “iAd App Network will be Discontinued” (英語). 2016年1月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年6月7日閲覧。
- ^ Nicholas, Kolakowski. “Apple iPhone OS 4 Offers Multitasking, iAd”. eWeek 2010年4月21日閲覧。
- ^ “Apple’s Apps Plus iAd Account For 8% Of Stock Price « Forbes.com's Great Speculations”. Blogs.forbes.com. (2010年4月20日) 2010年4月21日閲覧。
- ^ Apple Unveils iAd Platform; iPad Sales Look Strong - ABC News, Abcnews.go.com, (2010-04-08) 2010年4月21日閲覧。
- ^ Ulanoff, Lance (2010年4月12日). “Apple iAd Platform: A Case of the Rich Getting Richer | Lance Ulanoff”. PCMag.com 2010年4月21日閲覧。
- ^ Krazit, Tom (2010-04-08), Apple strikes back at Google with iAd | Relevant Results - CNET News, News.cnet.com 2010年4月21日閲覧。
- ^ What's new in iPhone OS 4, Apple Inc. 2010年4月22日閲覧。
- ^ Foresman, Chris (2010-04-08), Multitasking (finally), iAd, and more coming in iOS 4.0, Arstechnica.com 2010年4月21日閲覧。
- ^ 「iAd」の劣勢がつづくアップル - 「めずらしく妥協」とWSJ報道 - WirelessWire News 2011年12月13日
- ^ a b アップル、「iAd」広告料を再度値下げへ - 最低金額10万ドルに - WirelessWire News 2012年2月26日
- ^ マーケターとは - IT用語辞典バイナリ(ウェブリオ)
- ^ アップル、ツイッター分析のトプシーを買収―200億円 - ウォール・ストリート・ジャーナル日本語版2013年12月3日
- ^ アップル、モバイル広告市場で苦戦 - 「iAd」料金を最大で7割切り下げ (Bloomberg報道) - WirelessWire News 2011年7月8日
- ^ iPhone向け広告「iAd」静かな船出、トヨタ、キリンが出稿したが… - 日経デジタルマーケティング 2011年10月19日(日経BP)
外部リンク
- Apple - 広告(公式サイト)
- iAd (日本語) - Apple Developer(デベロッパー向け日本語サイト)
IAD
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/07/04 09:46 UTC 版)
- ワシントン・ダレス国際空港のIATA空港コード
- iAd - アップルのモバイル広告サービス
- インターネット依存症 (Internet addiction disorder)
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