2代目(1969年-1972年)A100/101・A100/101V・H-A104/105V・J-A106V型
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「三菱・ミニカ」の記事における「2代目(1969年-1972年)A100/101・A100/101V・H-A104/105V・J-A106V型」の解説
1984年(昭和59年)2月 フルモデルチェンジ。キャッチコピーは「ライバルはリッターカー。」。先代のA107A/V型が先々代A103A型のビッグマイナーチェンジ程度の内容であったため、ボディの変更は12年ぶり、プラットフォームに至ってはA100/101型から大きく変わっていなかったため、実質的には15年ぶりの全面改良となった。ウィークポイントであったFRゆえの居住性の悪さを改善すべくFF方式に変更。タイヤを出来るだけ四隅に追いやり、当時としては異例なほどの広い室内空間をアピールポイントとしていた。初の5ドアとなったセダンの車名は再び「ミニカ」に戻り、バンは「ミニカエコノ」を継承。エンジンは従来型のG23B型だが、FF化に合わせて横置きとなったシリンダーブロックは新設計で、加えてカムシャフトの駆動方式もタイミングチェーンからタイミングベルトへと変更されており、名称も「バルカンII」となっている。ターボ車には軽自動車初のインタークーラーが装着され1984年当時では軽最強となるグロス42馬力を発揮し、フロントディスクブレーキが標準で装備された。このグループからはエアコンがオプション設定されるようになる。なお、1981年(昭和56年)頃の自動車雑誌による経営者インタビュー上で、「(メインユーザーが地方在住、また保守層であることに配慮し)当分ミニカをFFにすることは考えていない」という記述があったが、スズキ・アルトなどの大ヒットに抗いきれず、翻意せざるを得なかったことが窺える。 1985年(昭和60年)8月 セダンに3ドアが復活、エコノにはミニカ史上初のパートタイム4WDが加わった。ターボ車および、ほぼ同期に開発された同社のミニキャブ同様12インチフロントディスクブレーキが標準で装備されており、ホイールのPCDもFFモデルの100mmに対してミニキャブと同じ114.3mmと異なっている。同時に3ドアターボに特別仕様車「ジャッカル」が限定700台で発売。また、5ドアセダン「XL」のフロントブレーキがディスク化され、ホイールサイズは12インチとなった。 1986年(昭和61年)2月 3ドアターボ特別仕様車「ジャッカル」が再び700台限定で発売。エコノに特別仕様車「ライラ」(限定6,000台)と「Gエクストラ」(限定1,000台)を発売。 1986年(昭和61年)4月 3ドアセダンに手動開閉式のキャンバストップ仕様車を追加。同時にセダン・オープントップターボ特別仕様車「スカイジャック」を限定500台で発売。これは1985年(昭和60年)の第26回東京モーターショーに出品された「ミニカ・ランナバウト」を市販化。脱着可能な「カプセルルーフ」を装備。 1986年6月 エコノに特別仕様車「パセリ」を限定6,000台で発売。CM出演者は賀来千香子で、1988年の生産終了まで出演した。 1987年(昭和62年)1月 大幅なマイナーチェンジが行われ、エンジンが従来の2気筒(G23B型・バルカンII)から新開発の3気筒(3G81型・サイクロン)に変更され、静粛性や動力性能が向上した。これに伴いATはこれまでの2速から3速へ変更。5ドアセダンには4WDが設定される。 1987年(昭和62年)4月 エコノターボにエアロ付きモデル「XR」追加。 1987年5月 5ドアセダンに「パセリ」追加。エコノに「ライラ」「ライラ4WD」追加。 1987年8月 エコノターボに特別仕様車「JACKAL」(ジャッカル)を1,000台限定で発売。 1987年9月 エコノにビスカスカップリング式フルタイム4WD(スタンバイ4WD)が追加。翌年1月にはパートタイム4WDが消滅。 1987年(昭和62年) エコノウォークスルーバン2WD/4WD追加。車体架装は東洋工機。 1988年(昭和63年)1月 エコノターボに、フルエアロ付きモデル「ZEO」(ゼオ)が発売された。ZEOはスズキのアルトワークス、ダイハツのミラターボTR-XXの対抗馬として発売されたが、当時の馬力戦争において、他社の電子制御方式で64馬力に対し、ZEOは従来のターボ車と同じキャブレターターボエンジンで50馬力であったため、販売台数は少なかった。同時にエコノに充実装備のお買い得な特別仕様車「Tico」(ティコ)シリーズや5ドアセダン専用の最上級グレード「EXCEED」(エクシード)も発売。 1988年5月 エコノのティコGは指針式AMチューナー+カセットステレオ標準装備のティコGサウンドBOXに変更され、ティコシリーズの中間グレードのティコFを追加、5ドアセダンにもティコ(限定1,500台)を発売。 1988年9月 エコノティコGに88年ソウルオリンピック記念車を限定発売。ティコM に地域限定特別仕様車ティコYu、ティコ・ピーター、エコノ4WD・S にピーター4 を発売。 5代目の生産台数は82万4237台。
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