4代目 W177/V177型(2018年 - )
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「メルセデス・ベンツ・Aクラス」の記事における「4代目 W177/V177型(2018年 - )」の解説
2018年2月、オランダのアムステルダムで世界初公開された後、同年4月に欧州で発売。 先代モデルと同様にボディサイズはCセグメント級であり、全長を約120mm、ホイールベースを約30mm延長し、先代モデルよりも室内空間を広げた。タイヤやホイールまわりにも空力対策が施され、Cd値は0.23と先代モデルよりも向上させた。車両重量は約70 kg軽量化された。ラゲッジルームは、従来型より29L大きい370Lへと拡大した。A〜Cピラーがスリム化され、視認性が改善。 車のフォルム自体はキープコンセプトでありながら、フロント部分のデザインは、先代モデルと大きく変わった。台形型の大型グリルに尖ったヘッドライトと、特徴的なデザインになり、オグロメジロザメをモチーフにしたといういうCLS(C257)に非常に近いものとなっている。 全モデルに液晶メーターとナビ画面が繋がったワイドディスプレイが標準装備される。モデルによって、ディスプレイの大きさが異なる。ナビ画面は、メルセデス初となるタッチパネル式となる。 周囲の交通状況に応じて、自動加減速とステアリングアシストを行う『アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック&アクティブステアリングアシスト』やドライバーがウインカーを点滅させると、行き先の車線に車両がいないことを確認して自動で車線を変更する『アクティブレーンチェンジングアシスト』、ドアを開ける際、後方から自転車やバイク、人が近づくと警告灯や警告音で危険を知らせる『アクティブブラインドスポットアシスト(降車時警告機能付)』など、Sクラスと同等の安全装置を備え、最高峰の安全性能を実現する「レーダーセーフティパッケージ」を全車に設定した。 新世代インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)」を搭載し、AIを用いた音声認識を可能にした。「Hey,Mercedes!(ヘイ、メルセデス)」(日本仕様は「Hi,Mercedes!(ハイ、メルセデス)」)で起動する優れた音声認識システムを備えており、自然な対話で、カーナビの目的地設定やエアコンの温度調節など、車両の機能をコントロールすることができる。 エンジンはガソリン仕様が282型 1.4リットル直列4気筒直噴ターボエンジンを搭載した「A180」、「A200」、286型 2.0リットルの「A250」、AMGがチューニングした 260型 2.0リットル直列4気筒直噴ツインスクロールターボエンジンを搭載した「Mercedes-AMG A35」、「Mercedes-AMG A 45 4MATIC+」、「Mercedes-AMG A 45 S 4MATIC+」の3種類がある。 282型 1.4リットル直列4気筒直噴ターボエンジンは先代の 270型 1.6リットル直列4気筒直噴ターボエンジンよりも排気量が小さくなっているものの、出力は向上している。だが、出力特性としては取り回し重視のやや低回転型へシフトしたため、最高速度は落ちている。 ディーゼル仕様にはOM608型 1.5リットル直列4気筒直噴ターボディーゼルエンジンを搭載した「A180d」、OM654型 2.0リットルの「A200d」、「A220d」の2種類がある。 パワートレインによって、6速MTや7速DCT(7G-DCT)が用意されており、Mercedes-AMG A35 には7速DCTの「AMGスピードシフトDCT7G」が組み合わされている。後述の日本仕様の「A200d」や「Mercedes-AMG A 45 4MATIC+」、「Mercedes-AMG A 45 S 4MATIC+」にはさらに一段多段化した8速DCT(8G-DCT)が採用されている。 リアサスペンションは「A180 Edition 1」、「4MATIC」モデルは、マルチリンク式だが、他のFFモデルはトーションビーム式である。 後に発表されることになるBクラス(W247)、CLA(C118)は当代をベースとしている。
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