ガーディアン
英語:The Guardian
イギリスのロンドンに本拠を置くガーディアン・メディア・グループ社(Guardian Media Group)が発行している日刊新聞紙。1821年創刊。フィナンシャル・タイムズやインデペンデント、デイリー・テレグラフ、タイムズと並ぶ高級紙として知られている。
ガーディアンは日曜日が休刊となっており、休刊日には姉妹紙のオブザーバー(The Observer)が発行されている。また、ガーディアン・メディア・グループ社では、ガーディアンのダイジェスト版としてガーディアン・ウィークリー(The Guardian Weekly)を週刊で発行している。
関連サイト:
The Guardian - (英語)
ガーディアン【The Guardian】
ガーディアン
種別 | 日刊紙 |
---|---|
判型 | タブロイド |
所有者 | ガーディアン・メディア・グループ |
編集長 | キャサリン・ヴァイナー(2015年より) |
設立 | 1821年 |
政治的傾向 | 中道左派[1] |
言語 | 英語 |
本社所在地 | ロンドン、イズリントン区 キングス・プレイス |
発行数 | 105,134 (2021年7月現在) |
姉妹紙 | オブザーバー The Guardian Weekly |
ISSN | 0261-3077 |
OCLC | 60623878 |
ウェブサイト | www |
ガーディアン(The Guardian)は、イギリスの大手一般新聞である。旧題号は『マンチェスター・ガーディアン』(The Manchester Guardian ; 1821年 - 1959年[2])。
編集方針は中道左派・リベラル寄りとされ、読者の多くは労働党か自由民主党の支持者である。伝統的に労働党を支持しているが、2010年イギリス総選挙では自由民主党を支持。
紙媒体の発行部数は約14万部(2018年現在)[3]、紙媒体と電子版と合わせた定期購読者の数は50万人以上である[4]。日曜日は休刊日だが、日曜版の『オブザーヴァー』(The Observer)を発行している。また、国際版雑誌の『ガーディアン・ウィークリー』(en:The Guardian Weekly)も発行している。
概要
『マンチェスター・ガーディアン』は1821年5月5日、ジョン・エドワード・テイラーらによって非国教会系の新聞としてマンチェスターで創刊された。テイラーらは「ピータールーの虐殺」事件を目撃しており、事件後に『マンチェスター・オブザーヴァー』紙が警察によって閉鎖されたことをきっかけとして、この新聞を立ち上げた。
1855年に日刊に移行し、1872年から1927年まで57年間にわたり編集長を務めたチャールズ・プレスウィッチ・スコット(Charles Prestwich Scott、1846年 - 1932年)の手で有力紙に成長した。スコットは1907年に社を創業家から買いとり社主を兼務した。スコット没後の1936年、息子のジョン・スコットが設立したスコット・トラスト社(現:スコット・トラスト有限会社)に新聞社の所有権を移し、法人化した。
伝統的に自由党(今のイギリス自由民主党)と友好関係にあり、スペイン内戦時の論調が国際的評価を集め、左派・リベラル勢力からの信頼を得た。
1959年、題号を現在の『ガーディアン』に変更し、1964年に本社をマンチェスターからロンドンに移転したが、1970年代に経営不振に陥り、一時、『タイムズ』との合併交渉も行われた。
1986年には同じリベラル系の一般紙『インデペンデント』が創刊され、新聞各紙間の部数競争が激化する中、1988年に紙面のデザインを変更した。1993年に『タイムズ』が皮切りとなった価格競争には加わらず、アメリカのアフガニスタン侵攻やイラク戦争時には反戦の立場を取る市民から支持されたほか、アメリカ合衆国でも読者を増やした。
判型は長年にわたりブロードシート判(375×600 mm)であったが、2000年代に進んだ一般紙の小型化においてはベルリナー判(470×315 mm)を採用し、2005年9月12日に移行した。またタブロイド判であった『ガーディアン・ウィークリー』も2007年に本紙の半裁にあたるハーフ・ベルリナー判に移行した。2013年6月から、元CIA職員のエドワード・スノーデンから託されたNSAの機密資料に基づき多数の記事を掲載している。2014年4月14日、ガーディアンのアメリカ合衆国ウェブ部門は、NSAの極秘情報収集活動「PRISM」の調査報道が評価され、ピューリッツァー賞の公益部門金賞を受賞した[5]。
2018年1月より、経費削減のため判型をタブロイドに変更した。
2020年1月、ガーディアンは気候変動対策の一環で化石燃料会社からの広告を禁止した[6]。
Ofcomやピュー研究所などの調査で、ガーディアンは最も信頼されているイギリスの新聞であるとの結果が出ている[7][8]。
脚注
- ^ Wells, Matt (2004年10月16日). “World writes to undecided voters”. ガーディアン 2024年8月19日閲覧。
- ^ ガーディアンとはコトバンク
- ^ https://www.abc.org.uk/product/2451
- ^ "Guardian reaches milestone of 500,000 regular paying supporters" (Press release). ガーディアン. 26 October 2017. 2024年8月19日閲覧。
- ^ 佐藤由紀子 (2014年4月15日). “NSA報道のGuardianとWashington Postにピューリッツァー賞”. ITmedia 2014年4月16日閲覧。
- ^ Anna Bateson & Hamish Nicklin (2020年1月29日). “Why the Guardian will no longer accept fossil fuel advertising”. ガーディアン 2024年8月19日閲覧。
- ^ Sweney, Mark (2020年8月13日). “The Guardian is most trusted by its readers among UK newspapers, finds Ofcom”. ガーディアン 2024年8月19日閲覧。
- ^ Katerina Eva Matsa, Laura Silver, Elisa Shearer & Mason Walker (2018年10月30日). “Despite overall doubts about the news media, younger Europeans continue to trust specific outlets”. ピュー研究所. 2024年8月19日閲覧。
関連項目
外部リンク
「The Guardian」の例文・使い方・用例・文例
- The Malay Times に掲載されていた、非常勤の下級アナリストの職に関する広告についてご連絡を差し上げています。
- ‘They are flying kites.' はあいまいな文である.
- 話し中です (《主に英国で用いられる》 The number's engaged.).
- 名詞相当語句 《たとえば The rich are not always happier than the poor. における the rich, the poor など》.
- 総称単数 《たとえば The dog is a faithful animal. の dog》.
- =《口語》 These kind of stamps are rare. この種の[こういう]切手は珍しい.
- 王立オペラ劇場 《the Covent Garden Theatre のこと》.
- 英国学士院 (The Royal Society)の会報.
- 初めて読んだ英文小説は“The Vicar of Wakefield”
- 『Scotish』は、『The Scottish Symphony』や『Scottish authors』、あるいは、『Scottish mountains』のような、より正式な言葉遣いの傾向がある
- STD(神学博士)はラテン語のSanctae Theologiae Doctorに由来する
- 『The boy threw the ball(少年がボールを投げた)』は、能動態を使う
- 『The ball was thrown(ボールは投げられた)』は簡略化された受動態である
- 1992年,「The Animals(どうぶつたち)」という本のために,まどさんの動物の詩のいくつかが皇后美(み)智(ち)子(こ)さまによって英訳された。
- 式典は,3Dコンピューターアニメ映画「I Love スヌーピー The Peanuts Movie」の米国公開の数日前に行われた。
- TheGuardianのページへのリンク