Suicaカード(無記名式)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 11:32 UTC 版)
「Suica」の記事における「Suicaカード(無記名式)」の解説
氏名などの個人情報は登録しないで、鉄道乗車時の運賃精算やSuicaショッピングサービス加盟店舗での商品代金の支払いに利用できる。大人用のみ発売している。小児も利用することができるが、運賃がすべて大人用として扱われるため、下記の小児用My Suicaが別に設けられている。なお、デザイン面が通常と異なる記念カードについてはSuica・PASMO相互利用記念Suicaカードを除いて、リライト機能のない無記名専用カードで発行している。
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Suicaカード
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カードの呼称と色は発行各社によって異なる。基本的に銀色の地にSuicaのロゴが入ったデザインである。JR東日本発行のカードは黄緑色、東京臨海高速鉄道は水色、東京モノレールの旧デザインカードは橙色のアクセントが入ったカードである。 JR東日本では、2008年(平成20年)11月からペンギンの絵柄と電子マネー対応マークの位置を変更した。モノレールSuicaは2009年(平成21年)4月6日からデザインを一新し、銀地に緑の絵(擬人化したモノレール)が描かれた新デザインのSuicaカードに変更した。りんかいSuicaは2010年(平成22年)10月8日から電子マネー対応マークの位置を右上に変更し、右下にりんかるの絵柄が入ったデザインに変更した。いずれも、電子マネー対応マークの下に、緑色の丸が2個付いている。 Suicaのカードには以下の種類がある。 Suicaカード(無記名式) 氏名などの個人情報は登録しないで、鉄道乗車時の運賃精算やSuicaショッピングサービス加盟店舗での商品代金の支払いに利用できる。大人用のみ発売している。小児も利用することができるが、運賃がすべて大人用として扱われるため、下記の小児用My Suicaが別に設けられている。なお、デザイン面が通常と異なる記念カードについてはSuica・PASMO相互利用記念Suicaカードを除いて、リライト機能のない無記名専用カードで発行している。 My Suica(記名式) 購入時に氏名(カタカナ)、生年月日、電話番号などの個人情報を登録するSuicaで、Suicaカードの表面に氏名がカタカナで印字されており、その本人以外は使用できない。個人情報を登録することにより、万一の紛失時に使用停止措置と残高を保証した再発行が有償で受けられる。大人用のほか、小児運賃を差し引くこども用My Suicaがある。既に小児用の他社発行のSuicaやPASMOを所持している場合は購入できない。 Suica定期券 My Suicaに加えて、定期券情報を持つもの。大人用と小児用があり、大人用には通勤定期券のほか、中・高・大学生別の通学定期券もある。発行時点ではSFがない。定期券としての有効期間を過ぎても自動精算機能は利用できる(ただし、自動精算機での精算取扱いに制限がある)。逆に、定期券の有効期間終了と同時に自動精算機能を停止させる機能を付けることもできる。また、複数の定期券情報を付加することも可能である。ICカードによる新幹線定期券であるSuica FREX定期券およびSuica FREXパル定期券も発行されている。 Suica連絡定期券 Suica定期券に加えて、JR東日本線と連絡他社線にまたがる区間を一枚の定期券とするもの。発駅・着駅がともに連絡他社線の駅となる連絡定期券は、当該他社側のICカード連絡定期券となり、Suica連絡定期券としては発売できない。当初は基本的に磁気での連絡定期券として発行可能なもののみに限られていたが、2012年(平成24年)3月17日からはJR定期券上の区間から連絡する他社線のみの定期券を2枚目の定期券情報として付加する「Suica二区間連絡定期券」の発売を開始した。取り扱い事業者は2021年3月現在、33社局で、以下の事業者との連絡定期券を発行している。東海旅客鉄道・伊豆箱根鉄道(大雄山線のみ)・江ノ島電鉄・小田急電鉄・関東鉄道・京王電鉄・京成電鉄・京浜急行電鉄・埼玉高速鉄道・埼玉新都市交通・相模鉄道・首都圏新都市鉄道・新京成電鉄・西武鉄道・多摩都市モノレール・千葉都市モノレール・東急電鉄・東京地下鉄・東京都交通局・東京モノレール・東京臨海高速鉄道・東武鉄道・東葉高速鉄道・箱根登山鉄道・北総鉄道・ゆりかもめ・横浜高速鉄道・横浜市交通局・横浜シーサイドライン・仙台空港鉄道・伊豆急行・富士急行・仙台市交通局・湘南モノレール。 上記の各Suica乗車券にはリライト機能がついており、Suicaカード(無記名式)に後から個人情報を登録すればMy Suica(記名式)に、さらにMy Suicaに定期券を追加購入してSuica定期券に変更することもできる。また、Suica定期券から定期券部分を払い戻してMy Suicaに変更することも可能だが、Suica定期券やMy SuicaからSuicaカード(無記名式)に変更することはできない。 また、「こども用Suica」には有効期限があり(小学校卒業年の3月31日⇒満12歳に達する日(誕生日前日)以後の最初の3月31日まで有効)、期限が過ぎると使用できなくなる。引き続き、大人用として利用する場合は、取り扱い窓口や多機能券売機で大人用に変更する手続を行う必要がある。 Suicaカード(無記名式)は2007年(平成19年)3月17日までJR東日本ではSuicaイオカードと呼称していたが、翌18日からのサービス変更を機に発売終了となった。なお、同日まで東京モノレール・東京臨海高速鉄道が発行していたSF専用カードは、元々「モノレールSuicaカード」「りんかいSuicaカード」という名称であった。これらのカードは、識別用の切り欠きが2か所あった(当時からの定期券および現行のSuicaカードは記名式Suicaとカードを共用しているため切り欠きが1か所となっている)。
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