17世紀の危機と植民地の反動とは? わかりやすく解説

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17世紀の危機と植民地の反動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 13:59 UTC 版)

カリブ海の海賊 (歴史)」の記事における「17世紀の危機と植民地の反動」の解説

17世紀半ばカリブ海再度、遥か離れたヨーロッパ出来事形作られた。オランダフランススペインおよび神聖ローマにとって、ヨーロッパ最後大宗戦争である三十年戦争ドイツ戦われており、飢饉疫病発生悪化し飢えのためにドイツ人口の3分の1ないし2分の1殺された。イングランドヨーロッパ大陸戦争巻き込まれることを避けていたが、破滅的なイングランド内戦犠牲となり、短期間だが残忍な護民官オリバー・クロムウェルとその円頂党軍のピューリタン独裁1649年-1660年になったヨーロッパ列強の中で、スペイン三十年戦争終わった時に経済的に軍事的に最悪の状態にあった17世紀半ば経済状態お粗末なものだったので、フェリペ4世在位1625年-1665年)のハプスブルク朝破産実効の無い政府に対して大きな反乱始まりスペイン王室による血なまぐさい報復でのみ収拾されることになった。このことであわれなフェリペ4世をより人気ある者にはしなかった。 旧世界災難新世界における機会育てたスペイン帝国植民地は、スペイン王国多く苦しみ故に17世紀半ばから全く無視されていた。略奪者や私掠者がヨーロッパで長い戦争の後経験積み、ほとんど防御の無いスペイン開拓地容易に略奪し占有した母国政府国内心配事掛かりきり新世界植民地関心向けられず、ほとんど干渉できなかった。スペイン以外の国の植民地カリブ海成長し拡大しており、ヨーロッパ混乱し経済機会無くなったことから逃れてきた移民の増加加速された。新世界入植した新移民大半プランテーション経済拡張した一方で海賊の生活を選んだ者もいた。一方オランダ1648年ヴェストファーレン条約ハプスブルク朝との八十年戦争1568年-1648年)を終わらせたときに、遂にスペインからの独立果たし新し植民地によって必要とされるヨーロッパ製品を運ぶという幸運掴んだ友好的貿易私掠船ほど利益無かったが、安全な事業だった。 17世紀後半までに、バルバドスイギリス領西インド諸島非公式首都になり、その後ジャマイカがこれに代わった。バルバドスはこの時代商人の夢の港だった。ヨーロッパ製品自由に手に入り、島のサトウ高値売れイギリス総督如何なる種類重商主義法をも強制しようとすることはほとんど無かったセントキッツネイビスイギリス領植民地経済的に強く人口増えており、ヨーロッパにおける砂糖需要がそのプランテーション基盤とする経済推進していった。イングランドカリブ海における支配力増し1612年バミューダ1632年アンティグア島モントセラト1648年バハマ諸島エルーセラ島など新しい島入植した。これらの開拓地は他の全て同様にちっぽけな社会から始まり経済的に自立していなかった。 フランス1634年グアドループ1635年小アンティル諸島マルティニークなど砂糖栽培する島に新し植民地設立した。しかし17世紀カリブ海におけるフランス活動中心は、イスパニョーラ島海岸沖の要塞化された島であるトルトゥーガ島のままであり、私掠船バッカニア、まさに海賊避難地だった。イスパニョーラ島の他部分主要な植民地はプティゴアーベのままであり、現在のハイチ国発展するフランス足掛かりだった。フランス私掠船はこの時もこのテント村フロリダキーズにおける停泊地使ってフロリダ海峡を通るスペイン船を襲い、またキューバ北海岸沖の海上交通路往復して船舶襲撃した 17世紀カリブ海におけるオランダは、キュラソー島イギリスにとってバルバドス相当した。この大きく豊かで防御整った自由港は、ヨーロッパ各国船舶公開されヨーロッパ再輸出される砂糖手ごろ価格をつけ、その見返りにまた新世界全ての国の植民地人に大量ヨーロッパ製品販売したオランダ支配する2つ目の自由港1636年開拓されシント・ユースタティウス島発展した1660年代にこの島の領有めぐってオランダイングランド何度も争い、島の経済と港としての望ましさを傷つけた。オランダセント・マーチン島でも開拓地設立しオランダ砂糖農園主やアフリカ人奴隷労働者もう一つ安息となった1648年オランダはこの繁栄する島をフランスとの分割統治合意した

※この「17世紀の危機と植民地の反動」の解説は、「カリブ海の海賊 (歴史)」の解説の一部です。
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