6あらすじ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 08:16 UTC 版)
「ラヴクラフトとダーレスの合作作品」の記事における「6あらすじ」の解説
マサチューセッツの町ウィルブラハム(英語版)に1787年に建てられたピーバディ屋敷は、改装と増築をくり返した結果、複雑怪奇な巨大建造物と化しており、アサフ・ピーバディが1907年に死去した後には住む者はおらず放置されていた。1929年、突然の事故で両親を亡くしたわたしは、遺産と屋敷を相続する。同年に起こった大恐慌で不動産価格が落ち込んんだこともあり、働かなくても生活できる資産を得たわたしは、ボストンの地所を処分して、自分が住むためにウィルブラハムの屋敷を改装しようと考える。 荒れ果てた屋敷に部屋は27個もあった。生活用に一角を作り直して移住したわたしは、屋敷を気に入り、ボストンに埋葬されている両親の遺骨を先祖代々の納骨所に移すことを思いつく。1930年3月、わたしは納骨所の鍵を開け、初代ジュデディア以降の一族37人分の棺と対面する。長年を経て初期の先祖の遺体はは皆朽ち果てており、また曾祖父アサフの遺体は、どのような手違いによるものか、うつ伏せに横たえられていた。わたしは、まさか棺の中で息を吹き返して出られずに息絶えたのではあるまいかと不吉に思い、曾祖父の白骨の向きを仰向けに直す。また建築家の調査により、隠し部屋が存在したことが判明する。そこは狭苦しい部屋であり、狭苦しい部屋で、机と椅子、本や書類が出てきた。 近隣に住むテイラー家の2歳の子供がさらわれて行方不明になるという事件が発生する。弁護士は、曾祖父アサフの時代には何人か幼児が姿を消したことがあったことをわたしに伝え、続けてアサフが疑われていたと言う。アサフの血縁であるわたしは迷信深い近隣住民たちからは快く思われておらず、屋敷には「出ていけ」という張り紙が張られる。こうした出来事に意気消沈したわたしの夢には、曾祖父アサフと黒猫が現れ、背後には黒い男が影のようにつきまとっていた。 やがて工事が始まるも、大工たちはいきなり仕事を投げ出して逃げ出す。何事かと思ったわたしがその場所を調べてみると「子供の頭蓋骨と骨」が発見される。アサフが幼児を生贄にしていたという、動かぬ証拠である。とても近隣住民に知られるわけにはいかないと判断したわたしは、骨を回収して一族の納骨所に隠す。わたしが隠し部屋を再び調べると、机が汚れ、新しい血の跡が増えていた。わたしは書物から「魔法使いは、顔を下に向けて棺に横たえ、納棺後は火葬する以外で棺を乱してはならない」という言い伝えがあることを知る。また祖父の日記には「Jに肉がついている」「夢の中で、黒猫に導かれて黒の書に署名をした」「小鬼バロールは、Jに仕えていたときも黒猫の姿をしていた」などと記されていた。そしてわたしも夢の中で、黒の書に血で署名を行う。 わたしが再び曾祖父の棺を調べると、アサフの白骨に肉がついており、ひからびた幼児の死体が一緒に入っていた。わたしは、かつてアサフがジュデディアの遺体に対して行ったのと同じように、アサフの遺体を燃やし尽くす。だが黒猫はやって来た。既に血で署名してしまった今はもう手遅れ。わたしは、ピーバディ家の遺産とは、屋敷や地所や林といった表面的な物などではなく、そこに接した異次元と黒魔術のことであると悟り、自分が死んだ後の亡骸の向きについて思いを馳せる。
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6あらすじ
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「タイタス・クロウの事件簿」の記事における「6あらすじ」の解説
ロリウス・ウルビクスが著した「国境の要塞」には、ローマと神話生物の戦いが記されている。蛮族が地獄から召喚した魔物イェグ‐ハは、ローマ軍を蹂躙するも、恐怖に錯乱した一兵士の剣によって討ち倒される。その後ウルビクスは、手練れ数名を連れて原野の只中に出て行ったが、その目的は定かではない。 20世紀となり、とある遺跡から、480体にわたるローマ兵士の惨殺死体が発掘され、話題となる。またタイタス・クロウは、ウルビクスの著作に材をとったクトゥルー神話歴史小説「イェグ‐ハの王国」を発表する。 怪奇画家チャンドラー・デイヴィーズは、クロウの作品に不満がある。優れた娯楽小説と高評価しつつも、魔物がさも実在したかのように書かれているのは、歴史をかじった者ならばまるでデタラメとすぐにわかってしまい、失敗作品であるという。デイヴィーズは、ローマ軍が蛮族に負けた事実を、歪曲して怪物に壊滅させられたと書いただけだろうとみなす。歴史小説と謳っているから、愚かな読者達は魔物が実在したと信じてしまうではないか。 クロウのブロウン館を訪問したデイヴィーズ画伯は、クロウと討論を交わす。クロウはウルビクスの著書を読み上げ、さらに大英博物館に所蔵されている有翼無顔の怪物像について説明する。食い下がるデイヴィーズに、クロウはある物品を取り出して見せる。 ウルビクスがイェグ‐ハの死体を埋めた場所を訪れたクロウは、怪物の残骸を発掘して持ち帰っていた。イェグ‐ハの「眼窩のない髑髏」は文鎮にされ、「一対の翼の骨」はハンガーとして使われている。クロウはデイヴィーズに口外無用を約束させ、次の著書の挿絵を担当することも引き受けてもらう。
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