SPC700とは? わかりやすく解説

SPU

(SPC700 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/08 08:55 UTC 版)

SPU (: Sound Processing Unit) は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(当時)によって設計・製造され、同社ゲーム機に搭載されたPCM音源につけられた名称である。PlayStationに搭載されたSPU、PlayStation 2に搭載されたSPU2がある。スーパーファミコンの音源に使用されたSPC700に由来している。


  1. ^ 麻倉怜士 (1998). ソニーの革命児たち—「プレイステーション」世界制覇を仕掛けた男たちの発想と行動. IDGコミュニケーションズ. 4872803507 


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SPC700

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SPU」の記事における「SPC700」の解説

任天堂スーパーファミコン搭載され音源は、DSPと、制御チップS-SMP(SPC700コア)から構成される。SPC700は6502拡張した命令セット持ちオブジェクト互換性はない)、本体CPUとは別に動作する当時ソニーのハードウェアエンジニアであった久夛良木健設計を手がけた。当初スーパーファミコンでは別の音源採用される予定であったが、任天堂担当者の前で久夛良木がSPC700のデモンストレーション行いその性能アピールし、その能力認められたため、スーパーファミコン採用されることとなったスーパーファミコン音源性能以下の通りスペック SRAM: 64KB サンプリング周波数: 32kHz 同時発音数: 8チャンネル 16bit PCM ステレオADPCM) SPC700クロック周波数: 2.048MHz DSPエフェクター)の機能:BRR英語版圧縮され波形データ復元 ADSR ガウス分布補間 エコー ディレイ最大240ms) リバーブ次数8のFIRフィルタ付) ピッチモジュレーション(1チャンネルのみ不可ノイズ発生周波数: 0〜32kHz) ピッチベンド スーパーファミコン仕様が正式発表され1988年当時スペックとしては非常に高性能なものであった。特に、音楽業界PCM音源普及する以前時代に、エフェクター付きで32kHzのサンプリングレートデータ扱えるポリフォニックPCM音源ゲーム機搭載しようとする自体異例であった1990年スーパーファミコン発売後には、SPC700の性能生かしてスーパーファミコンでは数々良質なゲーム音楽誕生することとなったスーパーファミコン発売当時競合16ビットゲーム機外付けCDドライブからのPCMデータストリーム除けばFM音源波形メモリ音源搭載に留まっている。 しかしながらメモリ容量同時発音数データサイズの制限初期ライブラリ音源ドライバーかんきちくん)の使い辛さや、スーパーファミコン標準開発機材だったソニーNEWSUNIX環境に製作側が慣れていないなど、初期は製作ノウハウ面でハードル高かったこともあり、SPC700の能力発揮するためには、ドライバ自作改造ができる高度な技術持ったプログラマーや、それに対応できるサウンドコンポーザーの腕が必要であった。そのためスーパーファミコンゲームサウンドは製作側の能力いかんによって大きく音質異なる。 SPC700の性能生かした究極作品サテラビューゲーム「Rの書斎」がある。これはサテラビューから受信したデータをメモリーパックへ一時蓄積しつつSPC700によって再生するという手法用いCD-ROM機以外では不可能と思われていた音声分岐実現したのである後発プレイステーションシリーズSPUSPU2はこのSPC700を発展・改良させたものである

※この「SPC700」の解説は、「SPU」の解説の一部です。
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