魔王一派
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「テイルズ オブ ファンタジア」の記事における「魔王一派」の解説
ダオス (Dhaos) 声 - 塩沢兼人(ドラマCD、SFC、PS、GBA、モバイル) / 森川智之(OVA、PSP) 本作の最終ボス。かつて封印された魔王。その正体は異星デリス・カーラーンよりやってきた異星人で、滅び行く母星を救うため大樹ユグドラシルが生み出すマナの結晶体“大いなる実り”を求めてこの星に来た。 しかし降り立った星のマナは魔科学によって徐々に枯渇しており、大樹ユグドラシルも枯死の危機に陥っていた。そのためマナを浪費する魔科学に関係する勢力や人間に対して戦争を仕掛ける。このことから人間たちより魔王として恐れられており、その目的は世界征服だと思われていた。 戦争という道を選んでしまった経緯は小説『語られざる歴史』で語られており、自らミッドガルズ入りをして話し合いや、魔科学の危険性を説く、特異な能力を持つ自分を被験体とするなどしたが、人間が魔科学を捨てなかった為である(もっとも一番の原因は愛し、愛されたウィノナを傷つけられた事である)。 エルフでは死に至る魔法の使用や人間と同じ形の耳など、能力・身体的特徴がエルフとは一致せず、真の姿や変化時のセリフなど人族とは能力的に違う種族を連想させる描写がある。 ある事情から現代に時間転移した際、待ち受けていたトリニクス達によって封印されるも、10年の後に操ったマルスを利用して復活を遂げる(その際にもクレスの家族を始め多数の犠牲を出した)。目的のためなら手段を選ばず、他者を操ることも厭わないが、その一方で無関係の人間をなるべく巻き込まないようにしようとするという配慮もしていた。ただし、結果的には無関係の人間にも多数の犠牲者を出している。 時間転移能力を持ち、過去から未来へ飛び回ってクレス達を翻弄したが、未来での最終決戦において敗れ去る。その真意を知ったマーテルによって、彼の亡骸は“大いなる実り”とともに母星へと送られた。過去に移動することも可能だが、本編では未来にしか時間移動を行なわない。その理由も小説『語られざる歴史』にて語られている。 第二形態であるフェザーダオスになると、赤黒い皮膚を持った巨大な怪物となる。PS版以降では、フェザーダオスを倒した後に更なる変身を見せ、ダオスの人間時の姿をベースに純白のタイツと翼に身を包んだ形態となる。 なお、ダオスが過去に転移しないのは歴史が変わることでウィノナが消えてしまうことを恐れたため。 マルス・ウルドール 声 - 玄田哲章(OVA、PSP) 元・ユークリッド独立騎士団長。ミゲールの後任。妻帯者で誠実な人柄だったというが突如として豹変し、行方を晦ませる。実は三ヶ月前、遺跡の調査をしていた際に封印されていたダオスに操られてしまっていた。そしてダオスを復活させる過程でクレスやミントの家族を殺し、トーティス村を滅ぼしてしまう。ミゲールの妻マリアを人質に取り、無抵抗のミゲールを殺害し、用済みとなったマリアまでも殺害し、アドネード母娘を捕らえ、ミントの母メリルは拷問の末に殺害。クレスの叔父オルソンを脅し、クレスを引き渡させた後に口封じの為にオルソンと妻ジョアン2人まで殺害する等、彼の手で多くの悲劇が生み出された。当初はトリニクスからマルスがダオスに操られてる事を知らなかった為にマルスの悪事は「私欲のためにたくらんだ」と思われていた。 クレスを捕らえた後、部下を率いて遺跡の深層まで辿り着きダオスの封印を解く。その際にダオスから操られていたことを告げられるが信用せず、自分の言う事を聞くように言い放つ。このことから「ダオスは復活させた者を主とする」と思い込まされていた模様。直後に部下たちを殺害され、慌てて逃げようとするも同様の末路を辿った。 敵であるものの上記の経緯からクレスたちと直接戦闘することは一度もなかった。人格者だった頃は描写されていないが、彼もまた被害者である。 デミテル 声 - 伊藤健太郎(PS) / 結城比呂(PSP) かつてスカーレット夫妻に師事していたハーフエルフの魔術師。しかし、魔科学を葬ろうとするダオスに操られ、魔科学研究者であったスカーレット夫妻とその娘であるリアを殺して、孤島に隠れ住んだ。アーチェに憑依したリアの導きによりクレスたちに討ち取られ死亡した。 コミカライズ版では当初は善人を装っていた。 小説『語られざる歴史』ではスカーレット夫妻の弟子として登場するが、終盤では、子爵の称号を持つ上級魔族であることが判明する。 メイアー アルヴァニスタ行きの船で出会う放浪の冒険者。酒好きなためクラースと意気投合し酒盛りをすることに。アルヴァニスタのレアード王子がダオスの手下に操られている事を知り、その情報を冒険者ギルドを通じて誰かに売ろうとしていた。そのため、自分もダオスに目をつけられ操られてしまう。 取り憑いたダオスの手先は、鎧騎士の姿でクレスと一騎討ちの末に倒された(鎧騎士の名前もそのまま「メイアー」)。クレスを操作して一対一で戦うが、敗北しても物語は進み勝敗に関係なくメイアー本人は殺害される。 ジャミル 声 - 岩男潤子(PS) / 瀬那歩美(PSP) 過去においてアルヴァニスタのレアード王子を操っていたダオスの配下。普段は鳥に化けているが、その正体は翼を持つ女悪魔。高圧的で人間を見下す傾向にある。レアードを人質に取ることでアルヴァニスタがミッドガルズに加勢できないようにしていた。王子を操ってクレスたちを捕らえようとしたがクラースに正体を見破られ、自らの手で葬るべく彼等と戦い、敗れ去り死亡した。 小説『語られざる歴史』では、本編同様レアードを人質に取りアルヴァニスタの参戦を大幅に遅らせるもエドワードに見破られ、その後エドワードの魔術に打ち倒される事になる。 ジェストーナ 声 - 下和田裕貴(PSP) ダオスの配下であるドラコケンタウロス。過去のミッドガルズにて、子供を人質に取り、クレス達とエドワードに自害を求めるが、一瞬の隙を突いたエドワードによって人質を取り返される。しかしエドワードに致命傷を与えることに成功。直後、エドワードの捨て身の魔術によって共に消え去った。マルスと同様にクレスたちと戦うことはなかった。 小説『語られざる歴史』では、ミッドガルズで魔導砲の研究をする魔術師の1人であり、エドワードの知人として登場するが、終盤で上級魔族であることが判明する。 銅蔵&おきよ すずの両親。ダオスによって洗脳され、未来世界の闘技場にてクレスに襲い掛かる。勝敗によって展開が変わり、勝った場合は娘に介錯を求めるができなかったため、夫婦でお互いを刺して自害するという結末を辿る。負けた場合はすずが忍術を使って両親を殺めるという展開となる。後者でストーリーが進んだ場合、チャットでクレスが自分の力不足のせいですずの手を血で汚してしまったことを詫びる。
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