1・2次量産車とは? わかりやすく解説

1・2次量産車(1970年 - 1972年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 15:56 UTC 版)

営団6000系電車」の記事における「1・2次量産車(1970年 - 1972年)」の解説

1971年昭和46年)に千代田線初の新系列車として大手町 - 霞ケ関間の開業合わせて02 - 13編成が、1972年昭和47年)に2次車として代々木公園駅延伸開業合わせて14 - 19編成投入された。製造1次量産車が5社で製造2次量産車汽車製造除いた4社で製造された。1972年昭和47年)度鉄道友の会ローレル賞受賞1・2試作車デザイン活かした登場時として斬新なスタイルとなっている。車体裾形変更仕様見直しなどにより構体重量はより軽く4.1tとなった車内配色第2次試作車などと同じである。ほかに荷棚金網式、側窓のカーテン灰色である。座席試作車と同じ赤色だが、リクライニング機構採用見送られた。なお、貫通扉のない妻面木目だが、貫通扉のある妻面ベージュ化粧板とされている。当初つり革座席前のみで、ドア付近にはまったくなかった。側窓は2段タイプである。車内見通しよくするため、中間運転台のある5号車6号車間を除き断面大きな貫通路設けた。このグループ乗務員側面扉の高さが高い。側面方向幕準備工事が行われ正面方向幕2次量産車では電動式となったが、小田急線乗り入れ開始時に1次2次車とも側面方向幕設置電動化が行われた。また、2次量産車から前面識別の上部に手すり設置されアンチクライマー下段ステップとなるよう大型のものとされ、その後従来車両改修された。 乗務員室内緑色配色であり、運転台計器盤は紺色配色である。主幹制御器は回転式ツーハンドル式である。北綾瀬支線用を除いてマスコンハンドルはデッドマン装置のない国鉄タイプで、ブレーキハンドルにはノッチ刻んである。 乗務員仕切りには客室側から向かって右端に乗務員室扉がある。運転席後部にはATC装置など機器があるため、乗務員室扉にある窓から運転席見えない。ただし、第22編成から運転席後部小窓車掌監視窓)が設置された。 当初1次試作車では乗務員仕切中央部小窓があったが、後の更新時に埋められた。2次試作車以降前述通り機器増大で窓自体廃止となった3次量産車乗務員仕切り画像では扉の窓が開いている) 4次量産車乗務員仕切り運転台後部小窓設置されている 運転台5次量産車 6030号車チョッパ制御装置一部仕様変更された。第02 - 08編成三相二重方式(素周波数220Hz・合成周波数660Hz)、第09編成以降は二相二重チョッパ方式(素周波数限界に近い330Hz・合成周波数660Hz)してコストダウン図った主回路素子は第10編成までは逆阻止サイリスタ使用したが、第11編成以降は逆導通サイリスタ使用して転流回路簡素化図った素子冷却にはブロアによる強制風冷方式使用した2次試作車同じく主電動機は145kW出力とし、編成MT比6M4Tとなったが、組成異なる。 ブレーキ装置応答性良い電気指令式空気ブレーキ採用台車はのS形ミンデン式(片板ばね軸箱支持)のFS378形とし、基礎ブレーキは両抱き踏面式を採用した補機としてはM2車に電動発電機 (MG)、空気圧縮機 (CP) はレシプロ式のC-2000M形を搭載した。 なお、1次量産車のうち第09編成と第11編成は二相二重チョッパ方式試験実施するため、本形式量産車としては最初に搬入(第09編成1970年昭和45年10月5日、第11編成同年10月11日搬入)され、千代田線常磐線において各種試験実施した。そして、この試験結果受けて10編成以降では二相二重チョッパ採用されることになったそれ以外編成1970年昭和45年10月下旬から翌1971年昭和46年2月下旬にかけて搬入されている。

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