黎明期の映画常設館とは? わかりやすく解説

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黎明期の映画常設館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/08 15:15 UTC 版)

大勝館」の記事における「黎明期の映画常設館」の解説

1880年代明治10年代)、区画整理されたばかり東京市浅草区公園六区一号地現在の東京都台東区浅草2丁目10番1号)に「第一共盛館」として開業青木一座の玉乗り興行していた。 1908年明治41年7月13日浅草公園第七区1934年、「浅草馬道一丁目編入)に「共栄勧工場」を経営する実業家大瀧勝三郎佐藤保大保工務店現在のだいやす建設二代目)に発注して改築し映画常設館大勝館」として開業した同日開業記念作品は、梅屋庄吉M・パテー商会製作した映画大勝館開場番組』で、その後も、同社フラッグシップ館として機能した石川啄木日記にはこの年10月4日大勝館訪れたことが記されている。 1912年大正元年9月10日M・パテー商会が、福宝堂横田商会吉沢商店と4社合併して日本活動写真株式会社現在の日活)となり、同年9月29日公開M・パテー商会製作の和製ジゴマ映画『新ジゴマ探偵』を最後に日活フラッグシップとなった同年10月21日公開の『仇討高松』が同館で封切り公開され最初作品で、同年11月15日には、牧野省三監督尾上松之助主演映画乃木将軍生涯』を公開している。 1914年大正3年5月牧野省三監督尾上松之助主演映画吉原怪談手振り坊主』を最後に日活フランチャイズ離れ同年6月市川海老十郎主演作赤壁大明神』から、同年3月設立天然色活動写真天活)のフラッグシップ館となる。1919年大正8年12月16日天活国際活映国活)に買収され消滅同年12月14日公開枝正義郎撮影作品呑龍上人文福茶釜』が天活最後作品となり、大勝館ひきつづき国活フラッグシップとなった1921年大正10年8月1日公開の『法華長兵衛幡随院長兵衛』を最後に国活との契約解除松竹蒲田撮影所作品フラッグシップ館となる。 1921年大正10年)には、6月28日公開監督作品四ツ谷怪談』まで7本を公開したが、同年9月1日関東大震災首都壊滅松竹蒲田撮影所大勝館崩壊した同年11月29日松竹キネマ下加茂撮影所製作した牛原虚彦監督作品『夜の笑ひ』で、大勝館復活した1925年大正14年5月21日公開吉野二郎監督作品奈良孝子伝』を最後に松竹との契約終了翌週同年6月1日には、帝国キネマ演芸からスピンアウトした東邦映画製作所第1回作品伊藤大輔脚本・監督『煙』を公開同社フラッグシップになったが、同社がわずか8作を製作して解散大勝館は、帝国キネマ演芸芦屋撮影所製作する作品フラッグシップとなったその後1930年昭和5年)ころには洋画中心とした興行になり、ときに阪東妻三郎プロダクション等、インディペンデント作品公開した1931年昭和6年5月松竹洋画興行チェーン松竹座チェーンパラマウント映画チェーン合併松竹は「松竹パ社興行社」を設立大勝館は、新宿松竹座有楽町邦楽座(現在の丸の内ピカデリー)、新宿武蔵野館浅草電気館大阪松竹座京都松竹座神戸松竹座大阪楽座11月から同チェーンに加わる日比谷帝国劇場とともに、「松竹パ社興行社」の直営劇場SPチェーン」のフラッグシップとして洋画公開した1933年昭和8年5月には、パラマウント撤退、同チェーン解消され同年6月には、浅草常盤座新宿昭和館加え、「SYチェーン」を形成松竹洋画配給網が2系統となった大勝館は、松竹洋画二番館となった1942年昭和17年4月松竹洋画配給が一旦終了する大勝館洋画興行ストップする。映画興行取りやめ、実演劇場として戦中凌いだ

※この「黎明期の映画常設館」の解説は、「大勝館」の解説の一部です。
「黎明期の映画常設館」を含む「大勝館」の記事については、「大勝館」の概要を参照ください。

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