VUCA
当世を端的に表現するキーワードとしてしばしば言及される語。不安定さ、不確実さ、複雑さ、曖昧さという、困難な状況が世の中に通底しているという見方を示す。
VUCAの語は軍事分野で用いられ始めたとされ、1990年代にはすでに登場している。2010年第には経営・マネジメントの文脈においてVUCAがキーワードに取り上げられ、あらためて注目を集めている。
ambiguity
「ambiguity」とは、曖昧さ・不明確さを意味する英語表現である。
「ambiguity」の基本的な意味
「ambiguity」とは、主に「曖昧さ」「不明瞭さ」「両義性」「曖昧な表現」「不明確な表現」「疑義」などを意味する英語表現。品詞は名詞であり、「曖昧さ」などの抽象的な意味では不可算名詞、「曖昧な表現」などの具体的な意味では可算名詞として用いられる。関連語に形容詞「ambiguous(曖昧な)」、副詞「ambiguously(曖昧に、おぼろげに)」がある。「ambiguity」の語源
「ambiguity」の語源は、古フランス語「ambiguite(不確かさ、疑い、優柔不断)」、ラテン語「ambiguitatem(両義性、不明瞭さ)」である。元となる形容詞「ambiguous」は、「ambi(~について)」「agere(駆り立てる、導く)」の語根から構成され、印欧語根は「*ambhi-(~の周りに)」。語源が同じ単語には、「about(~について)」「ambitious(野心をもって)」「ambulance(救急車)」がある。「ambiguity」の覚え方
「ambiguity」を語呂合わせで覚える方法としては、犬を飼っている人がいて、「朝(AM)、ビーグル(bigu)の散歩に行ったので足が痛い(ity)かもしれない」と、「曖昧さ」を持って言っている様子をイメージする、というものがある。「ambiguity」の発音・読み方
「ambiguity」の発音記号はアメリカ英語で「æmbəgjúːəṭi」、イギリス英語で「æmbɪˈgju:ʌti:」であり、中盤「-gu-」にアクセントが置かれる。カタカナで表記する場合、アメリカ英語で「アンビィグュゥーエディィ」、イギリス英語で「アンビィグュゥーアティィ」のような音。「ambiguity」を含む英熟語・英語表現
strategic ambiguityとは
「strategic ambiguity」とは、「戦略的な曖昧さ」を意味する英熟語である。「The strategic ambiguity policy is intended not only to deter from using force but also to dissuade from seeking.(戦略的曖昧さ政策は、武力行使を抑止するだけでなく、武力行使を求めないようにすることも意図している)」のような表現がある。
intentional ambiguityとは
「intentional ambiguity」とは、「意図的な曖昧さ」を意味する英熟語である。「Intentional ambiguity is when there is someone intentionally keeping you in an ambiguous situation, usually in order to have more control over you.(意図的な曖昧さとは、通常、あなたをよりコントロールするために、誰かが意図的に曖昧な状況に追い込んでいることである)」のような使い方がある。類似の表現に「deliberate ambiguity(故意の曖昧さ)」、反意語の表現に「incidental ambiguity(偶発的な曖昧さ)」がある。
degree of ambiguityとは
「degree of ambiguity」とは、「曖昧さの度合い」「ある程度の曖昧さ」を意味する英熟語である。「The two values will determine the degree of ambiguity in the search.(この2つの値によって、検索の曖昧さの度合いが決定される)」「There is a degree of ambiguity about the exact position of the skeletons that it might have been useful to see clarified.(骨格の正確な位置がある程度曖昧なため、これを明確にすることも有効であったと思われる)」のように用いられる。
「ambiguity」の類義語とは
「ambiguity」の類義語は、「vagueness(漠然性)」「doubt(疑念)」「uncertainty(不確実に)」「puzzle(当惑)」などがある。「ambiguity」の使い方・例文
曖昧さ、不明瞭さという言い方で、次のような表現がある。「When you are dealing with medicine, ambiguity can result in unacceptable consequences.(医療を扱う場合、曖昧な表現は受け入れがたい結果を招くことがある)」
「Emotional exhaustion related positively to role conflict and ambiguity.(感情的な疲労は、役割の衝突や不明瞭さと正の相関がある)」
「They explore his obsession with adventure, the ambiguities that existed within his own moral universe, and his swashbuckling prose.(冒険への執着、彼自身の道徳世界の中に存在する曖昧さ、そして剣呑な文章を探求している)」
曖昧な点、曖昧な部分という可算名詞としての使い方では、次のように用いられる。
「for compositional purposes, the ambiguities may be even more interesting, but that is largely beyond the scope of the current paper.(構成上の目的からすれば、曖昧な点はさらに興味深いものであろうが、それは今回の論文の範囲を大きく超えるものである)」
「There are some ambiguities in the legislation.(その法案にはいくつか曖昧な点がある)」
「Our former West Africa correspondent highlights some of the ambiguities surrounding the scandal.(元西アフリカ特派員が、このスキャンダルをめぐる曖昧な部分を紹介する)」
名前の付け方が曖昧になっているという場面では、「They use many different names for the same plant; some of the names are ambiguous, and we have 230,000 scientific names for those plants.(同じ植物に多様な名前を使い、中には曖昧な名前もある。そして、それらの植物には23万もの学名があるのだ)」のように用いられる。
言語解析における曖昧さという表現では、「The idea is to minimise ellipsis and ambiguity, seeking a clear word order which can be more easily "mapped" from one language to another.(省略や曖昧さを最小限に抑え、ある言語から別の言語へより簡単に"マッピング"できるような明確な語順にすることを目的としている)」のような使い方がある。
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