4代目 T160型(1985年 - 1989年)
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「トヨタ・セリカ」の記事における「4代目 T160型(1985年 - 1989年)」の解説
1985年8月、4代目にモデルチェンジし前輪駆動への大変革となった。FFコロナ/カリーナのフロアパン(=プラットフォーム)をベースにしているため、型式も「T」となり、セリカにはコロナクーペとカリーナEDという姉妹車も生まれた。『流面形、発見さる。』の広告コピーが象徴するように、スタイリングは、先代モデルを流動感ある曲線でなめらかに整形したかのようなラインを採用し、その後のトヨタ車やダイハツのクーペ風軽自動車「リーザ」にも影響を与えた。クーペはコロナ・ハードトップと統合されコロナクーペとなり、ボディタイプはリフトバックのみとなった。なお、トヨタでは4代目からリフトバックのことを「クーペ」と呼ぶようになった。 1986年にはトヨタ初のベベルギア式センターデフ(手動デフロック付き)をもつフルタイム4WDである排気量2,000 ccのGT-FOUR(ST165型)が登場した。このGT-FOURは、映画『私をスキーに連れてって』の劇用車として登場し、映画のヒットと共にこのST165型もスキー用の車両としてヒットした。 1987年8月のマイナーチェンジでは2,000 cc・16バルブ(3S-FE)車が追加。1,600 ccDOHC(4A-GE)車は廃止。同時にGT-FOURのセンターデフ手動デフロックがビスカスカップリングによる差動制限に変更された。 1987年10月にはトランクルームを持つ専用ボディーのコンバーチブル(ST162C型)が日本でも正式にラインナップに加わり、3S-FEエンジンを搭載して発売された。コンバーチブルは米国のASC(アメリカン・サンルーフ・コーポレーション=現アメリカン・スペシャリティ・カーズ(英語版))によってオープン化改造を行っており、太平洋を往復する生産ラインが後のモデルのコンバーチブルでも継承されることになった。 1988年5月には1,800 cc車もDOHC化 (『ハイメカ・ツインカム』4S-Fi) され、これでセリカ全車がDOHC化された。 生産終了前月までの新車登録台数の累計は3万9992台。 日本国内では、2010年には300台登録されている
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