2代目3000系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 15:49 UTC 版)
「相鉄3000系電車」の記事における「2代目3000系」の解説
1986年(昭和61年)から1987年(昭和62年)の2回に分けて、冷房装置搭載・車体更新と合わせて足回りを相鉄では初めてVVVFインバータ制御方式に、同時に駆動装置を吊り掛け駆動から直角カルダン駆動に変更し、併せて形式称号を3000系に改めた。制御装置は東洋電機製造製と日立製作所製(1両のみ)の2社のものが1つの編成で混在していた。またこの改造の際、台車を取り替えたものと据え置いたものがあり、10両で4種類の台車が混在していた(書類上は4種類だが、実際は細部が異なり10両全てが別物であった)。尾灯は当初は丸形のままで落成したが、数か月で角形のものと交換され外見上は旧6000系とほぼ相違がなくなった。この改造により相鉄は、関東地方の私鉄(戦後の新規開業路線を除く)では初めて冷房化率100%を達成した。 この改造の結果が良好だったことにより、続けて5100系がVVVFインバータ制御に改造された。また、電動車2両が電装解除されて付随車(3652)および制御車(3751)になり、このうち3652号車には、長らく保管されていた東急車輛TS-325形が流用された。これらの改造により170kWまたは180kWモーターを搭載するMT比4M6T編成となった。 1997年(平成9年)に旧6000系が営業運転を終了してからは、相鉄では唯一低運転台構造で残る車両となったが、1998年(平成10年)に相模大塚駅の留置線で脱線事故を起こし、一部車両の足回りを激しく損傷、また1系列1編成のみの存在だったこともあって修理はされずに8000系8713Fに置き換えられる形で翌1999年(平成11年)に廃車、解体された。
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