黒部温泉会社とは? わかりやすく解説

黒部温泉会社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 08:38 UTC 版)

宇奈月温泉」の記事における「黒部温泉会社」の解説

1922年大正11年) - 東洋アルミナムにより、黒部温泉会社が設立された。そして、旧愛本温泉権利建物買い取ったまた、黒薙等の温泉財産権利買収し桃原土地買収始めた山田胖の著「宇奈月温泉由来によれば開発調査中の山田が、沸かし湯となっていた愛本温泉入浴中に、他の客が源泉加えれば流速増し温度下がらないはずだというのに対して(とい)ではなくパイプ使い圧力をかけて流速増し到達時間短縮すれば引湯温度下がらないと自ら述べたという。 1922年大正11年7月22日 - 高峰譲吉死去この後東洋アルミナムによる黒部川での事業展開は縮小し、黒部温泉会社による桃原土地買収計画半分2万5000坪で終結された。黒部温泉会社(東洋アルミナム)は、県内旅館料亭などに自社購入した土地斡旋し温泉街作ろうしはじめた。同じ年、東洋アルミナム第一次世界大戦終結に伴う景気悪化に伴うアメリカ合衆国アルミ会社事業撤退高峰死去受けてアルミ製造あきらめ目的電力開発のみとし、黒部水力株式会社改称される三共塩原又策は、東洋アルミナムの全株式日本電力譲渡東洋アルミナム社長に日本電力山岡順太郎就任した宇奈月地名は、当時日本電力(現関西電力前身社長山岡順太郎名付け親とされる1923年大正12年) - 黒部鉄道(現・富山地方鉄道)により資材運搬主な目的として旅客乗せる当時三日市町三日市駅1969年廃止。現JR黒部駅隣接していた。)と宇奈月を結ぶ鉄道路線開通した。これにより、温泉進出しようとする者が出始めた。 1923年大正12年11月末 - 山田胖は黒薙温泉からの引湯管を設置した。この引湯管は旧愛本温泉引湯替わる物で愛本温泉引湯ルート沿って設置されたものであった松材くりぬいたパイプ使い温泉自噴する圧力保って流れ速く黒薙泉源から2時間ほどで湯が届いたこのため、冬でも55温度確保されることとなった1924年大正13年) - 黒部温泉会社は旧愛本温泉建物移築し宇奈月館(現宇奈月グランドホテル前身)として経営した。それとともに旅館経営しようとする者に自社購入した土地温泉斡旋する際に3万円融資したこの後、延対寺別館宇奈月富山館、桃原館などが開かれたその後1927年昭和2年)には河内屋なども進出し十数件の旅館みやげ物店などもできて温泉街体裁整っていく。 1925年大正14年) - 日本電力黒部水力株式会社併合した1927年昭和2年この年時点での旅館数は12軒(和田旅館桃原館、延対寺荘富山館、喜泉閣、アルプス館、黒部荘望月日の出館、水月旅館、堀旅館小柳旅館)。 9月5日 - 内山小学校宇奈月分校設置10月20日 - 宇奈月神社竣工1928年昭和3年12月5日 - 柳河原発電所の完成をもって山田胖は黒部去り@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}後に[要出典]奥多摩工業株式会社社長に転じた山田調査開始してから11年であった1935年昭和10年)10月5日 - 引き湯経由地に、を通すための利用権設定されていない土地があり、その所有者土地高額買取黒部温泉要求した拒否されたため、不法占拠として撤去要求して裁判訴えたが、大審院判決により「権利の濫用」として上告棄却された(宇奈月温泉事件)。この判決権利濫用重要判例として広く知られる至った1945年昭和20年8月1日 - 太平洋戦争戦況悪化影響で全旅館休業(この時点での旅館は「小柳館」「桃原館」「坂井館」「富山館」「延楽館」「金山館」「水月旅館」「河内旅館」「延對寺」の計9軒)。終戦後段階的に営業再開

※この「黒部温泉会社」の解説は、「宇奈月温泉」の解説の一部です。
「黒部温泉会社」を含む「宇奈月温泉」の記事については、「宇奈月温泉」の概要を参照ください。

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