家庭用ゲーム機に搭載された内蔵音源
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/27 01:35 UTC 版)
「内蔵音源」の記事における「家庭用ゲーム機に搭載された内蔵音源」の解説
ファミリーコンピュータ 矩形波2チャンネル、三角波1チャンネル、ノイズ、DPCM搭載と、従前のゲーム機のPSGから比べると性能が向上していた。矩形波はPSGと違いデューティ比を複数を4種類から任意に設定できる。三角波は本来の仕様として音量の調整機能を持っていないため、ベースに用いられることが多かった。また、ファミリーコンピュータ ディスクシステムを用いる事で、波形メモリ音源が1チャンネル増設される。 ファミコンはロムカートリッジ用スロットに音声入力の端子が有り、カートリッジの方に音源チップを積むことで、(その分価格は高くなるものの)音源に関してはかなり自由な拡張が可能であり、コナミのVRCシリーズなどで活用された。海外で販売されたNESには、カートリッジスロットに音声入力端子が無く、拡張音源は搭載されていない。 PCエンジン 波形メモリ音源を最大6音、ステレオ再生が可能だった。生楽器の再生には向かないものの、独特の味のあるサウンドを奏でた。 メガドライブ TOWNSと同様のYM2612を搭載し、FM音源6音を再生可能なのに加え、カスタムチップに内蔵されたPSGを3音とノイズを1音再生可能だった。FM音源の内、1チャンネルはPCMとして使用可能であり、ドラムスや音声などを再生させることが多かった。『サンダーフォース』シリーズや『ザ・スーパー忍』などの楽曲がこの音源を用いて作られた。 スーパーファミコン ソニーのSPC700を使用、8ビットPCM音源がステレオで8チャンネルと格段の性能向上がなされた。ただし波形メモリは64KBだった。 PlayStation CDと同等の音質の16ビット/44kHz/ステレオのADPCMを24音搭載したSPUを使用。波形メモリに512KBの制限があるものの、以降のゲーム機では内蔵音源の性能を論じる行為はほぼ無意味となった。PlayStation以降、CD-ROMによるゲームの供給が多くなり、CD-DAによるBGM演奏へと移行したという背景もある。ただし、プレイ中にダイナミックローディングを行うゲーム(ファイナルファンタジーVIIなど)では、CD-DAとゲーム用データの同時読み込みが不可能なため内蔵音源が活用されている。PlayStation 2では48音同時発音、波形メモリ2MBにまで拡張されている。なお、PSおよびPS2の内蔵音源はMIDI(GM)準拠である。
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