1次量産車
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「国鉄EF60形電気機関車」の記事における「1次量産車」の解説
先行試作機の使用結果を踏まえ、1960年(昭和35年)7月から9月にかけてEF60 3 - 14が製造された。姫路 - 岡山間電化開業用を名目としている。 外観での相違は、WP35形ワイパーが窓上から支持する方式に変更された程度である。バーニア制御器は空転検出の制度向上および直列・直並列の渡りをスムーズにするために継電器を追加したCS13Aに変更された。駆動方式は試作車と同様のクイル式である。クイル式は、車輪と大歯車をつなぐ継手 (スパイダ、支持腕)部分が密閉されていないため、塵埃の混入で異常摩耗が進み小歯車とのかみ合いが悪化し、大きなトルクがかかると異常な振動と騒音が発生することが明らかになった。本グループを含むクイル式駆動車両は、のちにすべてリンク式駆動装置に改修されたが、この駆動装置の問題により試作機を含めた14両は本形式他車と運用が分けられ、一時的に甲府機関区や稲沢第二機関区に転属して中央本線で客車牽引運用に充当された。その後、岡山機関区に集中配置され、山陽本線東部のローカル貨物列車運用に限定使用された。 試作機を含む14両は、老朽化した瀬野八用補助機関車EF59形の代替用としてEF61形200番台に改造されることになり、1977年(昭和52年)から1979年(昭和54年)にかけて8両が改造されたが、重連運用時の不具合によりそれ以上の改造は打ち切られ、残りの6両も1980年(昭和55年)ごろには運用から外れ、休車となって岡山機関区に留置された。 休車となった車両のうち5両は1982年(昭和57年)に廃車されたが、EF60 12のみ教習用車両として中央鉄道学園に移送され、1984年(昭和59年)に廃車されてからも、1987年(昭和62年)の閉鎖まで活用され、その後解体された。
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1次量産車
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「国鉄ワム80000形貨車」の記事における「1次量産車」の解説
試作車の試験結果に基づいて細部を改良し、1960年から1966年(昭和41年)にかけて量産されたグループ。試作車との区別のため番号は80100以降から振られ、ワム80100 - ワム82899となった。自動連結器を横コッタ式下作用から並形上作用式に変更し、緩衝器をゴム式から輪ばね式とした。側ブレーキは操作の安全性の問題から取り付け位置を中央部から車端に移した。 製造年度製造数車両番号製造所1960年度 1,500両 ワム80100 - ワム80599, ワム81100 - ワム81349 日本車輌製造・輸送機工業 ワム80600 - ワム81099, ワム81350 - ワム81599 川崎車輛・富士車輌・ナニワ工機 1961年度 200両 ワム81600 - ワム81799 汽車製造 1962年度 200両 ワム81800 - ワム81999 汽車製造 1964年度民有 200両 ワム82000 - ワム82199 汽車製造 1964年度第3次債務負担 200両 ワム82200 - ワム82399 日本車輌製造 1965年度第2次債務負担 500両 ワム82400 - ワム82599 日本車輌製造 ワム82600 - ワム82899 川崎車輛
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