2014年(YouTubeに公開された年)シリーズ
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「マーシャと熊」の記事における「2014年(YouTubeに公開された年)シリーズ」の解説
39 夜のお話 (Серия 39) 怖いテレビを見てしまったマーシャは外の物音におびえて眠れなくなってしまう。しかも、いったん外に出た熊を怪物と勘違いして、家の中に入れさせない。 Серия 39 40 美しさ - その恐るべき力 (Серия 40) 雌の熊にもらったファッション誌をみて、マーシャは自分でもいろいろな化粧やヘアスタイルを試してみる。 題名の「美しさ - その恐るべき力(Красота –страшная сила)」はグレゴリー・アレクサンドロフ(Григорий Александров)監督の映画「春(Весна)」 (1947年)のセリフを連想させるものである(「красота - это страшная сила / 美しさ - それは恐るべき力である」)。。このフラグメントはこのグレゴリー・アレクサンドロフの映画でよく知られるようになったが、もともとはセミョーン・ナドサン(Семён Надсон) の 詩「醜い女(Дурнушка)」(1883年)の最後の行にある。これを映画の中では女中が引用して見せたのである。 Серия 40 41 帽子の中の事 (Серия 41) 熊は家でコイガを退治するのに躍起になっていた。一方マーシャは熊の家で見つけた、姿を見えなくする魔法の帽子を使って森の動物たちにいたずらをしていた。 ロシア語で「Дело в шляпе(帽子の中の事)」というのは"かたずいた事・首尾よく終えたこと"を意味する。また、1980年のソビエトのムーミンのアニメに「帽子の中のすべての事(Всё дело в шляпе)」というものがある。このアニメのストーリーはトーベ・ヤンソンのムーミンシリーズの三冊目「魔法使いの帽子(瑞:Trollkarlens hatt)、露:Шляпа волшебника)」(1948年)を基にしている。 Серия 41 42 映画の日 (Серия 42) 雪に閉じ込められて家から出られなくなったマーシャは暇を持て余している。熊と一緒に映画を撮ろうと思い立ったが、二人ともが気に入るシナリオのアイデアがなかなか見つからない。 日本の映画の日と同じような日がロシアにもあり、これを「День российского кино(ロシア映画の日)」または単に「День кино(映画の日)」いい、これは毎年8月27日である。1919年8月27日にロシア・ソビエト連邦社会主義共和国人民委員会議が映画製作会社及び映画館の国有化を行った記念日である。 共産党政権の崩壊後、別の日に移すことも試みられたが、結局は8月27日のままになっている。 Серия 42 43 生まれながらのヒーローなし (Серия 43) マーシャはスーパーヒーローになろうと、マントを羽織り、マスクをかぶってみんなの役に立とうと思うのだが、みんなに笑われてしまうだけであった。 ロシア語でよく言われる言い方に「英雄に生まれてくるのではなく、英雄になるのである(Героями не рождаются, героями становятся)」というものがあり、題名はこの言い方の前半部分。この言い方の意味は、英雄とは最初から特別の存在なのではなく、特別の状況が人を英雄的な行為に駆り立てるのである、という意味である。英語でも「heroes aren't born they're made(英雄は生まれてこない、作られるのである)」という言い方がある。 Серия 43 44 年に一度 (Серия 44) 熊の誕生日を忘れていて、しかも誕生ケーキを一人で全部食べしてまう傍若無人なマーシャの振る舞いだった。自分の誕生日は忘れさせまいと何か月も前から知らせていたのだが、誕生日の当日は誰の姿も見えない。 題名の「年に一度(Раз в году)」 は1971年のソビエトの人形アニメ「チェブラーシカ・ピオネールに入りたい(Чебурашка)」(音楽:ヴラディミル・シャインスキィ/Владимир Шаинский、脚本:アレクサンデル・ディモフィエィエフスキィ/Александр Тимофеевский)の中で、ワニのゲーナが歌っている(声:ワシーリー・リヴァーノフ、歌:ウラジーミル・フェラポントフ/Владимир Ферапонтов)歌を踏まえている。ロシアで誕生日を祝う時のおなじみの歌になっている。 Серия 44 45 交錯した出来事 (Серия 45) マーシャに邪魔されずにジグソーパズルをしていたい熊は木の上に一人で隠れてパズルを続けていた。ところが、熊が行方不明になったと考えたマーシャは、森の動物たちと熊の行方をシャーロック・ホームズさながらに追跡する。 題名の「交錯した出来事(Запутанная история)」はディズニー制作の映画「塔の上のラプンツェル」(露:Рапунцель: Запутанная история)を踏まえている。なお、英語の原題「Tangled」およびロシア語版の題名に含まれる「запутанная(主格:запутанный)」には"問題や事情が交錯している"という意味と"髪の毛などが絡まってもつれあっている"という意味がある。また、主人公のラプンツェルは物語冒頭では高い塔の上に住んでいるわけである。 Серия 45 46 ダンス教師 (Серия 46) マーシャの家の庭に住んでいる豚はダンスを教えたくてしようがないのだが、誰も教えてもらおうという者が見つからない。折からマーシャとパンダを持て余していた熊から、二人にダンスを教えるように頼まれる。 題名は16-17世紀のスペインの劇作家ロペ・デ・ベガの「ダンス教師(西:El maestro de danzar、露:Учитель танцев )」を連想させるものになっている。1952年にソビエトで映画化され、2790万人の観客を動員した(公開年における映画のうち2番目の動員数)。 Серия 46 47 勝利の叫び (Серия 47) アラスカ熊とテニスの勝負をすることになったマーシャ。大声で気合を入れて球を打つと、その大声で調子のくるってしまうのでアラスカ熊から面白いように点が取れる。 Серия 47
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