Macintosh Plus
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/07 01:39 UTC 版)
Macintosh Plus
|
|
製造元 | Apple |
---|---|
種別 | 一体型パソコン |
発売日 | ![]() |
販売終了日 | 1990年10月15日 |
OS | 3.0 -- 7.5.5(7.5.2を除く) |
CPU | @ 8 MHz |
メモリ | 1 MB(150 ns 30ピンSIMM) 4MBまで拡張可能 (内蔵) |
Macintosh Plus(マッキントッシュ プラス)は、Macintosh 128K、Macintosh 512Kに続きAppleのパーソナルコンピュータMacintoshの3番目のモデルである。1986年1月16日、アメリカ合衆国にて2599ドルで発売された[1]。過去2モデルはRAMのみの増設ができなかったが、SIMMによって4MBまで拡張することが可能になった。初期モデルは過去モデルと同様のベージュ色だったが、1987年にプラチナカラーに変更された[2]。System 7を動かすことができる最古のモデルでもある。
概要
外部インターフェース
SCSIポートを備えた最初のMacintoshである。これによりサードパーティー製の外付けハードディスクドライブ、CD-ROMドライブなどが利用できるようになった[3]。その後長い間SCSIポートはiMacにて廃されるまでMacintoshの標準増設インターフェースとして用いられ続けた。但しPlusではSCSIの業界標準仕様が定められる前に設計されたものであり、仕様に100%準拠しているわけではない。SCSIポートのスペース確保のために、本体背面のシリアルポート(モデム/プリンタ)がD-SUBからミニDINコネクタに変更されている。
キーボードやマウスは旧機種と共通のインターフェースを備えていた。本機の標準キーボードよりカーソルキーとテンキーが備え付けられた。ADBが導入されるのは後継機種のMacintosh SEからである。
シリアルポート経由にて800KBタイプの外付けフロッピーディスクドライブや、旧機種向けに作られたハードディスクドライブを接続することもできた。
内蔵デバイス
本体内蔵フロッピーディスクドライブは3.5インチ両面800KBのタイプが採用された。後方互換性も確保されており、旧機種にて用いられていた400KBのフロッピーディスクの読み書きもサポートされた。
ディスプレイは旧機種と同様、9インチ、72ppi、512×342ピクセルのモノクロCRTが内蔵されていた。外付けディスプレイには対応していない。
RAM
旧機種においてはメインRAM(DRAM)がロジックボードに直付けされていて増設は困難だったが、本機においてはSIMMの採用により増設することができた。30ピンSIMMは最大16MBをサポートすることができるが、本機は22本のアドレスラインしか配線されていなかったため、最大では4MBとなる。
OS
システムは3.0となった。ロジックボードには旧機種の倍となる128KBのシステムROMが取り付けられ、これによりHFS、SCSIなどの新たな要素がサポートされた。
その他
Macintosh 512Kと同じように、旧機種からのアップグレードキットも提供されていた。作業はAppleの技術者によって行われた。ロジックボードと本体背面のケース(インターフェース類が異なるため)は交換されるが、前面のパネルはそのまま残すことができた。
旧機種同様、冷却ファンは省かれて、動作不良や故障の原因となっていた。特にRAMを4MBに増設した際には放熱が不十分になりがちで、そのため、サードパーティーより冷却ファンが発売されていて、それを取り付けるユーザーが多かった[4]。ハードディスクや拡張スロットを内蔵したMacintosh SEにてようやく冷却ファンが備え付けられた。
日本向け仕様
当時の日本におけるApple社の代理店であったキヤノン販売によって、Macintosh 512KにJIS第1水準相当の3304字のフォントパターンを収録した漢字ROMとしてのデータを含む256KBのROMを搭載した[5]日本専用のローカライズモデルが用意され、「DynaMac」というキヤノン販売独自の愛称(正式なモデル名ではなく、あくまでもセールス用の名称である)で発売されたが、これはOSレベルで日本語をサポートする漢字Talk登場以前の暫定的なモデルだった[要検証 ]。
また、Macintoshで日本語を使用したいという要望に応えて、当時のMacintoshの標準英語フォントであった「Chicago」に似せた独自の日本語フォントを搭載し、英語システム上で2バイト文字の扱いを可能にする、「JAM / Sweet JAM」というフロントエンドプロセッサがサードパーティーの手によって開発され、漢字Talk登場後も一部の愛好家に支持されていた。
その後、1MBのRAMを標準で搭載したMacintosh Plusの登場によって、日本で販売されるモデルにはOSとして日本語をサポートする漢字Talkが用意された[5]。また、後期モデルからは標準RAMは2MBとなった。[要検証 ]
関連項目
出典
- ^ “The 25 Greatest PCs of All Time”. PCWorld (2006年8月11日). 2016年5月20日閲覧。
- ^ “History of computer design: Macintosh Plus”. Landsnail.com (1998年5月17日). 2016年5月20日閲覧。
- ^ “ScuzzyGraph and ScuzzyGraph II”. Low End Mac. 10 July 2015閲覧。
- ^ Still Useful after All These Years -- The Mac Plus
- ^ a b 柴田文彦「TEST ROOM : Macintosh Plus with 漢字Talk」『月刊アスキー』第10巻第7号、1986年、139-143頁、ISSN 0386-5428。
外部リンク
Macintosh Plus
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/05 15:19 UTC 版)
「Vektroid」の記事における「Macintosh Plus」の解説
Floral shoppe(2011年) - ジャケットおよび2曲目の「リサフランク420/現代のコンピュー」がヴェイパーウェイヴで最も有名な作品として知られており、多くの楽曲のカバーやパロディが作られている。
※この「Macintosh Plus」の解説は、「Vektroid」の解説の一部です。
「Macintosh Plus」を含む「Vektroid」の記事については、「Vektroid」の概要を参照ください。
「Macintosh Plus」の例文・使い方・用例・文例
- 1984年,アップルは「Macintosh(マッキントッシュ)」を発売した。
- 私たちがいま持っているDante Plusが壊れかけているので。
- 携帯大手3社が先日,アップルの最新型アイフォーン「iPhone 6s」と「iPhone 6s Plus」の販売を開始した。
- 携帯3社は昨年,購入者が2年契約を結んだ場合に,iPhone 6と6 Plusを「0円」で販売した。
- iPhone 6sと6s Plusはかなり割高だ。
- トヨタ自動車は水素燃料電池で動くコンセプトカー「Toyota FCV Plus」を展示した。
- Macintosh_Plusのページへのリンク