*鼓とは? わかりやすく解説

こ【鼓】

読み方:こ

常用漢字] [音](漢) [訓]つづみ

[一]〈コ〉

打楽器の一。つづみ。たいこ。「鼓笛羯鼓(かっこ)・軍鼓鐘鼓太鼓

つづみを打つ。たたく。「鼓吹鼓動鼓腹鼓膜

奮い立たせる。励ます。鼓舞

[二]〈つづみ〉「大鼓小鼓舌鼓腹鼓

[補説] 「皷」は異体字

難読大鼓(おおかわ)


こ【鼓】

読み方:こ

打楽器で、胴に革を張って打ち鳴らすもの。太鼓。つづみ。


つづみ【鼓】

読み方:つづみ

古く日本で、中空の胴に皮を張って打ち鳴らす楽器総称

中央細くくびれた木製の胴の両端に皮を当てて、ひもで締めた打楽器能楽歌舞伎囃子(ばやし)などの大鼓小鼓雅楽三の鼓などがあるが、狭義には小鼓だけをさす。

紋所の名。2の形を図案化したもので、種類が多い。

鼓の画像
鼓の紋所一つ真向い鼓」
鼓の画像

作者東郷隆

収載図書終りみだれぬ
出版社文芸春秋
刊行年月1994.5

収載図書終りみだれぬ
出版社文芸春秋
刊行年月1998.6
シリーズ名文春文庫


読み方
つずみ
つつみ
つづみ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/17 07:52 UTC 版)

小鼓
鼓を持つ婦人

(つづみ)は、漢字文化圏特有の伝統的な楽器のひとつで、もっとも狭義には小鼓を指す。砂時計型、または木製、ドラム缶型の胴の両面にを張ってこれをで強く張る。緒は、能楽の世界では調緒(しらべお)または「調べ」という。この緒を締めたり緩めたりすることで音色を調節しながら、一方もしくは両方の革を手またはで打って演奏する。その形態によって小鼓、大鼓、太鼓羯鼓などがある。発音については、古代インド打楽器 dudubhi または dundubhi から出たという説と、中国の都曇鼓(つどんこ)の音から出たという説がある。

起源

大鼓と小鼓

鼓はインドで発生し、その後、中国で腰鼓(ようこ)、一鼓(壱鼓)(いっこ)、二鼓、三鼓(三ノ鼓)(さんのつづみ)、四鼓、杖鼓(じようこ)等と多数の種類が発生した。これらは総じて細腰鼓(さいようこ)と呼ばれる。腰鼓は腰に下げる細腰鼓で、日本には7世紀初めに伝わり、呉鼓(くれのつづみ)として伎楽に用いられた。一鼓、二鼓、三鼓、四鼓は奈良時代の日本に、唐楽(とうがく)用として伝わった。後に腰鼓、二鼓、四鼓は絶えたが、壱鼓は舞楽に残り、三ノ鼓は高麗楽(こまがく)で使われている。また中国から日本に伝わった民間芸能である散楽(さんがく)にも鼓が使われており、正倉院蔵の「弾弓散楽図」には、鼓を桴や手で打つ様子が描かれている。こうしたさまざまな鼓が中国から伝来し、やがて小鼓、大鼓(おおつづみ)が日本で成立した。

杖(桴)を使って演奏する杖鼓は、両面の革に異種の材を用いるのが特徴で、胴端の径と革面径ともに大小がある。後に朝鮮半島に伝わってからは大型となった。

影響

本来はリズム楽器であるが、手で打つ奏法と緒を自由に操作することによって数種類の音色を打ち分けることが可能となり、中世近世以降の邦楽に大きな影響を与えている。演奏の際に掛声を掛けるのが特徴。

脚注・参考文献

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク


鼓(つづみ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 07:01 UTC 版)

もののがたり」の記事における「鼓(つづみ)」の解説

現人神顕現した際、破損し美しくないという理由消滅させられた。

※この「鼓(つづみ)」の解説は、「もののがたり」の解説の一部です。
「鼓(つづみ)」を含む「もののがたり」の記事については、「もののがたり」の概要を参照ください。

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出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 00:17 UTC 版)

発音(?)


熟語


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