Macintosh IIci
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 03:00 UTC 版)
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製造元 | Apple |
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種別 | デスクトップ |
発売日 | 1989年9月 |
販売終了日 | 1993年2月 |
OS | System 6.0.4-System 7.6.1 |
CPU | モトローラ MC68030 @ 25 MHz |
メモリ | 128 MBまで増設可能 (80 ns 30-pin SIMM) |
Macintosh IIciはAppleによってデザイン、製造され、1989年9月から1993年2月まで販売されていたパーソナルコンピュータである。
位置付け
Macintosh IIcxの後継機種としてリリースされた。ただしその後もIIcxは並行して販売されている。Macintoshラインナップ中における処理速度としては、IIfx登場に至るまでは最高であった。ディスプレイの選択自由度は必要であるが、高価な拡張ボードによるグラフィック能力までは必ずしも要しない、という求めにも応えられる仕様となっている。後継機種のQuadra 700の発売後も1993年まで引き続き販売されたが、Quadra 700へのアップグレードサービスも提供されていた。
ハードウェア
筐体
IIcxから流用された。詳しくは当該記事を参照。
CPU
Motorola MC68030を25MHzで駆動するほか、コプロセッサとしてMC68882も搭載した。
RAM
IIcx同様30-pin SIMMスロットを採用する。
ビデオ
セパレート型Macintoshとしては初めてロジックボードにビデオ回路が組み込まれ、メインメモリの一部をVRAM用に割り当てる仕様であった。解像度640x480ピクセルでの256色出力、640x870ピクセルでの16階調グレースケールをサポートした。
ソフトウェア
ROM
32ビットクリーンROMの採用により、System 7(漢字Talk 7.1)以降を利用する場合に、8MBを超えるRAMを扱える[1]。このROMには開発スタッフの写真も収められており、日付を1989年9月20日にセットし、コマンドキー、optionキー、Cキー、Iキーを同時に押しながら立ち上げると表示される[2]。
脚注
- ^ 祝 Macintosh 30周年!! セパレート&カラーMacの元祖Macintosh II|Mac
- ^ 中原晃司、梶浦正規著『マッキントッシュ礼賛』株式会社カットシステム、1997年6月1日、65頁。ISBN 4-906391-45-1。
外部リンク
Macintosh IIci
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「Macintoshの機種一覧」の記事における「Macintosh IIci」の解説
IIcxのビデオ回路内蔵モデル。標準のシステム構成の場合、グラフィックメモリ (VRAM) はメインメモリと共有するアーキテクチャとなっている(この機能を使うと、使わずにビデオカードを増設する場合よりもメモリアクセスが遅くなる)。Quadra 700へのハードウェア・アップグレードキットも準備された。画面表示を256色モードにして、日付を1989年9月20日に設定して起動時にCommand・Option・C・Iキーを押していると、前述のIIfx同様、開発スタッフの写真が表示される(グレイ256階調でも可能かは不明)。一部のロットにおいて、筐体内部の底面に開発スタッフのサインがあり、ロジックボードを取り外すと見ることができる。
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「Macintosh IIci」の例文・使い方・用例・文例
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