鼓
姓 | 読み方 |
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鼓 | つずみ |
鼓 | つつみ |
鼓 | つづみ |
鼓
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/17 07:52 UTC 版)

鼓(つづみ)は、漢字文化圏特有の伝統的な楽器のひとつで、もっとも狭義には小鼓を指す。砂時計型、または木製、ドラム缶型の胴の両面に革を張ってこれを緒で強く張る。緒は、能楽の世界では調緒(しらべお)または「調べ」という。この緒を締めたり緩めたりすることで音色を調節しながら、一方もしくは両方の革を手または桴で打って演奏する。その形態によって小鼓、大鼓、太鼓、羯鼓などがある。発音については、古代インドの打楽器 dudubhi または dundubhi から出たという説と、中国の都曇鼓(つどんこ)の音から出たという説がある。
起源

鼓はインドで発生し、その後、中国で腰鼓(ようこ)、一鼓(壱鼓)(いっこ)、二鼓、三鼓(三ノ鼓)(さんのつづみ)、四鼓、杖鼓(じようこ)等と多数の種類が発生した。これらは総じて細腰鼓(さいようこ)と呼ばれる。腰鼓は腰に下げる細腰鼓で、日本には7世紀初めに伝わり、呉鼓(くれのつづみ)として伎楽に用いられた。一鼓、二鼓、三鼓、四鼓は奈良時代の日本に、唐楽(とうがく)用として伝わった。後に腰鼓、二鼓、四鼓は絶えたが、壱鼓は舞楽に残り、三ノ鼓は高麗楽(こまがく)で使われている。また中国から日本に伝わった民間芸能である散楽(さんがく)にも鼓が使われており、正倉院蔵の「弾弓散楽図」には、鼓を桴や手で打つ様子が描かれている。こうしたさまざまな鼓が中国から伝来し、やがて小鼓、大鼓(おおつづみ)が日本で成立した。
杖(桴)を使って演奏する杖鼓は、両面の革に異種の材を用いるのが特徴で、胴端の径と革面径ともに大小がある。後に朝鮮半島に伝わってからは大型となった。
影響
本来はリズム楽器であるが、手で打つ奏法と緒を自由に操作することによって数種類の音色を打ち分けることが可能となり、中世・近世以降の邦楽に大きな影響を与えている。演奏の際に掛声を掛けるのが特徴。
脚注・参考文献
脚注
参考文献
- 田鍋惣太郎『小鼓芸話』わんや書店、1958年 。
- 幸祥光『小鼓とともに』わんや書店、1968年 。
- 野上豊一郎 編『能楽全書 第4巻(能の演出)綜合新訂版』(解題 付補注 松本雍)東京創元社、1979年 。
- 東京日日通信社 編『現代音楽大観』日本名鑑協会、1927年 。
- 生田耕一、山崎楽堂『皷筒之鑑定』わんや謡曲書肆、1917年 。
関連項目
外部リンク
- 1900年録音の鼓の音源(芸者による「吉原雀」の演奏) - フランス国立図書館
- 演奏図鑑 鼓 - 独立行政法人日本芸術文化振興会
鼓(つづみ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 07:01 UTC 版)
現人神が顕現した際、破損し美しくないという理由で消滅させられた。
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鼓
「鼓」の例文・使い方・用例・文例
- 彼の姿を見ると彼女の心臓の鼓動は速くなった
- 太鼓をたたく
- 屋根を打つ雨の太鼓のような音
- 彼の心臓の鼓動は規則正しい
- 心臓の鼓動
- 大きな太鼓の音がその祭りの到来を告げた
- 太鼓のドンドンいう音
- 彼が一緒に河原で太鼓を叩いた
- 舌鼓を打つ人とはいっしょにご飯を食べたくない。
- 彼らは鼓室形成術のリスクについて話し合った。
- 肺の疾患は最も一般的な慢性酸素欠乏症の、したがって太鼓撥指の原因である。
- この太鼓はヤギの皮でできている。
- 音が鼓膜に届くと鼓膜は振動する。
- 私の背中で貴方の心臓が暖かく鼓動していたのが感じ取れました。
- そこには、浴衣を着た人や、太鼓を叩く人がいました。
- 太鼓持ち
- それから、太鼓の場所へ向かった。
- 彼は今太鼓を叩いている。
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