UFO研究と学術的な仕事とは? わかりやすく解説

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UFO研究と学術的な仕事

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 14:58 UTC 版)

ジャック・ヴァレ」の記事における「UFO研究と学術的な仕事」の解説

1955年3月ヴァレポントワーズ自宅初め未確認飛行物体目撃した6年後の1961年フランス天文台スタッフとして働いていた時にヴァレは、地球周回している未知物体航跡記録したテープ廃棄されるのを目撃した。その異常な物体逆行衛星――つまり、地球の自転とは逆の方向周回する衛星だった。彼がこれを観察した当時そのような衛星打ち上げるに足るだけのパワーをもったロケット存在しなかった。それ故観測チーム面々はひどく興奮し地球の重力自然界衛星(つまり小惑星である)を捉まえたのではないか考えた。が、そこにやってきた上司はそのテープ消去してしまった。この出来事は、ヴァレその後長くUFO現象興味抱き続けるようになるきっかけとなった。 他の多くUFO研究者同様、1960年代半ばヴァレは、当初地球外起源仮説(すなわちET仮説である)の裏付け取ろう試みていた。斯界リードする研究者であるジェローム・クラーク は、彼が最初に出した2冊のUFO本は、それまでET仮説擁護すべく書かれたものの中で、最も科学的に洗練されたのだった評している。 しかし、1969年までに彼はその結論変えてしまい、公然とこう述べるに至った――ET仮説あまりに偏狭で、あまりにも多くデータ無視しさっている、と。ヴァレは、UFOと他のもの、つまりカルト・宗教運動デーモン天使ゴースト未確認生物目撃サイキック現象といったものの共通性探究しはじめたのだ。こうしたものの間の潜在的な連関についてめぐらせ考察は、まず、彼の3番目の書物マゴニアへのパスポートフォークロアから空飛ぶ円盤へ』で詳述されることとなった地球外から訪問者来ているという仮説代わるものとして、ヴァレ多次元訪問仮説というものを示唆した。この仮説ET仮説拡張したもので、つまり、いわゆる地球外存在というものは潜在的には「どこから来ていたとしてもおかしくない」というものである。その存在時空超えた多次元的なものであるかもしれず、従って人間共存しながらその存在知られぬままでいる可能性がある、ということをそれは意味している。 ポピュラーET仮説対すヴァレ批判主だったアメリカUFO研究者たちには受けが悪く、従って当時の彼はさながらその世界から追放された者のようであった実際、彼は自らのことを「異端者の中の異端者」と称している。 ヴァレET仮説対す異論をまとめた論文としては、「未確認飛行物体地球外起源説抗する5つ議論」(ジャーナル・オブ・サイエンティフィック・エクスプロレーション、1990年)がある。 科学界の意見というのは、総じて世論後追いをしてきたようだ。つまり「未確認飛行物体実在しない」(自然現象仮説)とするか、もしそれ存在するのならば「それは我々が宇宙旅行してきた進んだ種族訪問受けていることの証拠であるに違いない」(地球外仮説、すなわちET仮説)とするか、のいずれかである。が、UFO調査というのはこの二方向のいずれか追究ねばならぬわけではない、というのが著者見解である。集積されてきた情報データベース幾つかのパターン示しており、それらはおおむねUFOは現に存在しており、これまで認識されたことのない現象あらわれであるが、諸々事実は<宇宙からの訪問者>といった、皆が共有している概念支持しているわけではないということ明かしている。以下に明示する5つ議論は、ET仮説矛盾をきたすものである説明不能な接近遭遇事例は、地球物理的探査のために必要なものとして行われていると考えた場合あまりにも数が多すぎる いわゆるエイリアン」のヒューマノイド型の身体構造は、他の惑星発したものとは考えがたく、生物学的にいって宇宙旅行適合したものではない 何千ものアブダクション事例報告され振る舞いは、「そこでは進んだ種族によって遺伝的ないしは科学的な検査が行われた」とする仮説矛盾する 有史以来人類史通じてこの現象みてとれるということはUFO現代特有の現象ではないことを示している UFO明らかに時間空間操作できる能力持っており、そのこと従来のものとは全く異なった、より多彩な別の解釈があることを示唆している ヴァレは、ファティマ奇蹟聖母マリア出現探究にも功績挙げている。彼の仕事は、ファティマUFO仮説支持するために用いられてきた。ヴァレは、ファティマ見られた「太陽ダンス」がUFOであった可能性を最も早く論じた人物の一人である。UFOという概念はむろん(注:ファティマ奇蹟があった)1917年時点では知られていなかったのであるが、ファティマ顕現現場にいた人々のほとんどは、そこで起きたとされる事象を「UFOのせいだ」などとは思いもしなかったであろう(むろん「地球外のものだ」などということは尚更ありえない)。ヴァレまた、その他の宗教的顕現譚がUFO活動結果であった可能性についても考察めぐらせている。ルルドの聖母や、ジョセフ・スミスへの啓示といったものであるヴァレ他の研究者たちとともにアカデミズム中でも超常現象はもっと研究されるべきであると唱えてきた。彼らは、こうした問題神学者たちだけに任せておいてはならない、と考えているのである

※この「UFO研究と学術的な仕事」の解説は、「ジャック・ヴァレ」の解説の一部です。
「UFO研究と学術的な仕事」を含む「ジャック・ヴァレ」の記事については、「ジャック・ヴァレ」の概要を参照ください。

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