4代目 WK2(2010年-2021年)
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「ジープ・グランドチェロキー」の記事における「4代目 WK2(2010年-2021年)」の解説
2009年4月のニューヨーク国際オートショーにて、4代目が発表され、翌2010年に2011モデルとして発売が開始された。 ダイムラー・クライスラー時代に開発がスタートした関係で、プラットフォームなどのハードウェアの約30%をメルセデス・ベンツ・Mクラス(3代目、W166型)と共用。同時に、ダイムラーから技術関与を受ける最後の車両でもある。従来同様、仕向け地により左右ハンドルの両仕様が用意され、グローバルに展開される。それによってSUVからクロスオーバーSUVとなった。新設計の4WDシステム「クォドラトラックII」や「セレクテレインシステム」の採用などに加え、ジープ初のエアサスペンションとリヤにマルチリンクを備えた4輪独立懸架式サスペンションを採用したことで、オンロードでの性能も大幅に向上。 エンジンはV8/5.7L・HEMIや6.4L・HEMIの設定もあるが、販売の主力となるモデルは可変バルブ機構を備えた3.6LのV6・DOHCに換装された。最高出力286PS、最大トルク35.4kg-mを発生するこのユニットは、従来の4.7L・V8をパワーで55PS上回る一方、約10%の燃費向上を果たしている。トランスミッションは5ATを継承。 インテリアは各パーツの精度を向上させるとともに、カーゴルームの拡大やフロントやリアドアの開口角度を拡大。いずれも既存ユーザーの意見を形にした。リアシートリクライニング機能の採用については日本のユーザーの意見を反映させたものである。 なお、このモデルは廃止となったコマンダーの客層を補完する役割も担っている。 2011年2月23日 日本仕様が発表された(発売開始は3月12日)。 マイナーチェンジ(2014) 2014年モデル(日本では2013年11月23日発売開始)より、インテリア、エクステリア、エンジン等、大幅なマイナーチェンジが行われる。 2014年5月6日、FCA(フィアット クライスラー オートモービルズ)の中期経営計画(2014‐2018ビジネスプラン)によると 2017年に次期型のモデルチェンジが予定されていることが発表された。 ジープブランド最高経営責任者、Mike Manley氏は、2017年の初期に計画されていた"Grand Cherokee"の次期型モデルのリリースが、2018年あるいは2019年に先延ばしされることを明らかにした。(AutoMotive News:2015年6月26日) ・プラットフォームの完全な見直し行なわれることとなったため ・プラットフォームは新モデル「Jeep Grand Wagoneer」と共有する ・次期モデルの延期の代わりに、現行モデルが2016年に2度目のフェイスリフト予定。 “2019年モデルとしてのリリースが計画されているジープの新しいフルサイズクロスオーバーSUV"Jeep Grand Wagoneer"の新型モデルに関し(グランド ワゴニアは、"Jeep Wagoneer"のラグジュアリーバージョン)、ハイブリッドモデルをラインナップすることが必要になるだろうとの考えを、ジープの最高経営責任者であるMike Manley氏が取材に対して明らかにしたと、米国の自動車専門誌Car and Driverがリポートしている”という内容から次期グランドチェロキーにはハイブリッドモデルが追加される可能性がある。2018年にラングラーのプラグインハイブリッドモデルが販売される予定である事からJEEPがハイブリッドシステムの開発を進めていることは事実であり、グランドチェロキーのフルモデルチェンジが遅れた要因であると推察する。 マイナーチェンジ(2017) ジープ伝統の「セブンスロットグリル」の高さを短くするなどフロントマスクを新しくしたほか、先進安全装備や快適装備などの充実を図った。現行型グランドチェロキーのマイナーチェンジは、2011年の国内導入以来、2度目となる。 トラックホーク(2018) FCAジャパンは、ジープのフラッグシップSUV『グランドチェロキー』に高性能モデル「トラックホーク」を設定し、1月25日に受注を開始した。オフロード性能だけでなく、レーシングトラックとしての走行性能も追求したジープ史上最強の高性能モデル。パワートレーンは最高出力707psを発生する6.2リットルV8スーパーチャージャーエンジンと8速ATの組み合わせ。0-60マイル(96km)加速3.5秒、最高速度は約290km/hに達する。
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